文字を見るとミスの原因が分かる場合があります。
計算問題や、出された問題の最後の方になると急激に数字を汚く書く生徒。
あからざまにミスが多いです。
この原因は焦り。
計算問題の部分は早く終わらせて次に進まなければという焦り。
後半に汚くなる場合は、早く終わらせてしまいたいという焦り。
後半部分はどうせ解けないという思い込みも入ります。
このような生徒。
気持ちが焦っているので、次の問題に目移りしたりしています。
解いている途中に次の問題を見ていたりするのです。
答えを書く前に、次の問題を見ている場合も多く、問題の計算は当たっているのに、解答用紙に映し間違う。
記号で書きなさいを記号ではなく記述で書く。
1から4で選ぶ問題をア~エの表記で書いてしまう。
様々なミスを誘発します。
この目移り、焦り。
癖です。
定期テスト対策で、学校ワークを繰り返しやる事の弊害でもあります。
学校ワークを繰り返しやる場合、何度もやっている問題ですので、問題もしっかり見ず答えを書いてしまう事が多々あります。
そういった勉強法に慣れている生徒達は、ミスが多くなります。
問題文が途中なのに答えを書き始め、答えが分かった瞬間に答えを書きながら次の問題を見る。
この癖を矯正するには、文字を丁寧に書かせる事。
丁寧に書かせる事で、次の問題に目移りする事が減ります。
問題の文章の記号・数字でという指定された箇所に線を引く・〇で囲むなどの癖を付けさせることも有効です。
しかしながら一番有効な事は、ミスをした時に周囲がミスであると流さない事。
ミスではなく癖です。
連続して同じ事をやる場合はすでに癖になっています。
ミスではなく癖です。
私たち麻布学院が見る場合は、問題を解く目線を見ています。
目線が違う個所に向いた瞬間に注意します。
問題の答えを書く前に目線は移さない。
そしてミスが出た瞬間に、その原因が何であるかをきちんと指摘する事です。
ミスには癖が必ずあります。
その癖がなんであるのか。
きちんと指摘できないと癖は直しません。