麻布学院。

厳しい塾だと言われています。


どんなタイプの生徒でも中3生の秋になると見違える。

それが麻布学院の19年の歴史。


昨年度も、スタートは中学校内最下位争いをしていた2人。

その1人は370点を大きく超える受験の点数でトップクラスで多賀城へ。

もう1人は、中3からメキメキ力をつけ、ほとんど評定がオール3に近くとも仙台高専へ。


麻布学院は、成績の低い生徒を放置しない。


放置される事に慣れているんです。

生徒の低い子供たちって。

塾に通っていても、解説が始まるまでぼーっとしながら、解説の意味も理解できず写すだけ。


学校でも塾でも同じ。

授業なんて楽しい訳がない。

授業中はひたすら時間を気にして早く終わるのを待つだけ。


麻布学院。

特に私はその状態を許さない。

誰でも答えられる質問をしたとして、そういった生徒は答えない。

答えるという行為に慣れていない、教える人間の目線が自分を通り過ぎる事に慣れているし、それを待っている。


一昨年。

そんな生徒に私が質問したのが

「歴史の中で君が知っている役職を何でも良いから言ってみて」

全く無言。答える気がない。

ボードにはその前に説明していた「太政大臣」の文字。


摂政でも良い。

関白でも良い。

征夷大将軍でも良い。

執権でも管領でも。

何なら国司でも郡司でも。

守護、地頭でも良い。


それに対して数分間の無言。

私はそうやって無言でいる事を許しません。


だっておかしいですよね?

明らかに自分は答えられないという気持ちだけで黙っている。


私は兎に角しつこい。

私の授業は、しつこく聞く。


他の生徒に様々か役職の質問をしてから、またその子に同じ質問をする。

「知っている役職は?」

無言。


また他の生徒に役職の質問をする。

その繰り返し。


150分費やしてやっと

「聖徳太子の役職は?」

「摂政」


これだけの手間をかけて、やっと1問考えるて答えられるようになる。

全ての教科でこれをやる。

途方もない手間と時間。


だから普通の塾は楽しさという名の放置をするのです。


たのしく通っているようです。

保護者様がそう言うのを期待して。

塾は楽しい。生徒がそう言うのを期待して。


辞めさせないために、質問はしない。

出来るだけ問題を解く演習で時間を使って答えを書く。


それが普通。

時間も手間もかけない。

コミュニケーションも重視する。

出来るだけつまらないと思わないように。



麻布学院は違います。

私は放置はしない。

まずは答えようとする気持ち。

考えなければと思わせる。

答えなければと思わせる。

それまで根気強く待つ。


私の授業はそういう授業。

だから中3に毎日私が授業に入ると、急激に全員伸び始める。


放置しながらコミュニケーションを取り愉しませて答えを書いて終わる。

成績の低い生徒が1番望む形。


麻布学院は違います。

答えなければ、考えなければ、勉強しなければ。

この気持ちになるまで諦めず懸命に待ち続ける。

考えない姿勢。答えようとしない姿勢から怒り、それが出来た後、勉強をしなければを育てます。



確かに厳しいかもしれませんね。

成績が低い生徒達。

塾に通っているだけで本人も保護者様も満足されているケースもある。


私はそれだけでは嫌なんです。

授業料の対価は成績ですよね?


少しでも上げたい。

上げるには、答えない、考えない、黙っていれば時間が過ぎる。

そう考える生徒は放置しない。


どちらが厳しいのかはわからない。


コミュニケーションを取り、問題演習をしながら、答えをボードに書いて勉強をしたつもりにさせる楽しい塾。

ひたすら生徒が辞めないように。


麻布学院のように、放置せず、気持ちの面から育てるために懸命になり、粘り強く、諦めず待つ塾。


勉強が出来ないまでも、塾くらいには行って欲しい。

そう考える保護者様からすれば、麻布学院は厳しいのでしょう。



でも受験でどちらが厳しい結果になるか分かると思います。

本当の厳しいが分かるのって合格発表後だと私は思います。