韓国  福島原発「処理水」の海洋放出で「塩騒動」も 韓国政府は沈静化に躍起 連想される「狂牛病」 | 碧空

韓国  福島原発「処理水」の海洋放出で「塩騒動」も 韓国政府は沈静化に躍起 連想される「狂牛病」

(ソウル市内のスーパーで19日、消費者の買いだめによって商品棚の塩は売り切れ状態【619日 東京】)

 

【好転する日韓関係のなかでの「塩騒動」】

日韓関係の好転は政府間・国民レベルの両方で進行しています。

 

今日1日に目にしたニュースだけでも

“韓日が通貨スワップ協定の再開で合意 8年ぶり=融通枠100億ドル”【629日 聯合ニュース】

“5月の訪韓外国人86.7万人 日本人18.4万人で6カ月連続最多”【629日 聯合ニュース】

“韓国で日本産ビールのシェアが急成長、中国産・オランダ産が危機感=韓国ネット「イエスジャパン」”【629日 レコードチャイナ】

“韓国焼酎「ソジュ」と“バトル”? 若者の間でハイボールが人気 “日韓関係の改善が後押し””【629日 TBS NEWS DIG

 

そうしたなかで今後大きな問題になりそうなのが(と言うか、すでに問題化しているのが)東京電力福島第一原子力発電所の「処理水」の海洋放出の問題。

 

韓国ではその危険性が強烈に(敢えて、「異常に」とか「過度に」とか決めつけることはしませんが)意識され、海水を天日で干して作る塩に買いだめ客が殺到して値上がり・不足しているというニュースを最近よく目にします。

 

****韓国 塩がない!背景に処理水 海洋放出を前に海水を使う「塩」を買いだめする人が オンライン通販では16万円する塩も****

処理水をめぐってお隣・韓国では、塩が買いだめされ、品切れが相次ぐ事態となっています。何が起きているのでしょうか。(中略)

ソウル市内の大手スーパー。ある異変が。店の棚からなくなったのは、海水を天日で干して作る塩です。
キムチ作りなどに使われ、韓国の食卓に欠かせないのですが、小売店では品切れが続出。私たちが問い合わせた10店舗すべてで売り切れとなっていました。

ソウル市民 「あったら買っておこうと思って」

韓国のスーパーの棚から消えた塩。背景には、日本政府のある決定がありました。
韓国YTNテレビ 「放流が目前に迫り、塩をあらかじめ買っておこうとする人が増えています」

東京電力福島第一原発の処理水。日本政府が夏ごろまでに予定している海洋放出を前に、海水を使う「塩」を買いだめする人が増えたというのです。

ネット上では高額で転売され、通販サイトでは原発事故以前に製造したとされる塩が、30キロ当たりおよそ165000円で売られていました。客 「塩が品切れになっていると聞いて、心配になった」

日本政府が安全性を強調する中、処理水の放出に反対する人が8割を超える韓国。最大野党は勢いを増します。

最大野党「共に民主党」 イ・ジェミョン代表 「日本は福島の『核廃水』を、自分たちの国家的な利益のために海に捨てます」

しかし、過激な発言を繰り返す野党には“問題を政治利用している”との批判もあり、大手紙は「相次ぐスキャンダルを覆い隠す最高の材料」にしていると指摘します。

さらに、韓国・原子力学会は声明を発表し、処理水の放出について
韓国 原子力学会(声明) 「韓国の海と水産物に及ぼす影響は、無視できる水準」

そして、こう警告します。
韓国 原子力学会(声明) 「政治的目的などで科学的な事実を歪曲しながら過度な恐怖を助長することは、韓国の水産業界と飲食業界の被害を自ら増やす自殺行為になる」

韓国政府も「原発事故以降に行ってきた塩の検査で、放射性物質は検出されていない」と説明しています。【622日 TBS NEWS DIG

******************

 

天日干しの塩が問題となったのは「この46月は平年より雨の降った日が多かった。そのせいで生産量が前年より3割も減った」(塩の生産業者団体)【621日 日テレNEWS】という生産サイドの事情もあるようです。

