誰も置いていかない授業。その意味を分かっていますか?
私は授業中、特に社会を教えている時、必ず頭の中で反復し、それをそのまま生徒へ問いとして投げます。
たとえば、北陸の伝統工芸が出てきたら——
輪島塗、加賀友禅。
そこから必ず、「冬に農作業が出来ない地域の伝統工芸は?」と東北へ広げる。
さらに多治見焼、有田焼へ飛ぶ。
出来なければもう一度書く。
しつこいくらい繰り返す。
同じように、中京工業地帯や東海工業地域が出たら、全国の工業地帯・工業地域の特徴を片っ端から質問する。
出来なければ——また解説。何度でも。
勉強しない生徒が多ければ多いほど、授業は進まない。
しかし、それでいいんです。
「誰も置いて行かない」とは、そういうことです。
そして、その “進まない日々” が勉強しない生徒にとっては、少しずつプレッシャーと責任感に変わっていく。
そこから、自主性が芽を出す。
■ 出来ないことに慣れた生徒は、期待される経験が少ない
出来ない生徒は、出来ないことに慣れています。
周囲も期待しない。
本人も「答えられなくても何とも思わない」。
でも、5回も10回も習ったことを答えられなければ、心は動き出します。
焦りが生まれ、
言葉は厳しくなり、
そこから自学の質が変わり、
やがて家でも勉強するようになる。
人は“繰り返し逃げられない状況”にならない限り、本気にはならないんです。
■ 今年の上位層でさえ抜ける。それでいい
今年の上位層は夏以降ようやく本気になってきた。
だから何度も教えたことが抜け落ちる。
いいんです。
焦らず、じっくり。
焦ったら、出来ないことに慣れている生徒の思うつぼ。
その代わり、同じ知識を繰り返す中で、少しずつ新しい知識を混ぜていく。
進む量より、積み上がる量の方が大事。
■ プレッシャーと責任感
変わるためには、この二つが必要です。
期待されること、待たれることを迷惑だと感じる生徒もいます。
しかし、ここを直すには時間がかかる。
だからこそ、
下位には下位の上げ方がある。
中位には中位の上げ方がある。
上位には上位の上げ方がある。
教える側が焦れば、全て崩れます。
焦った瞬間、成績が低い生徒は“逃げ癖”を再発させます。
■ 毎日塾にする理由
麻布学院は、定期テスト・模試・実力・受験を完全に切り離しています。
定期テストは評定のため。
模試・実力・受験は同じ方向性のため。
学び方も、戦い方も違う。
だから毎日塾なんです。
両方を、全員まとめて上げるには「時間」が必要だから。
■ 反復する癖がつけば、勉強は勝手に伸びる
同じことを何度も教え続けると、生徒は必ずワードから連鎖を始めます。
輪島塗 → 冬の農作業 → 東北の伝統工芸 → 多治見焼 —— といった具合に。
今年の中3生はまだそこまで届かない。
しかし「考える癖」はつき始めている。
点数も上がり始めた。
校内順位も変わってきた。
あとは、目の前の1問から何を付け加えられるか
反復すべきワードは何か
これを考え出した瞬間、それが受験勉強です。
(麻布学院出身生徒の進学実績)
東京大学理Ⅲ、東京大学、一橋大学、東北大学医学部医学科、東京工業大学、お茶の水大学、東北大学、自治医大、防衛医科大学、防衛大学、大阪大学、信州大学医学部、北海道大学、横浜市立大学、東京学芸大学、首都大学、横浜国立大学、筑波大学、千葉大学、九州工業大学、宇都宮大学、埼玉大学、東京海洋大学、会津大学、岩手大学、山形大学、秋田大学、福島大学、新潟大学、琉球大学、宮城教育大学、宮城大学など
私立
慶應義塾、早稲田大学、同志社大学、立命館大学、青山学院、立教、法政、中央、明治、津田塾、東京理科、上智、日本大、日本女子、東京女子、北里、東京女子医大、東北医科薬科、学習院、東京外語大、聖マリアンナ医科大、岩手医科大、芝浦工業大、東北学院、宮城学院女子、東北福祉大など
海外
イエール大学、北京大学、オックスフォード大学、コロンビア大学
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必要であれば
・タイトル案を複数作る
・もっと炎が強い文章にする
・保護者向け/生徒向けにそれぞれ再編集する
ことも可能です。
さらに強めも、もっと熱くもできます。