こんにちは。本日もよろしくお願いいたします。
最近少々気が落ちていまして、絵は描いてるのですが載せるまでに至っておりません。
体調面はとても元気なので、気が向いたときにまとめてアップいたします。それまでしばらくお待ちください。
さて、前回はゼロから絵を描きたい人向けにお話をしましたが、今回も同じくゼロから絵を描きたい人向けの内容となっています。
※前回の内容は下記記事をご確認ください。
今回お話しするのは「図形」に関することです。
丸・三角・四角…世の中には様々な図形がありますが、絵を描くうえでも図形は大切になってきます。
絵を描き始めたけど行き詰った…という人にとってヒントになるかなと思いますので、ぜひ参考程度にとらえてみてください。
モノは「図形」からできている?
生き物や無機物・背景というのは、一見するとランダムかつ複雑で「そういう形のものだ」という風にざっくりと捉えがちですが、実は大まかに「図形」としてとらえることができます。
例えばスマートフォン。
※著作権フリー写真を使用しています。引用:パブリックドメインQ 様より
ボタンやらカメラレンズやら色々ついていて、複雑な機械のように見えますよね。
ですが、スマホをテーブルに置いて真上から見てみると、全体の形は「長方形」だ、ということが分かるかと思います。
さらに、細かい部品にも注目してみましょう。
・カメラレンズやホームボタン:円・または楕円
・音量ボタンや電源ボタン:角の取れた長方形
ざっくりと形で捉えると、すべて何かしらの「図形」で言い表すことができるのです。
では生き物はどうでしょうか。
※著作権フリー写真を使用しています。引用:パブリックドメインQ 様より
生き物となるとスマホのように直線的な形は消えて、さらにパーツの境界線が曖昧になるため、一見すると図形はないように思えます。
ですが、よく観察してみると歪な形ながらたくさんのところに「図形」が存在しますね。
・顔の外周:楕円
・耳:三角形
・鼻:逆三角形
・瞳:丸
このように、世の中にあるすべての物や生き物は、簡略化した「図形」に置き換えることができ、絵というのは「たくさんの図形を組み合わせたもの」とざっくり考えることができます。
背景画に関しても同じで、ただの樹木に関しても遠くから見れば、広葉樹なら「楕円と長方形」針葉樹なら「三角形と長方形」という風にざっくり見ることができます。
ペイント・マウスでざっくりと描いてみましたが、二つが並ぶだけでもそれっぽく描き分けできているように見えますよね。
色がついたらもっとそれっぽくなると思います。
もし、絵を描いていて「出来上がったけど思ってたものと違う…」と感じたら、まずは描きたいものを大まかに図形で捉えてみるのもいいでしょう。
前後を意識して図形を合体させるとより絵になる!
ただ、物や生き物を図形に置き換えることができると分かっても、それを絵にどう反映させたらいいのか迷いますよね。
そういう時は、図形と図形を合体させることを意識してみましょう。
例えば猫。例として猫ばかり上げてしまいますね。かわいいから。
まずは猫の顔を描いてみましょう。
顔の輪郭は「丸」、耳は「三角」、鼻は「逆三角」、目は「丸」の塗りつぶし。
これにひげや口といった「線」を足すだけで、だいぶ猫の形になっていますよね。
猫の顔だけでも可愛い(自画自賛)のですが、ではこれに「身体」を描きたいというときはどうしますか?
猫の身体の構造は複雑で、どういう風に描いたらいいか迷ってしまいますよね。
そういう時も、まずは簡単な「図形」で考えてみます。
猫を含む動物の身体は柔らかく、長方形や正方形だとカチコチになってしまうので、今回は簡略的に楕円で身体を描いてみます。
単体だと完全に饅頭ですね。こしあんかな。
これを顔と合体させて、余分な部分(隠れて見えない部分)を消してみましょう。
この時、顔が身体より前にあるということを想定して消してみます。
顔が身体より前にあるということは、奥にある身体部分に顔と重なって見えない部分が発生するということですね。
顔のパーツは一番前に来ているので何も消さずに、身体の部分の線を消していきましょう。
ほら見てください。猫に身体がつきました!
香箱座りしてる猫みたいですよね。
今度は逆に、身体が顔より前にあると想定してみます。
この場合は、身体はこちら側に全部見えているので、顔の一部分が体に隠れてしまいます。そう考えながら余分な部分を削ってみると…
後ろを向いていた猫が「ん?」とこちらを振り向いたみたいな絵になりました!
たったこれだけのことで、2パターンの絵が完成するというわけですね。
しっぽや足を付け足す時も同じで、「自分からみてどちらが手前(先)に見えているか」を意識するだけで、絵としての完成度がグッと高まります。
猫がこちらを向いているときは、自分たちから見てしっぽは一番奥(=身体よりも奥)にあるということになるので、身体で隠れるしっぽの一部分は消します。
逆に、猫が後ろを向いているときは、自分たちから見てお尻は一番手前にありますので、しっぽは全部見えているような形になります。
つまり、逆にしっぽで隠れてしまう体の一部を消すことで、しっぽが手前にあるように見せることができますね。
このように、ただ図形と図形組み合わせるだけでも十分素敵な絵になりますが、組み合わせるときに「自分たちから見てどっちが前側にあるかな?」と考えてみると、ちょっとした絵でも立体感が生まれるのです。
もし、立体感をちょっと意識したいな…と思ったら、見える図形の順番をよく観察して描いてみるといいかもしれませんね。
図形に描き飽きてきたら、今度は実際のモチーフを見ながら形を描いてみるといいでしょう。
でもその時も、一つずつのパーツを図形や形で捉えるというやり方は同じです。
絵を描いてて行き詰ったら、ぜひ試してみてください。
まとめ
以上、絵と図形の簡単なお話でした。
ものを観察するとき、いろいろな情報がたくさんあるとそれだけで迷ってしまいますよね。
もっとステップアップをしたいという場合、デッサンや模写…という観察の練習方法もありますが、それは難しすぎる!という人は、まず大まかに図形でとらえる練習から始めてみましょう。
図形を組み合わせるのも大切ですし、いつもとは違う形を組み合わせることで絵の印象も変えることができます。
ぜひ色々試してみて、絵を描くことを楽しんでみてください