 

また、キムチ作りに大量に使用するという韓国特有の需要サイドの事情も。

そのため、いったん「品不足」という情報が流れると、その理由にかかわらず、消費者の「買いだめ」行動が発生するのは、日本のオイルショック時のトイレットペーパー騒動やコロナ禍のマスク騒動でも見られたところです。

 

ですから、今の「塩騒動」の全部が、「韓国国民が「処理水」問題で塩に殺到している」という訳でもないでしょう。

ただ、「処理水」問題が大きく作用しているのは間違いないです。そしてそれを煽るような言動も。

 

日韓関係の改善を進める尹政権は、国民に科学的根拠に基づく冷静な対応を求めています。

 

****韓国の処理水批判が過激化、根拠なく「日本の沖は放射能に汚染」と主張塩買い占めの動きも拡大****

東京電力福島第一原子力発電所の「処理水」の海洋放出を巡り、韓国の最大野党が国民の不安をあおる根拠のない主張を続け、物議を醸している。塩の買い占めが起きるなど影響が出ており、尹錫悦ユンソンニョル政権は冷静な対応を国民に呼びかけている。

 

左派系最大野党「共に民主党」の李在明イジェミョン代表は22日、北東部・江陵カンヌンを訪れ、水産業者らと面会し、「(海洋放出は)あってはならない行為だ。止めなければならない」と訴えた。李氏は抗議集会では「(処理水は)核廃水と呼ぶべきだ」などと主張する。

 

同党の議員は「日本の沖は放射能に汚染されている」と根拠のない主張を展開し、海洋放出によって韓国の漁業も汚染の影響を受けると訴える。尹才甲ユンジェガプ議員は今月20日から、国会前でハンガーストライキを始めた。

 

日韓関係の改善を進める尹政権は5月、専門家で作る視察団を福島に派遣。この調査結果と、近く公表される国際原子力機関(IAEA)の結論に基づき、科学的に安全性を評価するとしている。

 

同党は、尹政権が日本に弱腰で、「国民を守ろうとしていない」と批判し、デモでは「尹錫悦を審判しなければならない」と繰り返す。来年4月の総選挙を見すえ、世論の政権批判につなげる思惑だ。

 

こうした根拠のない主張は消費行動に影響を及ぼし始めている。海洋放出前に塩を買い占める動きが広まり、韓国の天日塩の約8割を生産する南部・全羅南道チョルラナムド新安では、春先には20キロ・グラムあたり2万5000ウォン(約2700円)程度だった塩の取引価格が最近、2〜3倍になった。聯合ニュースは22日、処理水の報道が増えたため、消費者の「魚離れ」が始まったと報じた。

 

尹政権は丁寧な説明を続けることで偽情報を排除し、国民の不安を払拭ふっしょくしたい考えだ。今月15日以降、平日は毎日、処理水に関する記者会見を開催している。22日の会見では、海洋水産省次官が天日塩の「買い占め」騒動に対し、「今年の生産量は平年を大きく上回り、供給不足にならない」と沈静化を図った。

 

尹政権は、検査体制を強化し、海水の放射性物質の調査地点を92か所から約200か所に増やすことを決定。流通前に魚介類の放射性物質を検査できる体制を整備する方針だ。【623日 読売

**********************

 

【国民不安の沈静化に追われる韓国政府】

日本政府も漁業者団体などとの交渉・説明に尽力していますが、日本政府以上に韓国尹政権はこの「処理水」問題で厳しい状況に立たされており、また、具体的対応に追われています。

 

話を進める前に「処理水」について整理しておくと

 

****処理水****

ALPS処理水とは?

東京電力福島第一原子力発電所の建屋内にある放射性物質を含む水について、トリチウム以外の放射性物質を、安全基準を満たすまで浄化した水のことです。

 

トリチウムについても安全基準を十分に満たすよう、処分する前に海水で大幅に薄めます。
薄めた後のトリチウムの濃度は、国の定めた安全基準の40分の1WHO飲料水基準の約7分の1)未満になります。

 

安全基準を満たした上で、放出する総量も管理して処分するので、環境や人体への影響は考えられません。

 

ALPS処理水に含まれるトリチウムとは?

