明後日。

14日。


今年の合格発表。

塾を開校して初年度以外、こんなに眠れなくなった受験はない。


受験生はわずか14名。

少人数の下克上受験。


例年の麻布学院とは違う。

半数近くが中2生冬から来た生徒たち。


何とか自己採点は合格ラインに届いている。


後は高校側が欲してくれるかだ。


私も緊張している。

合格を勝ち取って欲しい。


朝まで考え込む毎日だ。


15日になれば切り替わるかもしれないが、この2日間は眠れないだろう。


ZOOMオンラインを始めたり、忙しくしているから耐えられる。


まな板の鯉。

座してその時を待とう。


2日間はなるべく忙しく。

確定申告の準備も終わった。


もっと忙しくしないと、この緊張感に潰れそうだ。


15日からは新たな1年。

14日で思い悩んだ受験の結果が出る。


15日からはどんな結果になろうとも切り替えなければならない。


あと2日間。

生徒たちと思い悩み、共に苦しんで来た結果が出る。


麻布学院開校以来、1番少人数の1番苦しんだ1年。


15日からは眠れるようになるだろうか?

今年は極端に睡眠時間が少なかった。


起きている間、ずっと中3生たちの成績で思い悩んで来た。


例年ならば2日前。

清々しい気持ちで結果を待っていた。


今年は違う。

全く眠れない。


生徒たちも同じなのだろうか?

やれる事は全てやった。


この眠れなかった1年。

覚悟して挑んだはずの1年。


15日からはゆっくり眠れるようになるのだろうか?


ギリギリ間に合った。

そんな受験にしてしまった責任をずっと痛感して来た。


こんなにも過去を振り返る受験は今まで無かった。


14日。

本当の意味で生徒たちと悩み抜いた受験の結果が出る。


疲労困憊だ。

満身創痍とは今の状態。


明日は絶対に眠れない。

この苦しさを忘れないように。


15日になったら嫌でも切り替えなきゃならない。


今日は12日。


明日は13日。発表前夜。


こんなに眠れない受験は初めてだ。

この2日間は色々考えるのだろう。


今年1年間。

悔しさと苦しさに押し潰されそうだった。


慶応女子の合格。

浦和一女の合格。


しかし宮城県私立入試の結果が伸し掛かり、その嬉しさをまだ噛み締められていない。


14日の発表。

15日からは新しいスタート。


真剣に満身創痍になるまで戦った1年間。

初めて無力感も感じた1年間。


この2日間。

出来た事、出来なかった事。

ずっと考えるのだろう。


私立入試から続いている夜中に感じてやまない無力感。


大学入試の合格報告に来た生徒たちに喜びを表現出来ただろうか?

慶応女子に合格した生徒も中1になる前からいてくれた生徒だ。

浦和一女に合格した生徒も毎晩夜中まで頑張ってくれた生徒だ。


私は喜びを表現出来ただろうか?


15日15日と強く考え続けたこの数ヶ月。


切り替えはする。必ず。


でもこの2日間。

思い切り考える。

やれる事はやって来た。

しかし足りなかった。


あの私立入試で歯車が狂った。

確定申告作業が無くなった今日。


本当に思い悩んでいる。


15日15日。


切り替え時期を自分自身に言い聞かせながら。


2日間はとことん悩む。


この1年間。

悩み抜いて苦しかった。


この苦しさを忘れない。

麻布学院の挑戦。

自分自身が望んだ、そしてスタートした下克上受験。


結果が出て欲しい。

自己採点の結果を見て、生徒たちは自分自身に出来るギリギリのラインを超えて来た。


生徒たちは頑張ったのだ。

もしも結果が出なければ全て私の責任。

合格は生徒たちの頑張り。


2日間。

この苦しかった1年間を噛みしめる。

14日に全てがわかる。


15日。

新しいスタートを切るためにも。


2日間はこの1年間の悔しかった事、苦しかった事、嬉しかった事。

全てを噛みしめる。


中3生。

いや新高校1年生。

今日も高校準備を頑張っていた。

卒業旅行に行った2人も受験が終わった翌日から休まずに高校準備をしていた。


2人無断欠席の生徒がいたのは残念だが、仕方ない。


来ている生徒達に精一杯。

高校準備をして送り出す。


この2日間。

足りなかった事を考えて過ごす。


2日間は一睡も出来なそうだ。

1年間を振り返る時間にしよう。


どうせ眠れないのだから。