努力に対する名言を一つ挙げるなら、私はこう言いたい。
「努力は気合いではない。才能でもない。努力とは、毎日同じ時間に机に向かう“習慣”のことだ。」

多くの生徒が勘違いしている。
やる気が出たら頑張ろう、時間ができたら本気を出そう。
しかしそのやる気や本気は、ほとんどの場合、最後まで姿を現さない。
続かない。

結果を出している生徒ほど、感情に左右されず、淡々とやるべきことをやっている。

麻布学院で重視しているのは、一度に勉強する努力の量ではない。

努力を「特別なこと」にしないことだ。
毎日塾に来る、毎日問題を解く、毎日間違いを直す。
それを歯を食いしばってやるのではなく、呼吸のように当たり前にやる。
ここまで来て、初めて努力は力になる。

才能があるかどうかは、正直わからない。
しかし、努力を習慣に出来るかどうかは、今日この瞬間から誰でも決められる。
一日一日の小さな積み重ねが、気付いた時には大きな差になる。

努力とは、未来の自分を裏切らないための約束だ。
その約束を守り続けた生徒だけが、最後に結果という形で報われる。