トリチウムは水素の仲間(三重水素)で、日々自然に発生しているものです。そのため、水道水や雨水、私たちの体の中にも含まれており、「自然界にも広く存在する放射性物質」です。

 

トリチウムは、世界中の多くの原子力施設から海に放出されていますが、施設周辺からは、トリチウムが原因とされる影響は見つかっていません。【日本外務省HP】

**********************

 

政府と東電は、処理水を海水で100倍以上に薄めたうえで、海底トンネルを通じて1キロ先の沖で放出する計画です。実施時期は夏頃としています。

 

夏頃の海洋放出に向けて準備は進んでいますが、肝心の関係者の了解はまだ得られていません。

 

****処理水放出に向け着々と準備進む福島第一原発 残る課題は関係者の理解【福島県】****

福島第一原発の処理水についてです。 海底トンネルの掘削で使った重機を引き上げ、海へ放出するためのトンネルの工事が完了しました。 

 

政府が夏ごろにも予定する放出開始時期が迫る一方で、漁業者の懸念は払拭できていないのが現状です。 

 

(中略)トンネルの掘削や処理水を希釈する設備などの工事はほぼ完了し、現在、試運転が進められています。 政府が予定する夏ごろの放出開始まで時間が過ぎていくなか、課題は国内外の関係者の理解です。

5月には韓国の専門家らが第一原発を視察。 一方で漁業関係者は政府に対し

 

相馬双葉漁業協同組合 今野智組合長 「処理水の海洋放出方針に関して、組合員の強い懸念を直接お伝えしました。海洋放出について組合は強く反対しております」 そして、6月22日。全国の漁業組合が加盟する全漁連が、西村経済産業大臣に改めて反対の意思を伝えました。(後略)【626日 福島中央テレビ】

*******************

 

韓国における「処理水」への不安は、塩に殺到する消費者や下記のような状況を見ると、必ずしも「反日」からのものでもなく、おかしな言い方ですが“本気で不安に感じている”ようにも思えます。

それを政治的・経済的に扇動・利用しようとする者がいるのも事実ですが。

 

****汚染水放出でがん保険必要? 不当な勧誘に厳しく対応=韓国金融当局****

韓国の金融委員会と金融監督院は29日、東京電力福島第1原発の処理済み汚染水の海洋放出計画に乗じた一部保険会社の不当な勧誘行為に厳しく対応する方針を明らかにした。

金融当局によると、汚染水の放出により韓国でも放射線が拡散し、将来的にがん発症率が上昇する可能性があるとして、一部の保険会社ががん保険への加入を勧める電話営業を行っていたことが判明した。当局はこれを受け、当該会社に不健全な営業行為の即時中止を求めた。

金融当局は「非科学的な事実に基づいて消費者の不安をあおる営業行為がないかどうかを綿密に監視し、金融消費者保護法違反が確認されれば厳しい措置を取る」としている。【629日 聯合ニュース】

*********************

 

国民の不安沈静化を目指す韓国政府の取り組みも必死の感も。ここでしくじると、これまでの日韓関係改善の動きの倍返しで政権が揺らぎますので。

 

****韓国、政府が直接買い上げた塩の販売を開始 2トンの塩、わずか3時間で売れる 福島原発の処理水放出を前に****

福島第一原発の処理水が今年夏にも海洋放出されるのを前に、韓国で塩の需要が高まっています。事態の安定化を図るため、韓国政府は29日から、政府が直接買い上げた塩の販売を始めました。

 

福島第一原発の処理水の海洋放出を前に、韓国では塩を入手しようとする市民が増え、需要が急激に高まり、スーパーなどで品薄となる事態が相次いでいました。こうした事態の安定化を図るため、韓国政府は29日から、スーパーなどで政府が直接買い上げた塩の販売を始めました。

 

市場価格よりも安く販売するとしていて、韓国メディアによりますと、29日に販売が行われたスーパーでは、店頭で売られていた別の塩に比べて3割以上安かったということです。(中略)

