当初2時間の予定が、気づけば4時間。
帰り際、2人はスマホに次回の予定を入力してから帰りました。
予定は2時間でした。終わったら4時間経っていました。
第2回の講習テーマは
「水中ドローンの実機構成と、潜水させるまでの準備」。
テザーケーブルの接続、
コントローラーの操作、
アプリ画面でのカメラ映像確認
——実際に機体に触れながら、一つひとつ確かめていく内容です。
机の上に広げられた水中ドローン一式を見た瞬間、
2人の目が変わりました。
疑問が出たら、即質問
79歳の2人、実はお二人とも船舶免許をお持ちです。
だから「水中」という世界への解像度が、最初から違いました。
機体の性能、耐水圧の話、ケーブルの扱い方
——話題が広がるたびに、即座に質問が飛んできます。
「これは何メートルまで潜れるのか」
「流れがある場所では使えるのか」
「映像はリアルタイムで見られるのか」。
講師の私が答えるたびに、2人は真剣な顔でメモを取っていました。
79歳が、メモを取っていました。
知らないことを知る喜びに、
年齢は関係なかった。
コーヒータイムも、授業だった
途中でコーヒータイムを挟みました。
休憩のつもりでした。
でも2人は「ところで、海底の映像って実際どんな感じ?」と聞いてきて、
そのままドローンの話が続きました。
コーヒーを飲みながら。
さて、後半戦。
開始
実機の構成説明。
テザーケーブル、コントローラー、アプリの接続を確認。
1時間後
カメラ映像チェック開始。「本当に映ってる!」という声。
コーヒータイムへ。
2時間後
予定終了時刻。誰も帰る気配なし。
4時間後
ようやく終了。
2人、スマホに次回スケジュールを入力してから帰宅。
当初2時間の予定が、気づけば4時間。
誰も時計を見てはいませんでした。
帰り際、背筋がまたピンと伸びていた
「時間があっという間に過ぎていくね。楽しいね。」
帰り際に言った言葉です。
そして2人は、スマホを取り出して
次回の受講スケジュールを入力してから帰っていきました。
第1話でも書きましたが、帰り際の背筋が違います。
来たときより、ピンと伸びている。
目に光がある。
私はこの2時間——いや4時間を終えて、一つのことを強く実感しました。
人は、知らないことを知り、学ぶことで、
心がワクワクする。
そのとき、肌も表情も変わる。
79歳でも、まったく同じだった。
「シニア向け元気体操しましょう」では、
元気になっても、この艶やかな顔になるのでしょうか?
「水中ドローンで海の中を探検しましょう」だから、この顔になる。
私はそう確信が深まっています。
お読みいただきありがとうございます。

