何とか成績を上げようと保護者様はあれこれ悩む事でしょう。

 

怒ってみたり褒めてみたり。

「自分で頑張ってみる」という言葉を信じて任せてみたり。

 

あれこれ試して苦労されている事でしょう。

 

 

それでも上がらない原因は、保護者様が思う程、子どもは自分の成績に問題意識を持っていない事です。

 

 

小学生から中学生になったばかりの初テスト。

中間テストの結果については驚く子供も多くいます。

 

小学生の頃70点。

まして60点・50点などという点数を取ったという生徒は少数派。

 

 

大きなミスがあっても80点台を取った事があるというぐらい。

大体が100点~90点の間でしょう。

 

今の小学生テストは100点が取れるように作ってありますから。

 

 

しかし、中学の定期テストは違います。

小学生の時に何となくテストは点数が取れる。

 

こう思いこんでしまった子供は行動が伴いません。

少しやれば大丈夫。

 

この程度。

 

更に悪いパターンで言えば、小学生時代に努力なしで90点以上を取って来たので保護者様から見れば、まだまだ足りない努力量を頑張っていると本気で思い込む生徒もいます。

 

 

そしてテストが返却されてビックリ。

50点・60点・70点。

 

その時はビックリするのですが、子どもは上を見ない。

下を見る物です。

 

自分より点数の低い生徒の点数を知ると、70点が悪い点数ではないのでは?

そう認識し始めます。

 

 

ここできちんと誰かが定期テストで70点・80点は駄目であるとハッキリ告げなければなりません。

今の定期テスト。

 

400点以上はどの学校でも沢山いるのです。

 

学年10位以内に入ろうと思えば最低でも470点台の中盤は必要。

最上位校を目指すのであれば、その点数を取っていて当たり前。

 

ここを基準で考えれば400点は70点もショートしているのです。

 

 

中学には様々な点数の生徒がいます。

全員が全員、上位校を目指すわけではありません。

 

上位校を受験するつもりの生徒に取って平均点は全く関係がありません。

関係あるのは上位層の平均です。

 

 

子どもはそれが分からないのです。

学年全体の平均点と自分の点数を比較しています。

 

ですから問題意識はほとんど持たないのです。

 

 

そこをしっかりと最初のテストで意識づけすることが大切。

上位校を目指す者と学校の平均点は違う。

 

このことをハッキリと認識させる事が大切なのです。

 

 

その前に、子どもにとっての普通を高いレベルに持っていくことが大切。

最初の定期テスト。

 

そこで高い点数を取れれば子供にとっての普通はレベルが高い物となります。

ここで中学の平均点を意識せざるを得ない点数になると子供の普通のハードルが下がりその後に大きく影響が出ます。

 

最初のテストは肝心。

 

中2生・中3生ともなれば子供のハードルはかなり下がっている可能性が高い。

今回の中間テストは各学年、点数を取りやすい単元です。

 

ここできちんとした点数を取り、少しでもハードルを上げて行く事。

それが大切です。

 

 

子どもは保護者様が思うよりずっと、問題意識がありません。

それは当たり前。

 

保護者様は様々な経験から長い先を見てアドバイスしています。

子ども達はその長い先に何があるかを知らない。

 

目先の事が将来に繋がるなどと考えられるのは、すでに意識が高い生徒です。

 

まずは上位層を意識させる。

ここから始めましょう。