今日行われた宮城県公立高校入試問題の考察です。

 

昨年度は受験問題で平均点が300を超えてしまうという全国的に見ても異例な受験問題。

それでも評定が低い生徒たちも麻布学院の生徒は突破して合格しました。

 

平均点が上がるというか、平均点が低くとも上位層は解ける問題ばかりで見かけの平均は下げても上位層は国語と評定勝負。

 

この数年間そんな受験が続いてきました。

 

 

今回もさほど変わりはないと思っていたし、昨年度よりも難化するのは必然。

昨年度よりも簡単な受験問題にしろと言う方が難しい。

 

 

解いた感想。

 

数学・・・1問1問は難しくありません。図形の最後の問題も見る所を見ると答えがパンと出てしまう問題でした。

しかしながら分量が多い。

解くスピードの遅い生徒さんは最後まで時間に追われた事でしょう。

日頃の演習量で差がつきそうです。

受験問題慣れしている生徒と学校の定期主体にして来た生徒では大きな差がつく問題。

スピード勝負。

 

社会・・・記号問題については基本ばかり。

選択肢に引っ掛けも何もありはせず、一問一答に近い。

記述問題は資料をきちんと読み取り、その資料が何を意味しているのかテーマを考える。3つの資料があれば3つのテーマがあるので、それを意味が通るように繋げれば問題なし。

当たり前の事を当たり前に聞いて来る記述。

インドの人口が伸びている。

所得が上がっている。

生産台数が伸びている。

販売台数も伸びている。

テーマが4つ。これを繋ぎ合わせてストーリーにする。

それが記述。

新みやぎ模試の記述と比較してかなり簡単です。

しかし昨年度よりは記述らしい記述がある分、難化でしょう。

 

理科・・・これは取れないだろうなと言う問題が4問。

上位層でもそのうちの3問は取れなかった生徒が多いと思います。

宮城県の入試。難しい問題最後の砦が理科。

昨年度も理科が一番難しかったですが今回も同じでしょう。

上位校受験の生徒でも70点台後半であれば気に病む事はないかも知れません。

90点台の生徒はアドバンテージ。

素晴らしい。そこまで90点台の割合は低いと思います。

 

英語・・・簡単な単語で構成されています。非常に読みやすい。

これは例年の宮城県と同じ。長文練習していたら取れてしまう。

しかし今年大きく違うのは、質問の仕方が少し難しい聞かれ方をしている事。

そう言う聞き方?

そこ聞いて来る?

こんな感じです。

文章のやさしさの割に問題の出し方が意地悪。

これは例年と比較にならない程、中間層は取れないと思います。

上位層はそれ程、例年と変わりませんが他県の受験問題を解きなれているかいないかで差が出るでしょう。

 

 

国語については古文らしい古文が無い!

ちょっとビックリ。

和歌の部分で古典らしき部分はあるのですが現代語訳がついている。

現代文については2⃣の最近はやりの表現という部分。

小説・随筆と来ているので読みやすい。

記述については学校の採点基準によるとしか言えません。

文章は全体的に簡単。

漢字は平均的なレベル。

国語は昨年度よりも易しい内容になっていると思います。

ただ国語は読みやすくとも記述をまとめる力、学校の採点基準で全く変わります。

大きく差が開かないのに、落とすと致命的と言う教科が国語。

読みやすいのは確か。

ですが日頃の勉強で記述の考えを述べる問題や文字数が多い問題を飛ばして答えを見るという癖がついている生徒は国語を受験で取れません。

日頃の勉強の仕方がモロに反映します。

2⃣のように問題に対して自分の考えをまとめ、表現するという問題は全国的に流行りです。

しっかりとした受け答えが出来ない生徒に取っては難しい。表現力が乏しい生徒に取っても難しい。

 

 

 

中間層には解いた5教科中、国語以外の4教科は昨年度よりかなり厳しいかもしれません。

特に数学のスピード。

英語の問題の聞かれ方に対する解釈。

社会の復習範囲の基礎知識と記述の書き方の練習。

 

昨年度の様に国語と評定勝負!

こんな受験にならないのは確実です。

 

 

私の解いてみた感想です。

毎年私の感想と同じような結果になるので傾向的にこんな感じだという参考として下さい。

 

 

生徒派塾長大学入試講演会

3月24日(日)

14:00~16:00

 

2024年度ここまでの合格

※私立高校入試A日程・B日程それぞれ合格1としています。

 

慶応女子

浦和第一女子

函館ラサール(特待生合格)

開智高校S1コース 

明治大学中野高校

栄東東医コース

仙台育英東大選抜 15名(特待生合格)

仙台育英特進 6名

ウルスラtype1    1名

ウルスラtype2  1名

宮城学院特進 1名

東北学院TG 1名

東北学院榴ヶ岡(推薦) 1名

尚絅 総進 1名

仙台育英英進 4名

宮城教育大学附属中学校 3名

 

東北大学工学部化学・バイオ工学科

早稲田大学先進理工学部応用化学科

明治大学理工学部応用化学科

明治大学理工学部応用化学科

法政大学生命科学部環境応用科学科

中央大学文学部人文社会学科

東京農業大学農学部動物科学科

東京農業大学応用生物学部醸造科学学科

東京農業大学生物産業学部食香粧化学科

龍谷大学農学部農学科

龍谷大学農学部生命科学学科

東北学院大学経済学部

東北学院大学情報学部

 

(昨年度高校受験公立高校合格者)

仙台二高 8

仙台一高 3

仙台三高 2

宮城一高 2

仙台二華 1

仙台高専Ⅱ類

秋田高専

 

麻布予備校開校3年間の合格実績
(麻布予備校卒業生21名)

 

一橋大学経済学部

東北大学医学部医学科

東北大学薬学部

東北大学工学部

山形大学農学部

山形大学工学部

岩手大学農学部

国立九州工業大学情報工学部

宮城教育大学教育学部

宮城教育大学教育学部

宮城大学看護学部

早稲田大学教育学部

明治大学政治経済学部

立教大学理学部

法政大学法学部

法政大学文学部

中央大学文学部

東京理科大学理工学部

東京都市大学工学部

同志社大学理工学部

立命館大学理工学部

芝浦工業大学システム理工学部

東京女子現代教養学部心理・コミュニケーション学科

など