私はこの時期の授業で大切にしている事があります。
夏期講習までに麻布学院は中3生までの全範囲を終えている生徒がほとんど。
夏期講習では、理科・社会の総復習を、薄い夏季教材を使用するのではなく授業形式で1つ1つ解説授業して行きます。
それだけでは手の運動。
生徒たちに、社会や理科の基礎的な質問を口頭でして見て下さい。
応えられない生徒が山ほどいます。
これは、定期テスト勉強の弊害。
定期テストは範囲が決まっており、復習は全くしない。
数学や英語のように、前の範囲が次の範囲に絡む教科と違い、理科・社会は繋がりが無い。
ですから、学力が高いように見える生徒、学校の校内1位や2位でも基礎問題を外します。
口頭で質問する場合はもっと外します。
ですから私は、毎日授業で生徒ほとんど全員に質問します。
その生徒の学力に合わせて。
そのために麻布学院は席順が模試の点数。
前列は、難しめの知識問題も答えなければならない。
記述問題などはどんどん前列に質問します。
麻布学院の生徒が記述に強いのは、毎日私がこの練習を続けているため。
そして私自身が教えた範囲の簡単な質問は、後部の席に座っている生徒たちにどんどんして行きます。
それがこの時期、大切にしている事。
いつ質問が来るか分からない。
その緊張感。
質問されてから直ぐに答えを言わなければならない。
頭の回転を速くする。
そして全体の中で基礎的な問題を何度も何度も外す気まずさ。
それを生徒は体感し、成績をみるみる上げて行きます。
麻布学院は中3生の実力テスト、模試で無類の強さ。
受験本番の点数も非常に高いのが特徴。
それは、常に授業で鍛えているから。
他塾が使用する夏期講習用の教材は、麻布学院ではお盆期間中1週間の宿題。
講習中は数学英語国語は受験問題。
理科と社会はホワイトボードを使用して最初から解説授業。
理科と社会の教材は両塾長の頭の中身。
麻布学院。
数学・社会が非常に強い塾。
英語は受験問題がそもそも簡単なので取れて当たり前。
麻布学院は数学・社会・理科。
この3教科の点数が異様に高い塾です。
受験ではこの3教科の高得点で勝ち上がっています。
今の夏期講習。
厳しく緊張感を持たせて。
授業を毎日やっています。
そもそも、社会など。
緊張感もないままに書き写すだけ、問題を解いて答えを聴くだけ。
薄い内容の夏期教材を適当に流して復習終わり。
そんなもので出来るようになるならば、学校の授業だけでも出来るはず。
社会を上げるには、いつ質問が飛んでくるか分からないという緊張感。
外した時の全体への罪悪感。
常に緊張が無ければ覚えられません。
何故罪悪感を持つか。
それは、何度説明し何度ホワイトボードに書いた事でも、1人が外せば、私はしつこく何度でも書いて説明を繰り返します。
大半の生徒が聞き飽きている内容でもです。
何度も何度も何度も。
そのくらい、しつこく・厳しく・諦めず。
そうやって上げて行く教科が理科と社会。
麻布学院の夏期講習。
緊張感が違います。