自学に来ているメンバーを確認するために見回りをした。

 

このところ、学習意識づけをかなりしているので、中々に生徒が来ている。

 

 

成績的に問題がある生徒もほとんどが来ていた。

 

これをきちんと続けて行けば、今年の中3生に起こったような、奇跡ではなく必然の結果に繋がるだろう。

 

 

伝統を繋げていく役割が私にはある。

 

 

この2週間、特に新中2生へ、学習の意識づけの時間を取った。

 

 

成績が低い生徒に重い腰を上げさせるには、役割をきちんと与えてあげる事だ。

 

今すぐに模試で400以上と言ったところで無理な話だ。

 

無謀な要求は、無視されてしまう。

 

当たり前だ。

 

 

だから、クリアできる物の中で一番効果的な目標と役割を与えて上げる事だ。

 

 

模試の塾内平均点400点以上。

 

これであれば、ほとんどの生徒が400点をクリアしている麻布学院。

クリアできていない生徒が、自分なりに最善を尽くしたならば平均400点を割り込む事はない。

 

だが、何もしなければ1人で大きく平均点を落としてしまう事になる。

 

子供であっても、他人に迷惑をかける事に責任は感じる物だ。

 

 

自分なりの最善でよい。

自分なりの最高の点数でよい。

 

それが出来れば、学年全体が400点を割り込む事など無い。

 

中間から上位の生徒達は、余計に勉強に熱が入っている。

自分達が点数を取らなければ400点を割り込む結果になりかねないからだ。

 

この責任感。

上位の生徒は常に持ち続けている。

 

生徒各々に、果たすべき役割を与える。

 

 

麻布学院が今まで、成績の低い生徒も高い生徒も最終的には志望校合格の学力に引き上げてきたのは、きちんとそれぞれの役割を与え続けて来たからだ。

 

自分の成績に責任感を持たせる。

 

出来る範囲で果たすべき役割を与えて上げる事。

 

 

その他大勢ではなく、麻布学院の一員として果たすべき役割と責任。

 

各々がそれを果たしているからこそ、平均点400点を割り込む事は無い。

 

 

それを割り込んだのは今年の新高1生の学年のみだ。

 

それはそれで、それぞれの責任に対する教訓となった。

新高1生はそこで悔し思いをしたからこそ、恥ずかしいとおもったからこそ、全員が自分の役割と責任をきちんと感じ始めてくれた。

 

その結果が下位層だった生徒の成績を一気に押し上げた。

 

 

 

最初のスタートは、全員にクリアできる範囲の役割を与える事。

 

生徒全員がきちんと役割を果たせばクリアできる目標を与える事。

 

 

結局は、その役割を果た続ける事で、自分自身の向上心や欲が生まれてくるのだ。

 

役割はきっかけにすぎない。

 

そのきっかけを、最上位層以外に与えてあげない塾がいかに多いことか。

 

 

きっかけもなしに変わる事など出来ないとわかっているのに・・・・・