 

このスーパーでは、20キロ入りの塩が100袋、つまり2トンの塩が販売開始から、わずか3時間で売れたということです。

 

韓国政府は29日から来月11日までの間に、あわせて400トンの塩を販売することにしています。【629日 日テレNEWS

*********************

 

****韓国首相「福島汚染水、科学的に処理されれば飲むこともできる」*****

韓国の韓悳洙(ハン・ドクス)首相は12日、福島第一原子力発電所の汚染水放流問題について「完全に科学的に処理がなされたものであれば韓国の基準、世界保健機関(WHO)の飲用基準は1万ベクレル(Bq)」だとし「基準に合うなら飲むことができる」と答弁した。

 

韓首相は12日午後、国会の対政府質問に出席し、進歩(革新)系最大野党「共に民主党」の金成柱(キム・ソンジュ)議員から「安全が検証されたら(汚染水を)飲みますか」という質問を受けてこのように答弁した。

 

また韓首相は「大韓民国政府は日本政府に対しては無条件に全部良いという(と一部で主張しているが)、そういうのはデマ」と述べた。

 

韓首相は、金成柱議員から「なぜ日本の顔色ばかりうかがうのかという不満がある」という質問を受けて「科学に基づかず、安全ではない福島汚染水の放流は賛成できない」と答弁した。

 

その上で「大韓民国は一度も、国際原子力機関(IAEA)が良いと言えばそれは安全だとか、無条件で受け入れると述べたことはない」と発言した。

 

さらに韓首相は「科学に根拠を置かない虚偽事実の流布は韓国の水産業従事者らを苦しめるもの」だとし「そういう内容を持ち出して利害当事者らに被害を及ぼすことこそ、扇動だと非難しても別に間違っていない」と語った。【614日 朝鮮日報

******************

 

【「怪談」狂牛病に揺れた韓国 その教育効果は?】

また、韓国のある学者が「処理された水を持ってくれば、薄めて飲む」というメッセージをオンラインで掲載し、話題になっているといった話題も。

 

****福島の処理水「私なら12杯ためらわず飲む」韓国学者逆張り発言のわけ*****

(中略)この学者は、韓国で30年近く学生に放射性医薬品学を教えてきた忠北(チュンプク)大学薬学部のパク・イルヨン教授。今月3日、生物学研究情報センター(BRIC)のホームページの公開掲示板にメッセージを書き込んだ。 

 

その中でパク教授は「私がやってもいいし、誰でもいい。放出濃度の希釈水を飲んで、国民の食卓を安心させることがとても必要な時だ」と主張している。 

 

パク教授は、放射性医薬品学の専門家で、病院で使われる放射性医薬品の特性と人体への影響を研究してきた。 パク教授によると、日本政府が提示した放出濃度である1リットル当たり1500ベクレルの水1リットルを飲む場合、その中の三重水素によって受ける危険度を計算すると実効線量は0.000027mSv(ミリシーベルト)になる。これはバナナ1本を食べる時にカリウム同位元素として体内に取り込まれる実効線量の4分の1だという。 

 

そのうえで「日本政府の発表通りで多核種除去設備ALPSでその他の核種を除去した処理水を1リットル当たり1500ベクレルになるよう希釈した水なら飲める。私は12杯ちゅうちょなく飲む」と強調した。 

 

また、韓国政府が日本からデータと試料を受け取って自ら分析すると強く出るべきだったとも強調する。「そうしてこそ国民がそのデータを信頼できる」と指摘し、日本と東京電力には透明な資料公開が必要だと訴えた。(後略) 【0613日 KOREA WAVE

*********************

 

処理水の不安に駆れる韓国国民、風評被害以外については政府・東電の安全性に関する説明を一定に信用している日本国民・・・・私個人も、あまり真剣に安全性について考えたことはありませんが、それは「まあ、政府も無茶なことはしないだろう」という一種の信頼感でしょうか。

 

