成績を上げるという事。
先程のブログの続きです。
タイプ2とは
勉強が出来ない事、低い点数に慣れているので恥ずかしいと思えない。
点数に対しての感情が薄い。
このタイプの特徴としては、問題を外した時、低い点数を取った時、普通とは真逆の反応をしてしまいます。
笑顔を浮かべるのです。
本能的に、子どもは笑顔を浮かべます。
小さな頃は笑顔を浮かべるだけで褒められていたり、場を和ませる事が出来ていたから。
その癖が抜けていない。
外してはいけない問題を外しても笑顔を浮かべてしまいます。
まずはその笑顔について指摘しないといけません。
外したり、点数が低い時に笑顔を浮かべる事は駄目であると。
そして低い点数を取ることは恥ずかしい事であり、問題を外す事は恥ずかしい事であると、その部分から話さなければいけません。
これは何も下位に甘んじている生徒ばかりが当てはまる事ではありません。
中間層の生徒でもこの癖がついている生徒がいます。
笑顔でいる事も無表情になる事も同じです。
基礎の基礎を出来ないという事は恥ずかしい事であると教えないといけません。
それには本当に何度も同じ質問を根気強く繰り返し、他の生徒が待ちくたびれるくらいその子に同じ質問をしないと出来るようになりません。
いつも私が書いているように、このタイプの生徒は
「自分のために勉強が必要だ」と言っても勉強に集中はしません。
元々欲が無いですし、点数に興味が無い。
怒られたくないという事しか頭にありません。
本当に手ごわいです。
このタイプは本当に待ってあげる事。
しつこく同じ事を繰り返し繰り返し繰り返し。
理解するまで質問し続ける事。
他の生徒に迷惑をかけてはいけないと思う様になってからが成績向上のチャンス。
でも難しいのです。
心の中で
「迷惑ならば私に質問しなければ良い」と思っているから。
放っておいて欲しいのです。
だからなぜ何度も同じ質問をされるか理解するまで時間がかかります。
見捨てないと言う考え方がその生徒にとっては迷惑な考え方なのです。
いくら迷惑がられても迷惑がられてもしつこく粘り強く。
他の生徒が呆れるぐらいになっても粘り強く。
その分、他の生徒にもプラスになる様な知識を徐々に交えながら同じ質問を何度も。
生徒が迷惑にはならない!と決意するまで本当に何度も粘り強く。
中3生になると私の授業が毎日です。
私は基本、誰も見捨てません。
他の講師や生徒たちが呆れるくらいしつこく粘ります。
流石に中3生の今の時期になれば、そうも言ってられません。
全体を下げる訳にはいかない。
夏期講習では必死に全体を上げに行きます。
そうやって粘り強くしつこく。
笑ってしまうタイプではなく、無表情になってしまうタイプの子を夏期講習中。
それこそ真剣に真剣に向き合い続けました。
その子が実力テストで校内8位になったのは嬉しい事。
生徒数が多い中学なので嬉しかったです。
模試で仙台三高までは合格判定が出ています。
入塾したばかりの頃は何も出来ませんでした。
数学も英語も社会も理科も。
夏期講習で粘り強くしつこく。
私が無表情のままではいけないと訴え続けて心に響いてくれました。
後は成功体験。
その成功体験が校内8位。
そこからは自分自身の力で。
今が勝負ですね。
今日中1生で私にしつこく質問されていた生徒は、本当に点数が低かった生徒です。
諦めが早い。欲が無い。
ですからまずは土曜模試の数学。
成功体験を作れるよう、土曜日の度に中1生には話をし続けています。
この生徒。
20点・30点を取ってしまう生徒ですが、この前の土曜模試。
数学で95点を取ったのです。
やれば出来る。怒られながら無理やり頑張ってきた数学。
最初はしつこく怒られるからやっていたのでしょう。
私は無視をしないので。
それでも模試で95点を取った。
それは紛れもない事実。
でもその時に注意しました!
数学が上がっているからと言って数学ばかりやっていないか?
社会や理科はやっていないだろう?
本人頷いていました。
そして今日社会!
何も分からない状態。
数学にしがみついていた事は明白。
今日は私が授業に入りましたので、それではいけないという事を嫌という程の質問で教えました。
1回の授業で思考は変わりません。
そこはこの後、個人的に何度も言わないと駄目。
昔は点数の低い子たち。
私が数学、国語なども教えていました。
どちらかと言えばテクニックではなく、我慢する事、手抜きは大変な事になると教える事。
例えば計算問題。
30問終わるまで何も言わず待ち。
丸付けを私がして、はずした個数だけを言う。
どこが外れているか教えない。
確かめの練習にもなるのですが、生徒にしてみれば恐怖です。
全部やり直さなければならない。
全部見直す必要がある。
バツが付いていればその問題だけ見直せばよいのですが、バツが無いと全て見直し解きなおし。
そうやって計算と見直しの力を付けたら今度は文章問題。
文章問題が如何に楽しいか。
計算で苦労した生徒達は計算よりもずっと文章問題を好むようになります。
文章問題は出来たら褒める!
この問題は難しいから無理じゃないかな?
そう言って解かせて解けたら褒める!
私は基本、社会も国語も数学も教え方は同じです。
生徒に取っては大変だったかもしれません。
毎回授業が私だとすると。
数学→私
国語→私
社会→私
夏期講習で3連続私になる事も昔はありました。
麻布学院の数字と結果はそうやって最初つくられて行きました。
今は社会の授業でいかに全体を上げるか。
そこに集中しています。
今日は中1生に、本当の私の授業を見せました。
しつこく粘り強く厳しく。
言い訳は認めない。無言も認めない。
何度も同じ質問が飛んでくる。
考えないことを許さない。
どう考えれば答えが出るのかじっくりと教えました。
中1生で私が授業に入る。
本当に稀な事。
その分きつかったでしょうが、定期テスト前です。
勉強とは考えるとは、答えるとは何かを主題に授業をやりました。
普段の私では無いのでびっくりしたと思います。
私は授業中とその他では全く別人ですから。
緊張感の無い勉強は誰1人としてさせない。
それが私の授業のモットーです。
多分、今日しつこく質問された生徒
「迷惑になるのならば質問しないで」と思っていたでしょう。
そこから勉強はスタートするもんです。
最初のスタートなんてどうでも良い。
やれば結果に結びつきます。
遅い早いはあっても、必ず。
私は兎に角しつこい。
諦めないですし、しつこい。
麻布学院の両塾長。
厳しさのベクトルが違います。
私の厳しさはしつこさ。粘り強さ。
それがわたしの取り柄です。