私は普段、自分のある部分を隠しています。

古い人間なので、それを言われると少し恥ずかしくなる。

 

私は熱い人間だと保護者様からよく言われます。

最近はその部分を隠して、厳しさを全面に出していますが、本来熱い部分がある人間です。

 

 

だから普段は冷静に冷静に。

怒る時もなるべく冷静に。

 

 

熱い部分を出してしまうと、どうしても考えがまとまらなくなる。

自分の思いのたけをぶつけてしまう。

 

それが生徒の重荷になるのが嫌なのです。

だから冷静で厳しい部分を強調しています。

 

 

成績の低い生徒に冷たく感じるかもしれません。

本当に冷たいのであれば、自習時間。

わざわざ塾の負担で講師を用意して個別指導などしません。

全て塾の出費で講師を何人も用意して個別指導を自習中に入れる塾がどれ程ありますか?

 

 

成績の低い生徒に冷たく見えるのは、今の成績で褒めてしまえば、その子の限界がそこにあるようで嫌なのです。

悔しくて仕方なくなるのです。

 

だから褒めません。

話をすれば、熱い部分が出てしまう。

だから冷たい人間を装っています。

 

その分、講師を手配し、個別指導で何とか上げてやりたいと必死です。

 

そう言う生徒たちが、多賀城高校で上位になり明治に進学したり、宮城農業から東京農大に行ったり。

東北高校の文教から法政に行ったり。

仙台育英英進から早稲田、東北学院特進から慶応。

ウルスラtype1から早稲田・東北大・東京学芸大学。

 

みんな最初は成績が高くなかった。

公立高校に合格させることすら出来なかった生徒もいます。

 

でも、その後に大学受験で花開く生徒たちが多数いる。

 

それが私の嬉しい事であり、塾をやっている意味です。

 

それは仙台二高に進学した生徒も一高に進学した生徒も同じ。

 

 

現在、麻布学院は仙台二高・一高専門塾と名乗っています。

これは「名門公立高校受験道場」に加盟するための条件。

 

私は本来、加盟を悩みましたし断ろうと思いました。

それでも熱心に誘ってくれる塾長たちもいて、全国のトップ塾と競いたいと言う気持ちもあったので加盟に踏み切りました。

 

 

ですが、私が塾をやってきて、一番尊敬する塾長。

理想の塾だと思う塾。

 

それは神奈川県川崎市川崎区にある「岩沢学院」です。

成績が極端に低い生徒から極端に高い生徒までいる。

それを分け隔てなく常に同じ態度で両方とも同じ空間で見ることが出来る。

 

正に私が麻布学院開校から目指して来た姿。

何度もおじゃまさせて貰っていますが、素晴らしい。

 

私の熱い部分が岩沢学院に行くとどんどんあふれ出します。

もう1人の塾長が岩沢学院で教えている私の姿を見て

「本来の彼です」と言うくらい。

 

今年から徐々に熱い部分を出すようにしています。

 

今年の中3生。

夏期講習で見違えました。

 

出来なかった生徒も必死に答えようと、気持ちに応えようと頑張ってくれました。

今日、その子に質問を何回もしました。

授業開始当初、一問も応えず無表情だったその子が必死に答えを探し、正解を連発しました。

 

私は授業中。

他の生徒が呆れるくらい、その子が質問を外すたび、同じ事を何度も何度もボードに書き続けました。解説を入れ続けました。

 

全体が見違えりました。

 

私は自分の授業では、諦める事をしない。

誰かを置き去りに授業を進めようとは思わない。

 

日に日に全体が良くなっていく。

間違いが減る。

 

私の担当教科。

模試で平均点が92点。

 

完璧に!

何度も何度も繰り返し、しかし繰り返すたびに違う質問の仕方も工夫して。

全体が更に出来るように。

 

 

私の授業。

保護者様。生徒に聞いてみてください。

 

誰も置いて行かない。

しつこい。

何度も繰り返す。

 

そう答えるはずです。

 

 

私の熱い部分。

冷静に厳しく。

熱さは内に秘めて。

 

授業では、心の中で毎日

「誰も置いて行かない!」と叫びながら授業をしています。

 

人間が古いタイプなんです。

熱いと言われるのが恥ずかしい。

 

でも、熱くなければ毎年担当教科の平均点を受験で90点以上には出来ません。