こんばんわ。束の間の夏休みはあっちゅー間に終わりました。

夏休み明けて家に帰るより早くシアターコクーンに行ってまいりました。

もう疲労が半端ない。

 

そしてまたもや次回に間に合わず。

スケジュール的には問題なかったけど、体力しにすぎて文字を打つ力がなかった、、、

そんなんなるなら遊ぶなって話なんだけどさ。

遊ばないと東京なんてただの戦場だし、

とりあえず今年は行きたいやつ全部行く感じで決めてるから、今年はコレで良いのです。

 

 

 

 

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COCOON PRESENTS 2022+CUBE 25th PRESENTS, 2022

世界は笑う




2022年8月17日  18時半公演

@Bunkamuraシアターコクーン

 

 

 

実はもしかしたら観たことなかった?KERAさんの作品を、おそらく初めてちゃんと観に行きました。

名前はもちろん学生のころから知ってたんだけど、じゃあ何が有名だとか、どんな作風だとかってのは全然知らず、とりあえず予備知識なしで行きました。

今年はそんな感じの理由で他にもいろいろ観に行こうとしております。

別に今年じゃなくてもいいんだけど、乗ってるときに行っとくのがよいのです(単に行きたいだけ)。

 

冒頭でも「疲れた」と言ったけど、休み明けとか朝の重?労働があったからとかもあるけど、何と今作3時間45分(休憩20分含)もあるのです。

18時半開演、劇場を出たのはだいたい22時半前。こんな時間に出たのは初めてではなかろうかw

サイド席だったので多少見切れてたしずっと左向きっぱなしで首は若干辛かったけど、観劇自体は長く感じなかったし辛くなかった。

帰りがしんどかったけどもw

 

そんな感じで、長かったけど楽しく観ることができました。

 

 

 

今回はKERAさんご本人も仰っていた通り群像劇。お恥ずかしながら群像劇の意味を初めてちゃんと調べました。

言葉自体は知ってるけど意味はちゃんと知らないっていう単語、結構あるよね。。本読まないしな。。

なので、割とどのキャラクターも多少なり焦点が当たるし、しっかりした起承転結というよりも、その時に起きていた人間ドラマという感じ。メッセージ性というよりは、こういう人たちいたよね、こんなことあったよね、といった感じ。

こういう人間ドラマは久しぶりに観たかもしれない。なんかNHK観てる気分になった。

 

昭和30年代の新宿とか、戦後とか、喜劇人とか、正直私にピンとくる要素がなさすぎて、時代性だったり設定的なものに共感するということはなく、こういう感じか~へぇ~って感じでしか観ることができなかったんだけど、

それでも、突飛さや奇妙さは感じなかったし、そういうことあるよね~生きてれば、みたいな感じで観れた。

 

でも、夢に対する大きさや希望、世間に対する態度だったりというのは、今とは違うなと差を感じた。

これから経済成長していく、伸びしろしかないような世界で抱く夢は、ある意味もう満たされてしまった今とは比べ物にならないほど輝いていたんだろうなと思う。

大きい夢を抱くことや、常識を逸脱するようなことをやることが、今よりもずっと格好良く映ったんだろうと思う。実際、そういうのが繰り返されて成長してきたと思うし。

今はそうではない。もちろん夢は抱くし人と違うことを格好いいと思うこともある。でも今は既に多様化の時代で、何でも手に入る。自分がでかい夢を抱くまでもなく実現されている。夢を探すのに苦労するくらい。

そういう今に生きる人間たちが、当時の人々を演じるということは、実はすごく難しいことだと思う。

 

以前、あるお芝居を観た時にそれを強く感じた。その作品は昭和の時代、今はベテラン俳優となった人たちが演じたもので、その劇団や作品はかつてそのお芝居でたくさんの人を魅了し、熱い思いを抱かせた。それを今の若者たちで表現しようとしていた。

その熱量が届いたお客さんたちもいたようだけど、私にはどうしても、その時代の差を埋められなかったように見えてしまった。

別に作品が駄目なわけではないし、演出家は当時の人だ。キャストたちも熱量をもってやっていたのも知っている。でも、どうしても私には、そこにいる人たちは平成の人たちだなと思えてしまった。昭和の、当時の熱量がそこにあるというより、一生懸命作ろうとしているように見えてしまった。

 

日本語が下手すぎて上手く説明できているか分からない、、、つまり、令和を生きる若者たちが、昭和の風情を再現するのはとても難しいということ。役者自身が昭和に染まらなければ、ありのままでは表現できないということ。

それを、ここで観た役者さんたちは見事に表現できていたということ。

 

