お世話になっております。
相変わらずイラスト描いたりゲームしたりゲームしたりゲームしたり自由にしております。今年は某塾の添削学習をする予定で、4月よりどうなるか不安です。
続けばいいな…頑張って続けます。
さて、今回はゼロから絵を描く人に向けて「人を描く」を色々とまとめてみたいと思います。
当然、自分はプロでもなんでもないので専門的なことは一切分かりませんし言いません。
ただ「人ってこうすれば描けるんだ!」とざっくりと考えて、初めての人でも気兼ねなく楽しく描ける手助けになれたらいいなと思っておりますので、ぜひ参考にしていただけたらと思います。
※なお、今回まとめるのは「イラストレーション」の考え方になります。
デッサンなどといった本格的な「絵画」の考え方とは全く異なりますので、何卒ご了承ください。
また、人を描くもっと手前の段階から考えたい!という人は、下記の記事も参考にしてみてくださいね。
はじめに:「人」はプロでも難しい!!
まず、これから人を描いてみたい!と思う初心者さんに覚えておいてほしいのは、”人”はプロでも描くのが難しいという点です。
普段生きていると全然わかりませんが、人間の身体というのはとても複雑な構造をしています。
びっくりするくらい滑らかに歩いて、跳んで、走って、複雑なポーズもとることができる謎な生き物です。ロボットが2足で自立し歩行するだけで「うぉぉぉぉ!」となる気持ちが分かりますね。
人間のこういった柔軟な動きを現実のものにしているのは、たくさんある骨や筋肉、関節のおかげなのですが、これら一つひとつをすべて完璧に把握するのは大変です。
当然、それは絵における「人」も同じで、複雑な作りをした人を正確に違和感なく描くにはかなり高度な技が必要となります。それはプロになってからも同じことです。
なので、人体がうまく描けない…何を描いても違和感だらけ…とガッカリしなくても大丈夫ですよ。みんな描けませんから。
まずは正確さよりも、自由に楽しく絵を描くことを心がけていきましょう。
最初は「ヒトっぽい形」を考える
人を描こうといきなり言われても、絵をゼロから描く人からしたら何をすればいいのか、どう描けばいいのか迷ってしまいますよね。
なので、まずはポーズとか骨格とか、難しいことを考えずに「ヒトに見える絵」から始めていきましょう。
ここで登場するのが、前回記事でまとめた「図形を合体させて描く」という考え方です。
前回は猫や木など、シンプルなモチーフを用いて説明しましたが、この考え方は人にも当てはめることができます。
例えば「頭」
頭は細かい部位ごとに見ると、かなり複雑な形をしていますが、そういうのを一切合切取り払ってシンプルな図形で見れば「円」になります。
目・鼻・口も丸や三角で表すことができますし、胴体や腕なんかも長方形で捉えることもできますね。
ちょっと怖いしマインクラフトのスティーブみたいですが…
図形を並べるだけでかなり「ヒトっぽい何か」になりますよね。
とにかく最初は、図形を使ってでざっくりとした人っぽい生き物を沢山描いてみましょう。
ヒトっぽい何者か達…集まると何だか可愛いですね。
顔の描写は難しいようなら省略しても大丈夫です。もちろん、描きたい場合はどんどん描いていきましょう。
たくさん描いて少しずつ慣れてきたら、まっすぐだった長方形を「く」の字に曲げてみたり、長方形ではなく円で捉えてみたり、長さを変えてみるなどして色々な描き方を楽しんでみてください。
正直、これだけでもかなり動きのある「人」になりますよ。
図形を「交差」させて立体感を感じる
棒立ちの人を描きたいのであれば上記のような絵でもいいのですが、「もっと複雑でかっこいいポーズを描きたい!」と思うことがあるかもしれません。
そんなときも、まずは上記のヒトっぽい図形人を使って考えてみます。
例えば、この人…
脚をクロスさせて立っている…というポーズを簡素に表した図ですが…
さて…左脚・右脚どちらを前に出していると思いますか?
複雑なポーズになると、人体の部位と部位、この図でいうと図形と図形が重なる場面が多々あるかと思います。
こういう場合は、どちらが前に出ているかを明確にして、見えない部分はどこかを考えていく必要があります。
では改めて、上記の人は「左脚」を前に出して脚を交差させていると考えてみましょう。
左脚が前にあるということは…
・左脚の後ろに右脚がある
・逆に右脚は左脚が手前にあることで見えなくなっている部分が出てくる
ということになりますね。
つまり、前後関係を考えるのであれば上記の赤い部分は「左脚に隠れて見えない(描けない)部分」になります。
なので、がっつりと赤い部分は消してしまいましょう。
どうでしょう。左脚が前に飛び出てきましたよね?
では同じ要領で、今度は腕を描いてみましょう。
腕を曲げていますが、胴体の前に出しているか、背中に回しているかで消す部分が変わってきますね。
これを踏まえて、隠れて見えない部分を実際消してみましょう。
左の人はバレエのようなポーズになり、右の人はモジモジしてるポーズになりましたね。
このように、図形で平面的に描いた絵でも、どっちの部位が手前にあって見えなくなっているか…という前後関係を考えりだけで印象が変わりますね。
どちらが手前に来てるか分からない場合は、上記のように前も後ろも関係なく図形を交差させて描き、後から隠れてる部分を消すようにするといいでしょう。
この描き方は自分もよくやりますし、プロの方のアタリでもよく見ます。
前後関係を意識しつつ描くというのは、イラストにおいて非常に重要ですので、今のうちに覚えておくといいですよ。
まとめ
人の描き方をざっくりとまとめていきました。
人というのは非常に複雑で、自分も全然分かっていません。
どうしてこんな生き物を生み出したんでしょうね神は。気合入れすぎだろ。
ただ、描けたらそれだけで魅力的ですし、何より自分の理想を描けるようになったら楽しいですよね。
今回は人を描くきっかけのようなものですが、慣れてきたらぜひ難しいイラストにも挑戦してみてください。