課題が浮き彫りになった。
麻布学院、麻布予備校は理系にとんでもない強さを発揮する。
大学受験でも理系の実績は残せている。
問題は文系だ。
語学は上げるのが大変。
英語は中1からで何とかなる。
生徒も力を入れるし、最低中1生から基本を叩き込めば出来るようになる。
しかし中2の後半まで放っておいた場合。
格段に難しくなる。
語学は時間が必要。
単語も足りない、文法も拙い。
長文は読まない。
この状態から引き上げるのは本当に大変だ。
文系でも社会は余裕だ。
夏期講習から私が全て教えるからだ。
英語も徐々に徐々に上がり始める。
しかし、国語はもっと時間がかかる。
読むことすらしない。
自分の考えをまとめる記述は全て空欄。
この状態で入塾してくる生徒は多い。
小学生からすでに癖がついている。
国語は何もしないで何とかなる。
その根拠なき自信。
自信というか何も考えていない。
小学生のカラーテストまでなら何とかなる。
定期テストの国語も家庭学習帳の暗記で何とかなる。
だから癖がいつまでも直らない。
直そうとしない。
長い間、身についてしまった悪癖は時間がかかる。
しかし中2生後半から土台を作る生徒達は英語も数学も理科も社会もやり直しなのだ。
国語は勉強をした感覚にならない。
目の前の問題を解いたからといって、数学の様な自分の成長を実感する事が出来ない。
受験問題には、文法のような暗記問題はほとんど出ない。
小説・説明文・随筆・古文。
文章をいかに読み理解し考えをまとめるか?
そこが試される。
長年身についてしまった考えない癖、適当にやる癖は注意しても中々直らない。
麻布学院はこの国語。
小学生から鍛える事に活路を見出した。
悪い癖が付く前に、正しい国語を教えてあげれば良い。
現在の中2生。
小学生からいる生徒に極端な国語の落とし方をする生徒はいない。
自学時間に毎日国語を解いている姿も良く目にする。
小学生から国語の大切さを教えこんで来たから当然だ。
麻布予備校には安田講師という国語の専門家がいる。
添削を頼めば、丁寧にやってくれる。
しかし国語を後回しにする生徒が多かった。
この点において文系の生徒達は理系に比べて結果を残せなかった。
私が中学時代に教えたからだろうか?
せっかく世界史専門塾のクロニクルに習う事が出来るのに、中学時代慣れ親しんだ地理と日本史を選ぶ生徒は多い。
麻布学院の生徒達は良くも悪くも麻布学院なのだ。
もっと私が安田講師やクロニクル、生徒派草下塾長・山本学習デザイナーの凄さをアピールすべきだった。
小学生から通ってくれている保護者様向けに保護者会を毎年開き、大学受験について話をしているのはそれを何とかしたいからだ。
せっかく力ある協力者がいるのに、その凄さを知らないのでは意味が無い。
草下塾長も毎年、わざわざ講演会をやってくれる。
随分、保護者様にも大学受験に対しての考え方が浸透して来た。
国語は小学生から育てる。
英語は小6、中1から基礎をしっかり。
数学は超先取り。
理科・社会は中3夏から総復習。
受験が終わればすぐに高校生準備に入る。
草下塾長渾身のテキスト。
数学リニアが待っている。
英語、化学も万全だ。
小学生から国語の大切さを教え込んでいるので、安田講師はここから如何なく力を発揮してくれるだろう。
社会も世界史に誘導する。
正直、地理は中学時代に教え込んでいるので何とかなるが、その延長で日本史を選べば大変だ。
これからの麻布学院。
考えはまとまっている。
新中1生はすでに超満席。
小学生からいた生徒の多い新中3生もである。
今年の受験生にやったような、少人数の下克上受験は以後なくなるだろう。
小学生がたくさん来てくれる。
スタート満席がここから続く。
国語に苦手意識が無い生徒が増えている。
国語の大切さ、面白さも知っている。
やはり国語こそ、早期教育が必要。
間違えでは無かった。
元々理系は強い。
文系も強い生徒を育てて来た。
全ては大学受験のため。
共通テストを乗り切るためだ。
今年は私も学びが多い年になった。
早期教育の大切さ、どんなに手厚く指導しても間にあわなかっ歯がゆさもかんじた。
小学生の低学年を育てるため、学童施設で施設長をしていた方が今年から社員として入社してくれた。
教育委員会とも委託というかたちで仕事をして来た経歴の持ち主。
元教員でもある。
また一段と麻布学院は今年進化する。
全ては大学受験のために。
文系は早期教育で育てる。
私の結論。
来年度はその成果を見せる!!
今年度、正直苦しかった。
悩みに悩んだ。
その悩みが早期教育に拍車をかけてくれあのだ。
そのための人材も来て貰った。
麻布学院はますます進化する。
歩みを止めない。
オンラインもZOOMを導入。
毎日授業で賑わっている。
準備は万端。
今年度得た経験は貴重な物。
やって良かったと今は思う。
14日。
合格発表。
受験生はわずか14名。
例年の実績は出ない。
半数近くが中2生の冬に来た生徒たち。
早期教育とは真逆。
それでも二高は複数名でる。
慶応女子も出した。
オンライン生も頑張ってくれた。
14日。
生徒たちと共に苦しみ抜いた1年間の締めだ。
そこから切り替える。
今年の反省を踏まえて。
今後の麻布学院に必ず活きて来る1年間でした。