前回
今回は表情です
ここまでの記事を見てくださった方は、きっと構図やモチーフの違いでかなり被り写真を減らせると思います。
それでも、やっぱり絞りきれない!と決め手に悩む時は、たいてい子供の表情です。
本当にプロは色んな表情を引き出してくれるんですよね。
これまでお話しした構図、背景とモチーフ、ポーズに気をつけて絞り込んできても、やっぱり絞りきれない……という時は、きっと表情が良いからです。
こんな表情を撮りたい!と思っても、表情はポーズ以上に子どもの機嫌に左右されるもの。
今回はたくさん撮れた子供の表情、どんな魅力があるんだろう?と考えてみたいと思います。
今回はどうやって分類したものかと迷いましたが、レア度×視線で考えてみます
①レア度
多くの方は、「笑顔」を最優先に、枚数に余裕があれば「それ以外」を選ぶと思いますが、笑顔ばかりだったり、笑顔が一枚もないことも考えられます。
そこで、レア度です。
レア度は、「その顔を見る頻度」×「その顔を写真に収める頻度」と考えてみてください。
レア度が低い……言い換えれば「親しい人がカメラを向けた時の顔」です。
将来その写真を見た時に、「この頃よくこんな風に笑ってたな」とその笑顔を見せてくれた日常まで思い起こさせてくれます。
レアな表情はどんなものでしょう?
すぐ思いつくのは、「普段見ることのない顔」です。
撮影日の特別な気持ちや、いつもと違った撮影現場の風景を思い出させてくれます。
もう一つは、「撮影どころじゃない時の顔」。そう、泣き顔や怒った顔です
泣いたり怒ったりしてる時間はたくさんあっても、カメラを向けることはあまりないと思います。
親は躾けたりなだめたり、必死なんですよね
泣き顔や怒った顔も、身内ではないプロだから撮れる、貴重な1枚ではないかと思うのです。
笑顔がたくさんのアルバムも素敵ですが、めくるたびに表情の変わるアルバムも素敵なものですよ
②視線
見落としがちですが、視線も重要なポイント。
カメラ目線か、目を逸らしているか。
言い換えれば、カメラ目線は「二人で話している時」の、視線を外してれば「見守ってる時」の姿です。
基本的にはカメラ目線多めで撮ってくれますし、記念写真としてはカメラ目線が好まれるかと思います。
でももしカット数に余裕があれば、視線を逸らした時の顔も検討してみてください。
友達と遊んでる姿を見てる時、園や学校行事に取り組む姿を見る時のような、「こんな一面もあるんだ」「こんな大人びた顔もするんだ」と、知らない我が子を再発見するような感動があります。
そんなわけで、「カメラ目線以外も見たい」とリクエストしておくのも、結構おすすめなんです
「笑顔いっぱいのアルバムに元気付けられたい」「たくさんの表情を全部残したい」「かしこまった顔を残したい」「自然な表情を残したい」など、表情の選び方は好みが分かれるところです。
基本的には直観、好き嫌いで選んで良いのですが、悩ましい時はレア度が高いものを選んでおくと、写真館ならではの思い出になる気がしてます
また、既に数枚選んでから最後の一枚に悩んでしまう時は、他の構図の写真と見比べてみましょう。
他の構図で似たような顔で写っていたら、どちらかを省略できるかもしれません。
◼️スタジオアリスの「表情違い」
スタジオアリスで撮影の際、5日前までにWEB予約すると、購入写真のマグネットを無料でもらえます。
この時、購入写真の表情違いを選べますので、選び難い1枚はこれを使ってデータを残しておくのもありです
そして「表情」違いとは言いますが、厳密には、カメラマンさんの指示が同じ構図・背景&モチーフ・ポーズならOKと思います。
特に兄弟写真ではなかなか全員笑顔!全員カメラ目線!というのが難しいので、この小技重宝します
たとえばこんな感じ↓