麻布学院だけのお話しでありません。
全ての塾に共通する事。
どの塾にいたとしても、成績が上がるのに時間がかかるタイプの生徒は存在します。
麻布学院の圧倒的な学習量ですら同じ。
そこを焦ってしまうとこういう事が起こってしまいます。
成績が上がらない→個別指導を勧められる→通塾回数が減る・競争相手の不在。
大手塾で、成績が上がらない生徒のパターンです。
個別指導=手厚い指導。
ですがそれは回数によります。
それと、個別指導で1コマ、講師が何名の生徒を見ているかによります。
1対2の場合、単純計算でも90分なら45分。
しかしながら問題を解いている時間が半分程度あるはず。
解説に使われる時間は1人、多くて20分~25分。
1対2で、大人しいタイプの生徒が、にぎやかな生徒と組んだ場合、にぎやかな生徒は講師とのコミュニケーションを多くとりたがります。
兎に角、質問の数が多い。
その場合、大人しい生徒に使われる解説時間はもっと減って行く。
成績は一向に上がらない。
そこで保護者様は塾を代える事を考えます。
ですが、かなりの範囲で遅れが出ている生徒は、問題の1問目2問目で手が止まります。
こういった生徒は、やり方をしっかり教えて練習を繰り返す時間が必要です。
そうしないと定着はしません。
麻布学院でも時間がかかるタイプの生徒です。
学校の定期テストでも200点台前半。
悪いケースだと100点台。
数学・英語にいたっては30点・20点。
そんなタイプの生徒は、まず勉強の仕方を教えて、指示を出し、どこかの時間帯で解説を重点的に行わないと成績が上がりません。
今年の受験で仙台高専に合格した生徒や多賀城高校を受験し、受験の開示点数が370点台とトップクラスで合格した生徒がこのパターンでした。
多賀城高校に行った生徒については、小学生の頃から大きく算数で遅れが出ており、やはり数学は毎回40点台。
模試になると20点台・30点台もザラ。
ですがこの子。
きちんと自学演習に毎日来る生徒でした。
麻布学院は授業自体、成績の低い生徒にはごく少数の集団授業にしています。
復習・予習を繰り返しながら。
それに加えて自学演習時間、1対2や1対1の個別指導を無料で多く入れていました。
急激に上がる事はありませんでしたが、校内最下位層だって成績が、中3生では校内27位まで上がり、学校の先生も驚きを隠せないところまで行きました。
麻布学院は、圧倒的な学習量を減らさずに、逆に自学では成績が上がらない生徒には個別指導をこまめに入れて、徐々に成績を上げて行きます。
受験まで残っていた生徒については、中3生の後半、仕上がってくる生徒が多数派です。
集団・個別の組み合わせ。
圧倒的学習量。
理社は上位層と同じ時間を共有して競争。
麻布学院はこの3本の矢で成績を上げています。
それでも相当時間がかかる生徒はいます。
どこの塾に通っていてもそれは同じ。
きちんと面談を設定して貰い、何を取り組んでいてどういう方向に持っていってくれるのか確認してください。
それは麻布学院でも同じ事です。
その方向性や取り組みに納得できるならば、期間を決めてもう少し我慢して見て下さい。
しっかりとした教室長や塾長であれば、ビジョンがあるはずです。
説明されたような結果が出ず、また面談をしたときに、全く違う方向性を言われた場合などに退塾を考えるべきです。
兎に角、時間のかかる生徒に関しては、塾長・教室長の力量で大きな差が出ます。
個別だから集団だからではありません。
そこの長のが考えているビジョン。スケジューリング。
そして、まずは学習時間少しでも長くするように、導いてくれる方ならばどの塾でも結果は出るでしょう。
麻布学院は、毎年、このような生徒の結果を出し続けて来ました。
ナンバースクール以外を公立高校を受験した場合、卒業生の合格確率は90%以上。
時間がかかる生徒は、兎に角まめに。
まずは自学に来るところから始めて、定着した後が勝負。
そこまで持っていくのに時間がかかります。