「白鳥伝説と壮大なドラマ」-1(フィラデルフィアエクスペリメント)
 
今日も金八先生がお話しする物語です。
星野之宣著「宗像教授伝奇考」のお話しなのですが、読んでいない私が、
金八先生の話を聞いているだけで、もうドキドキワクワク。思わずコピーしてしまいました。では、追ってみます。
 
主人公宗像教授、架空の大学東亜大学の教授で古代史を研究しています。
自らの先祖は九州で、ここには宗像神社というのがあり、古代の海人族が建立したといわれています。
その末裔が大学教授になったという設定です。
失われた古代ロマンを求めて宗像教授は日本中を歩き回ります。
この星野さんという描かれるマンガが実に面白い。
 
「知的なマンガですか?。」
無茶苦茶知的です。だから勉強していない人には何が何だかさっぱりわからない。
星野さんはすごい人で、マンガは一コマしか使わない。
 
例えば第2次世界大戦中に敵のレーダーに発見される。
そのレーダーをかいくぐる電磁波ゾーンを作ろうとしてアメリカ軍は、
レーダーを消す駆逐艦を作るんです。スイッチONしたと同時に、その駆逐艦ごと消えてしまいます。
これがロズウェル事件と同じで、アメリカのミステリーファンだったらみな知っている。
フィラデルフィアエクスペリメント、この実験で起こったという有名な不思議な事件。
この電磁波を発しながら消えていく駆逐艦の絵が描いてあります。
それには何にも説明がなく、ただ絵の下に「フィラデルフィアエクスペリメント」だけ書いてあるんです。
 
「じゃぁ、知らない人は何だかわからない。そういうことか~」
一コマというのはそういうことなんです。
「読んでもわからないだろうなぁ、基本がわからないから…。」

 

「丘陵」-2(終)(国によってイメージが変わる)
 
日本の丘陵地の占める割合は、国土の12%もあるそうです。
例えば房総半島、三浦半島、知多半島、能登半島などは、ほとんど丘陵地で占めているといえます。
関東山地が平野に移る部分には、山麓丘陵地が南北に並んでいます。
神奈川県の大磯丘陵、東京都の加住丘陵や草花丘陵、埼玉県の阿須山丘陵や比企丘陵、
群馬県の富岡丘陵などが並んでいます。
日本の丘陵は、形の上でも成り立ちの上でも、時代の上でも、かなり共通点を持っています。
地層が山地よりも新しいことのほかに、海抜も300メートルよりも以下で、稜線高度がそろっているとか、
山稜線は遠くから見るとほとんど凹凸がありません。そのくせ小さな短い谷で細かく刻まれているとか、
主稜線の主な谷との高度差、すなわち起伏は、数10メートルで100メートルを越えません。
それから地層は緩やかに傾斜して、山地ほどの変化を受けていないというような特徴です。
つまり山地ほど形成が古くなく、また山地ほど激しい地殻変動を受けていないことです。
とはいっても平野ほど新しくはなく、時代的にも成因的にも高度の上でも、ちょうど中間にあるといえます。
 
ところが丘陵は、国によって受け取られ方が違います。
インドでは、ヒマラヤの前山の2000メートルほどの山地は、丘陵をヒルズの呼び名で呼ばれています。
ヒマラヤの8000メートルの主稜線から見れば、山地も丘陵扱いということです。
一方アメリカの学者の定義によると、丘陵は起伏が150~600メートル位だといいます。
この起伏は、日本でいえば中くらいの山地に当たります。
つまり谷と稜線との高さの差が600メートル位ということは、丹沢山地とか中国山地、阿武隈山地、
北上山地などの中起伏の山地に当てはまります。起伏だけで定義することは、多少無理があるようです。
 
山地は地殻変動を何度も受けていて、地層が著しく斜めに傾いたり、
地質構造が複雑になっているところなので、丘陵地と山地を区別するには、
地質の特色を考える必要があります。
日本の丘陵地は、住宅地や大学の敷地、ゴルフ場などに変化を見せていますが、
森林公園を始めとするグリーンスペースやハイキングコースなど、
気楽に自然に親しめる郊外の保養地として長くとっておきたいところです。
 
(おわり)

 

「丘陵」-1(宅地造成の対象にもなった丘陵)
 
丘陵とは丘のことですが、丘は連なって広がっている場合が多いようです。
平野と山地の中間にあって、地形としては目立ちにくいところですが、平野の川沿いや臨海の低地、
あるいはその間にある台地に対して、一段と高く位置しているのが丘陵です。
 
例えば武蔵野台地の中にある浅間山(せんげんやま)は、多摩墓地の南西の角にありますが、
海抜80メートルで、周りの土地よりも30~40メートル高くなっています。
狭山丘陵は、多摩湖や狭山湖のある丘陵ですが、稜線の海抜は180メートル位で、
周りの台地の表面よりも50~60メートル高くなっています。
山というほどの高さではありませんが、そうかといってほとんどが開発の進んでしまった平地に比べれば、
斜面が多く、雑木林や松林におおわれたまま、取り残されたところが多いのが丘陵地です。
 
古くから農村の里山として薪や炭のために木を採ったり、肥料や屋根ふきのための草刈り場でした。
都市の周りでは、都市の立地から取り残された唯一の場所ともいえます。
 
昭和30年代後半から、都市周辺の丘陵地は、住宅などの都市開発の対象となってきました。
場所によっては、大型の土木機械によって削られ、谷は埋め立てられて、傾斜地には段々が付けられ、
丘陵の形は著しく変化しました。
 
丘陵地は山地に比べると掘りやすいのですが、これは、そこの岩石や地質が柔らかいからなのです。
低地や台地を作っている第4紀層という地層の次に古い第3紀層という地層から成り立っている丘陵が、
日本には圧倒的に多く、その第3紀層の中でも特に若い新しい時代の地層が丘陵地には多く見られます。
 
例えば名古屋付近の高蔵寺丘陵は、第3紀層の中では、時代の新しい砂礫層。
大阪付近の千里山丘陵は、ほぼ同じ時代の粘土の地層。
また東京近郊の多摩丘陵もほぼ同じ時代の砂や粘土の地層からできています。
大ざっぱに言うと、岩石は古い時代のものほど硬くなります。
一般的には山地は、丘陵地より古い硬い岩石からできています。