「シワと老化現象」-5(真皮性のシワの予防法)
  
*【真皮性のシワの予防法-1→日焼け後の対策】
  日焼けした直後の皮膚は炎症を起こしています。すると肌の熱を持った部分は急激に上昇してしまい、
  角質部分の水分も蒸発してしまいます。
    そのためまず洗顔や冷やしタオルなどにより皮膚表面の温度を下げ、
  そして洗顔後失った水分を化粧水で補給し、乳液やクリームなどで水分の蒸発を防ぎます。
 
*【真皮性のシワの予防法-2→食事】
  真皮の中の主成分はタンパク質です。日ごろからタンパク質を多く摂取することが大切なのです。
  特に牛肉には良質のたんぱく質が多く含まれています。
  体内に摂取されたタンパク質は、真皮内の繊維芽細胞に取り込まれ、これらの主成分として補給されます。
  またアボガド、オレンジ、緑色野菜などに含まれるビタミンCは、繊維芽細胞の活動を活発にし、
  シワの予防には極めて有効です。そのほかビタミンAは、脂肪腺の活動を活発にし、
  これらの食品でビタミンAの摂取も極めて大切になります。
 
*【真皮性のシワの予防法-3→規則正しい生活】
  我々人間が生きていく上での1日のバイオリズムは、脳の視床下部によりコントロールされています。
  視床下部が下垂体に指令を出すと、これを受けた下垂体は体の各機関に働きかけて、
  生きていくためのホルモンの分泌をうながしています。
  もし不規則な生活が続いたりすると、1日のバイオリズムを指示している視床下部に悪影響を与えます。
  するとストレスを抑制する働きがある副腎脂質ホルモンや女性ホルモンの分泌が乱れてしまいます。
  そのため真皮内で新しい繊維を供給している繊維芽細胞の働きが鈍くなり、
    シワの原因になってしまうのです。従って規則正しい自分のバイオリズムを常に持つことが大切なのです。
 
*【真皮性のシワの予防法-4→運動】
  平常時に我々が摂取する酸素量は毎分150~200ミリリットルです。
  一方早めの歩行をした場合、1分間でその6倍を要求します。
  すると血液の循環も活発になり、細部の毛細血管にも行き渡るようになります。
  このように適度の乳酸素運動をすれば、各機関の組織代謝に充分な酸素と栄養素が行き渡るようになり、
  その結果、真皮内で形成している繊維芽細胞も活発になり、肌に柔軟性や弾力性が生まれるのです。
 
できてしまったシワは治すことはできませんが、以上のような方法で予防することは可能です。

 

「シワと老化現象」-4(真皮性のシワ)
 
*【真皮性のシワ】
  真皮性の深いシワは、年を取るとともに現れる老化現象です。
  真皮性のシワは、コラーゲン繊維やエラスチン繊維が網の目のように張りめぐらされ、
    細胞間を埋めています。そしてそれらの繊維が肌の柔軟性や伸縮性、弾力性を与えています。
  若いころは、こうした繊維が真皮内の繊維芽細胞というところでどんどん作られています。
  しかし年を取ると繊維芽細胞が衰え、繊維を供給する能力が低下します。
  すると硬くなったり切れたりしてしまいます。
  コラーゲン繊維やエラスチン繊維の柔軟性や弾力性が失われると、真皮そのものがやせ衰えていき、
  深いシワになってしまいます。
  真皮内の変質によってできるシワは、誰も逃れることができない老化現象そのものです。
 
  しかし、若者にこうしたシワができることが急増しているというのです。
  そこで某クリニックの亀山医師に聞いてみました。
  「その第1の原因は紫外線だと思われます。」
 