といっても私も昭和末期生まれでほぼ平成だし、当時のことなんて分からない。でも少なくとも、観てて時代的な違和感は感じなかった。

まぁ、書かれたのが令和だということもあるのかもしれないけど。

 

いつもながらにだいぶだらだらと喋ってしまった。。。

ストーリーそのものに関しては、既述したように強いメッセージ性があるものではないので、新鮮さと少しの共感をもって緩く楽しめた感じです。

ハッピーエンド!っていう感じじゃないけど、悲しさややるせなさは感じなかったのがよかったね。受け入れられた。

それはきっと、登場人物ひとりひとりを丁寧に描いていたからなんだと思う。やっぱりそういうのがすごいよね。人数結構いるのに。

 

 

 

今回の見どころの一つは、そのキャストの多さと豪華さがある。出る人出る人やたらと豪華で、どこをメインで観ていいやらw 普段B級ばっかりなのに急にフルコース食べさせられて消化しきれない感じw

印象に残った方々を何人か。

 

まず瀬戸康史くん。

名前は良よく知っているけど、お芝居は今やってる大河ドラマが初めて。もちろん舞台で観るのは今回が初めて。

今まで彼がどんな作品に出てきたのか全く知らないんだけど、勝手にイケメンキャラなのかなと思ってた。

でも大河でも今作でも、どっちかというとちょっとコメディぽい、それでいて物語の重要人物でもあるという立ち位置にいる。

お顔が特徴的なので目立つんだけど、いい意味で普通にも演じられる。結構オールマイティな、何でもできる人なのかなという印象を受けました。

 

次に千葉雄大くん。

彼はお芝居そのものを見るのが初めて。いろんな種類の作品に出ているのは知ってたけど、どんなお芝居をするのか、今回一番楽しみにしていた。

結果、ものすごく失礼ながら「この人お芝居できる人なんだ」と思いました(本当に失礼)

もう役名忘れちゃって申し訳ないんだけど、彼の役はこの物語の中で一番変化がある役だ。はじめの夢を語るところから、途中、そして最後と、概ね三段階くらいの変化がある。その変化の演じ分けがお見事だなと思いました。

あと単純に役作りが素晴らしいなと。人格を作り込むというか。普段の彼の可愛らしい感じが全く感じられなかった。いい意味で人間臭くて、不器用で、でも根っこは悪いやつじゃない感じがとても自然に出せていた。感情的になるところやツンツンする態度の場面もあるんだけど、それも嫌味がなくて(これはKERAさんのキャラ作りもあったと思う)、自然にその人として受け入れられた。単純に凄いなと思った。この人のお芝居をもっと見てみたいなと思った。

気になったのが、彼はそんなに肉付きの良い人というイメージがなかったんだけど、今回ちょっとそんな感じがした。あれも役作りなのかな?だとしたら凄い、本当に。

 

次に、お芝居面で言えば松雪泰子さん。

彼女はしっかりお芝居を観るのは今回が初めてかも。もちろんテレビとかで見てたし見たことあるはずだけど、大人になってから意識してちゃんと見たのは多分初めて。

昭和の奥ゆかしいお姉さんというキャラクター。なんともいじらしい。下手したらちょっと面白くなっちゃいそうなほど「いかにも」な奥ゆかしいお嬢さんなんだけど、憎たらしいほど可愛らしかった(褒めてる)。

こういうキャラクターを可笑しくならず、ちゃんと演じられるって地味に凄いなと思いました。

 

あと、お芝居というわけではないけど大倉孝二さん。

去年の大河で面白くて、今回楽しみにしていた人の一人。この人は映像では分からないけどめちゃくちゃスタイルがよくて見栄えが良い。調べたら187cmもあるのね。そりゃ頭ひとつ出るよね。細いから脚が長い。ま~~~格好良かったんです。

こんなに格好いい人だと思わず、痺れました。

 

他にもいろいろと感想はあるはあるんだけど、そこまで中身がないというか文章にすると微妙なので割愛。

見たことある人、楽しみにしていた人等様々、どのキャラクターも魅力的でとても楽しかったです。

 

 

 

 

 

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今作はものすごく印象強く残ったわけではないけど、濃厚だなと思いました。

ひとえにこれも関わる人たちのレベルの高さというか、豪華さというか。おなかいっぱい過ぎました。

大千穐楽まで無事に駆け抜けられますように。

 

今年またKERAさんの作品を観ようとしているので、楽しみです。EJも出るしね。

ほんといろいろ観てるなぁ。

 

 

次回作も既に先週。。早く書きます。。。