日本は広島・長崎の原爆を、そして福島の事故を経験し、被爆の危険・恐怖については一番身近に感じていますが、一方で、そのことはその被害の「実体」について一定の共通認識・情報を保有することにもなって、「いたずらに訳のわからないものを怖がる」というものでもありません。(それが正しい対応なのかどうかは異論もあるでしょう。)

 

「いたずらに訳のわからないものを怖がる」韓国国民ということでは、2008年春の米国産輸入牛肉をめぐる異様な「狂牛病騒ぎ」を連想します。

 

****【ソウルからヨボセヨ】狂牛病虚報の教育効果****

2008年春、韓国社会を揺るがせた米国産輸入牛肉をめぐる狂牛病騒ぎの大きなきっかけになったのが韓国MBCテレビの虚報だった。看板のドキュメンタリー番組「PD手帳」が「緊急取材」と銘打って、よたよたと倒れる牛の姿とともに「韓国人が人間狂牛病にかかる確率は94%」などと報じたからだ。

 

まず女子中高生たちにパニックが起き、それが大規模な反米・反政府デモとなって広がり、当時の李明博(イ・ミョンバク)政権は倒れかかった。

 

あれから13年。そのMBC「PD手帳」が「緊急取材」として今度は「福島汚染水放流問題」を放送した(11日)。「韓国人は放射能の影響を受けやすい!」などとまた扇動するのだろうか?と思って熱心に見させてもらった。

 

韓国では、日本政府による処理水の海洋放出決定でまたまた反日ムードが高まっているので、反日好きのテレビは当然、日本政府への疑問や批判が中心になる。そのため韓国側の反対運動のほか日本での反対の声を精力的に伝えていた。

 

ただ一方で「科学的には問題ない」という韓国の専門家の冷静な見方も紹介されていた。過去の狂牛病騒ぎの“教育効果”として、太平洋海流が韓国沿岸の魚に与える放射能の影響の有無などを感情ではなく科学的にしっかりと検証してほしい。(黒田勝弘)【2021515日 産経

*******************

 

しかし、あまり“教育効果”が発揮されていない面も

 

****TV出演した共に民主・汚染水対策委員長「狂牛病に数十万人が感染」実際は27年間で232****

韓国野党・共に民主党の「福島汚染水海洋投棄阻止対策委員長」を務めている魏聖坤(ウィ・ソンゴン)議員が「狂牛病にかかった人は数十万人になる」と主張した。 

 

魏聖坤議員は26日、TV朝鮮の時事番組『これが政治だ』の「福島原発汚染水放出関連緊急討論会」に出演した。  福島原発汚染水の危険性に関する討論は、15年前の「狂牛病問題」に関する話にまで及んだ。  

 

与党側の討論パネルとして出演した成一鍾(ソン・イルジョン)議員=国民の力=が「(生後)30カ月の牛の肉を食べて狂牛病にかかった人は世界で1人でも出たのか」と質問すると、魏聖坤議員は「いないはずがない。数え切れないほど多い」「データを持ってくることができる」と答えた。  

 

魏聖坤議員はさらに、「そんなことも知らないくせに、今まで狂牛病『怪談』と言っていたのか」「数十万人いる。この両班たち(狂牛病患者たち)は」とも言った。  

 

(中略)1995年にこの病気が初めて報告されて以降、集計された全世界の感染者数232人だ。これは、魏聖坤議員が言った「数十万人」とは大きな差がある。  

 

(中略)この発言が問題になると、魏聖坤議員はソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に「事実関係を訂正する」「『数十万人』という表現は狂牛病にかかった『牛』が多いという意味で使った言葉」と投稿した。  

 

ただし、「成一鍾議員の『人間狂牛病にかかった事例はない』という発言は事実ではない」「2008年の狂牛病ろうそく集会を『怪談』と見下すことに強い遺憾の意を表明する」と述べた。  

 

その一方で、「では狂牛病にかかった牛の数は数十万頭なのか」というTV朝鮮の質問に、魏聖坤議員室の関係者は「確認した結果、19万頭と把握された」と答えた。 【628日 朝鮮日報

*******************