小学生の時に見についてしまう癖。
分かったフリをする。
分からない問題があった時、適当に計算した後を残して消しゴムで消す。
はずした答えを消す。
恥ずかしいと思っているからである。
はずす事は恥ずかしい。
これを「誤魔化す事は恥ずかしい」に変えなければいけません。
麻布学院に来ると、そこは厳しく指導されます。
消しゴムで消すだけではありません。
記号問題の空欄、記述問題全ての空欄。
このような癖がついている生徒は伸びる事はありません。
記号を書かない場合、それだけ得点への執着が無い。
記述を飛ばし続ける場合、考える勉強が出来ない。
両方ともに駄目。
特に前者は駄目!
空欄で外そうが、何かを書いて外そうが結果は同じでも、採点する側の気持ちは違う。
記述には部分点も入る可能性がある。
空欄癖のある生徒は、例えば国語などで問題の線が引いている場所の近辺を小学生の時、適当に書いていた生徒だと思います。
その適当に書いていた事を怒られた経験があるので、徐々に考えず空欄になったのでしょう。
数学・英語などは質問するのですが、国語は質問しない。
答えを写して分かったつもりになっている。
この状況が続くと空欄ばかりの生徒に育ってしまいます。
国語1教科でこれを認めてしまうと、理科・社会の記述、数学の証明。
次々に記述を空欄にする癖がつきます。
適当に答えを書くのは駄目!注意して当たり前。
でも空欄こそ一番だめ!
小学生のうちは、保護者様も国語の空欄などについて見逃しがちです。
どうしても算数・英語などに目がいきがちなので。
国語の空欄癖。
全教科におよんだら大変。
空欄で出して来たら
「なんで書いてないの?」
と聞いてみましょう。
「分からなかった」と答えたら。
「じゃあどこまでは考えた?」と質問しましょう。
それを聞いていて妥協できる答えが出るまで繰り返した上で
「じゃあ、こう考えてみて?」とヒントを出しましょう。
そうやって分からない事は聞いて良いという姿勢を作ると、分かったふりをしない生徒になります。
ここで注意する事は、あまりにも教えると自分で解かない子供になってしまいますので、答えを教えるのではなく質問して答えを誘導する気持ちで。