嫌な予感しかしない。
中1生の今日の授業を見ていて。
上位層は点数が取れるでしょう。
それはね。
上位層は勉強の仕方をしっているので、定期テストの点数は取れる。
上位層でしっかりやる事は、受験に向けての難問。
定期テスト前は正直、彼ら自学演習でやらせた方が定期テスト勉強は進む。
今日見ていてヤバいなと思ったのは中1生の中間層から下の生徒達。
あからざまに勉強量が足りていない。
自学演習時間、学校ワークを機械的に解きながら教科書で確認して答えを見ている。
それはまだよい方。
問題解いて答え見て終わりという生徒もいる。
これは明らかに最初の定期テストで私が言った事を忘れている、又は聞いていない。
これは嫌な予感しかしない。
点数が低めの生徒は大抵話を聞いていない。
聞いていないと言うよりも聞けない。
何を言われているか考えない。
だから言われた事を言われた通りに出来ない。
好き勝手なことをやりはじめる。
今日、講師が方程式の過不足の問題をやっていた。
パーセントが絡む一般的な問題。
定期テスト前なので、上位層も中間層も下位の生徒も希望した教科を授業で教えている。
当たり前に方程式がテスト範囲なので過不足はやっているはず。
その問題は結構難しい過不足の問題。
出来ずに手が止まる生徒がいたので講師がこう尋ねでいた。
「こういう問題見たことない?やった事無い?」
生徒
「やった事がありません。」
ひたすら講師にこんな問題はやった事が無いと言っている。
講師
「そうか。こういう問題やらないのかな?」
私
「やらない訳ないでしょ?この子の言っているやった事が無いは、方程式の過不足をやった事が無いではなく、ただ単に目の前の問題が理解できないので、見た感じやった事が無いと言っているだけです。過不足という概念が無いから、その問題自体を見たことがあるか無いかを言っているだけです。」
「その子ではなくこっちの子に聞いてみてください」
当たり前に上位の生徒は過不足というカテゴリーを知っている。
こういう系統の問題があると認識しながら
上位の生徒
「こういう問題はやっていますが、この問題ははずしました」
講師
「そうだね。この問題は難しいと思うよ」
そこから授業を進めて行きましたが、あのまま授業を進めていたならば最初の生徒が言っていた過不足=やらないと講師が考えてしまったかもしれません。
私が言わずとも他の生徒が言ったとは思いますが。
基本生徒たちって他人に興味なく問題に没頭しています。
普段の授業だと、講師が確認する時に聞く生徒を指定するのですが、今日は定期テスト対策だったので生徒もバラバラ。
座席もバラバラ。
講師になって日が浅い人が担当していたので、いつものように前列は模試の点数が高い生徒と思ったのかもしれません。
成績が低めな生徒は、話を聞いていない。
聞いていないというよりも理解できない。しようとしない。
言われている事の意味を取り違えて認識している。
自分の思っている事を話してしまう。
勝手に変換して理解したつもりになるんです。
講師がいてもこんな感じです。
自学演習なんてとても出来ません。
今日は私が授業を監視していました。
だから指摘で来た。
普段はもう1人の塾長が監督しています。
今日は、もう1人の塾長が予備校の方に行っていたので、中3生の授業を講師に任せて中1生の授業を私が監督していました。
普段はこの時間、私は中3生の授業に入っています。
中3生になると急激に麻布学院の生徒の成績が上がり始めるのは、話の聞き方、説明の仕方、勉強のやり方を授業の中でしつこく私に注意されるうちに、きちんと話を理解しよう、聞かれている事に対しての答えを考えようとするようになるからです。
私の授業。
基本問題集は使いません。
私の頭の中にあるノートをボードに書いて行き、都度質問するやり方です。
ボードに書いていないことを口頭で解説する場合も、きちんとここはメモをするようにとか、これはメモをしなくてもよいとか前置きをしてからメモの習慣も身につけさせます。
兎に角、私の授業は考えなければならない。
話を聞かなければならない。メモを取らなければならない。
質問の意図を即座に理解しなければならない。
よく言われるのは、私の授業について来れるとすれば、それは頭が良くなるという事。
それを中3生になると毎日鍛えられるので、成績が一気に上がり始めます。
私はしつこいので、答えられない・理解できない・理解しようとしない・考えない・考えられない生徒がいれば先に全く進みません。
同じ事を何度も何度も解説しますし、質問の仕方を変えてみたり、数日後に同じ質問を繰り返してみたりと生徒に取っては気を抜く暇のない授業なのです。
常にメモを取り常に聞いていないと、ボードを写すだけでは全く答えられない。
それが私の授業。
生徒の答えを聞いて、なぜそのように間違えたのか間違えた考え方を即座に解説する。
どのように間違える事例があるかをあらかじめ解説しておく。
ですからそういった問題が模試や定期テストで出ると生徒が間違えない。
私の授業はそういった授業です。
勉強のやり方、考え方、まとめ方、説明の仕方、答え方、メモの取り方。
間違えた答えになる理由。間違える事例。
そこに全員がついて来れるまでは進まない。
だから夏休み後の秋に成績が見違えます。
私は基本、中1生・中2生には授業をしないのですが・・・・
もう1人の塾長の授業が厳しい分、私は生徒とのコミュニケーションを重視しています。
中1生・中2生には。
全体的な学習意識を改善する話をして成績を上げています。
しかし、今年の中1生。
人数が多い。
下位の生徒達。
根本的に話を聞く、言われた内容を考える、考えた上で説明する。
ここが大きく欠けているので、聞くとは何か?考えるとは何か?説明するとは何か?を教えてあげないと成績は上がりません。
下位の生徒だけではなく中間層、上位層にも聞けない考えない説明が出来ない勉強をする生徒がいます。
そこまでの授業を講師に求めるのは無理です。
それが出来るのであれば麻布学院塾長になれます。
19年間、全員を引き上げるにはどうすれば良いかを追求し続けた結果の授業です。
中3生。
一部の生徒以外はそれが出来るようになっています。
中3生の授業を講師に定期テストまで任せて、中1生の授業に入ろうと思います。
まずは明日、学習意識を改善する話から。
普段の授業の雰囲気も交えて。
勉強とはどう言う事なのかをきちんと教えないと、ただ単に学校ワークを上から下まで暗記して、問題の方を見ていないのでその答えが何の問題の答えか分からない。
そんな事になりかねません。
中3生も見なければならない。
中2生の学習意識改善もしなければならない。
中1生の授業にも入る。
麻布予備校の巡回もしなければならない。
オンライン生の管理と生徒たちの学習管理。
保護者様面談。
麻布学院塾長はとにかく忙しい。
頑張ります。