普段我々が見ている太陽の光は、大きく赤外線、可視光線、紫外線に分けられます。
その中でも紫外線のエネルギーは格段に大きいため、化学作用や生理作用を起こしやすい。
その紫外線の中でも1番波長が長いUVAは、真皮の弾力性を保つコラーゲン繊維やエラスチン繊維を、
硬くしたり切ったりする現象を起こさせてしまいます。長い間UVA波を浴びた色黒の肌を顕微鏡で見ると、
繊維がちぎれたり曲がったりしています。
そうした繊維の破壊により、本来持っていた真皮の弾力性や柔軟性は失われてします。
そのためむらができ、繊維が少なくなった部分は落ち込み、シワになってしまうのです。
また紫外線は、皮膚の細胞自体にも影響を与えます。
紫外線が皮膚に当たると真皮の中の毛細血管が拡張し、その部分に血液が集まり血液が溜まって赤くなります。
それは皮膚が炎症を起こしている状態です。
わずかでも炎症が起こると、回復を早めようと表皮の基底層で通常よりも早いサイクルで細胞を作り出します。
しかし、通常よりも早いサイクルで細胞が作り出された場合、細胞が持っている水分が減ってしまうのです。
また角質をガードしているセラミドという脂質も、サイクルが乱れることにより増える量が減少します。
つまり肌に炎症が起こるとシワができやすくなってしまいます。
こうした紫外線による皮膚の老化を「光老化」と呼びます。
 
先の53歳の女性は、小さい時から紫外線を避けることを心がけていたといいます。
若いころから太陽の光を存分に浴びていると、人よりシワができてしまうという代償を払わなければなりません。
このように紫外線や年と共にできる深いシワには、有効な対処法がないのが現状のようです。
しかし、表皮性のシワと同様に、さまざまな方法で予防できるといいます。その予防方法とは…。

 

「シワと老化現象」-3(表皮性のシワ)
 
*【表皮性のシワ】
  表皮性のシワは肌の表面に細かくできるシワで、チリメンジワと呼ばれています。
  これは年齢に関係なくできるシワで、乾燥することでできてしまいます。
  通常みずみずしい肌と言われる肌は、角質層におよそ30%の水分が含まれている状態を言います。
  しかし、日焼けや乾燥した外気、または長時間冷暖房の部屋にいると、角質層の水分が奪われ、
  日に日に弾力性が奪われてしまうためにシワができてしまいます。
  そのため、このシワを「乾燥ジワ」とも呼ばれています。
  特にこのシワは皮膚が薄く、目などの周りのよく動く部分にできやすい。
  これは笑ったり怒ったりしてできる表情のシワが、乾燥により弾力性がなくなると戻らなくなり、
  定着してしまうからです。
  そして同じ乾燥ジワでも、体内の変化が原因で生じてしまう場合もあります。
  それは皮脂、角質層の乾燥です。
  皮膚の構造でも見たように角質層には本来、皮脂腺から出た皮脂が幕を張り、
  水分の蒸発を防ぐ働きをしています。この皮脂腺の働きが徐々に低下していってしまうため、
  皮脂の分泌が低下していってしまいます。
  そのため角質層の水分が低下してしまうため乾燥ジワができてしまいます。
  皮脂で起こる現象の原因は、皮脂腺の働きを活発にし、分泌をうながしているテストステロンという
  男性ホルモンが少なくなってしまうためです。
  特に女性の場合、卵巣から分泌される男性ホルモンが、30歳前後から急激に減少してしまいます。
  そのため、このころから乾燥ジワが起こりやすくなってしまうのです。
  そしてこの男性ホルモンの多い人は、皮脂の分泌が活発で脂性の人となり、
  反対に男性ホルモンの少ない人は、乾燥肌になりやすい傾向があります。
 
  先ほどの女性の肌を調査してみると、皮質量、水分量が非常に多く脂性肌であることが判明しました。
  彼女は元々脂性肌で、現在もシワのない肌を保っています。
  つまり彼女は、脂性肌であることがあげられます。
  しかし、脂性肌であっても注意しなければならない点があるといいます。
  皮脂の分泌量が多いため毛穴が詰まってしまうことがあるようです。
  すると肌の新陳代謝を遅らせたり、日々のトラブル肌の原因となってしまうのです。
  それではこの原因で起こるシワを予防するにはどうすればいいのでしょうか。
 
*【表皮性シワの予防法】
  表皮の乾燥によってできるシワは、初期の段階で化粧水や乳液でケアすれば、
  また冷暖房は肌の乾燥をうながすので要注意です。しかし、冷暖房の中で長期に作業する場合は、
  直接顔にスプレーしたり、また水を入れたコップを近くに置くだけでも乾燥を防ぐことは可能なのです。
  
それではさらに深い真皮性のシワはどのようにできるかを見てみましょう。