昨日。
中1生の授業に私が入りました。
社会の問題を1問。
1問のみ。
1番最初に解いた生徒はわずか1分。
その程度の簡単な問題。
しかしながら、全く考えない癖がある生徒には、難しい問題。
90分。
その1問を全員が解くまで新しい問題は出さない。
案の定、考えたふりをして計算をしている風を装う生徒が座席後方に多数。
彼らは、小学生から悪い癖がついています。
「考えるふりをしていれば、業を煮やした先生がヒントや解き方を教えてくれる」
「それまでは考えたふりをしてやり過ごす」
私はそれを絶対に許しません。
麻布学院は入塾テストが無い塾です。
小学生から考えない癖が身についていて、中学1年生から入塾する生徒も多数います。
問題は簡単。
赤道は360度で約4万メートル。
本初子午線は180度。
地球儀の本初子午線の北極点から赤道までテープを貼り、その長さは10cm。
そのテープを10分割する。
3cmは実際の距離に直すと何キロメートル?
この問題です。
この問題、とても外す生徒が多い問題。
考えれば簡単。
簡単ではありますが、何も考えず考えたふりが身についた生徒には絶対に解けません。
解くまで根気強く待つ。
考える事を促す。
下を向いて計算をしているふりをする生徒を叱責し、問題が書いてあるホワイトボードに集中させる。下を向かせず考えさせる。
90分かけて、ほとんどの生徒が解きましたが、残念ながら4名。
解けなかった生徒がおりました。
私がヒントを出して考えさせたら、わずか2分程度で理解。
しかし、この問題。
私がヒントを出して解いたという事は、彼らが解いたわけではありません。
彼らは考えたふりを90分間+自学時間60分、ひたすらしていただけ。
解けた生徒達は、学校ワークの演習に入ってもらい、根気強く教えず待つ。
麻布学院は、どのような成績で入塾した生徒でも、中3生になる頃には、ナンバースクール相当、ほとんどが仙台二高・仙台一高の学力相当の合格判定を模試で出します。
学校の実力テストでも上位に並びます。
私の授業。
考えない事を許しません。
絶対にです。
これをされると、授業を止めてしまった責任感が生徒たちにうまれます。
だからひたすら考える癖が身につきます。
麻布学院の、誰も見捨てないという方針は、優しい訳ではありません。
塾費用を頂いている以上、成績が上がらない事は悪です。
まして、考える事をしない、考えているふりを身につける。
そんな生徒は絶対に放置をいたしません。
麻布学院の生徒達は、こうやって自ら考えるという勉強の本質を身につけて行きます。
中1生の今の時期。
本当に大切。
私の授業は、学ぶこと・考える事・成功体験をさせること・塾の1員として責任感を持って貰う事。
それを教えて行く時期です。
定期テストまでには、全員が自分の成績に努力と責任を持ち、常に真剣に勉強と向き合える集団に鍛え上げて行きます。
このブログを見ている保護者様も、気が付いている方がいるかも・・・
自分の子どもが考えているふりをして、全く考えず、時間が過ぎるのを待っているだけという光景。
麻布学院は小学生のうちからこの、勉強が出来ない根源を正していきます。