ここまでは、宮城トップ5校のうち特殊な仙台二華中高は除く

 

仙台二高

 

仙台一高

 

仙台三高

 

宮城一高

 

そしてそれに次ぐ

 

仙台向山

 

仙台南

 

泉館山

 

以上の高校の、出身中学ベスト10校ついて書いて来ました。

 

ここまでの結果は、トップ4校については、出身中学が特定の中学に偏る傾向がありました。

 

それに次ぐ高校も、同じく上位4校の出身中学ベスト10と重なる中学と近隣の中学が合わさる形でした。

 

 

ここまで進学校と呼ばれる高校につい書いて来ました。

 

今日は、公立高校で普通高校が良いと言う生徒が多く志望校に選ぶ高校

 

仙台高校と仙台東について書いていきます。

 

 

ここまでは、宮城教育大学附属中や五橋中、上杉山中や富沢中、長町中や宮城野中

仙台一中や成田中などの名前が目立ってきました。

 

ですので、偏差値50の付近の普通高校は、今まで名前が出てきていない中学が上位に来る可能性が高い?

 

ではどうでしょうか。

 

 

(仙台東)

全生徒の出身中学ベスト10
 
1位 富沢中 52名
 
2位 蒲町中 49名
 
2位 沖野中 49名
 
4位 中田中 48名
 
4位 七郷中 48名
 
6位 南小泉中 43名
 
7位 八軒中 42名
 
8位 郡山中 39名
 
9位 東華中 36名
 
10位 長町中 32名
 
これを見ると、今まで名前の出ていなかった中学が上位の方にいます。
 
仙台東を主戦として考える生徒が多い中学で近隣の中学が入っています。
 
ですが、1位は富沢中。
郡山中・東華中・長町中は進学校の上位に名前を連ねていた中学です。
 
生徒数が多いという事もありますが、あれだけ上位校に生徒を送っていて、中間層の生徒も公立高校に合格している。
 
 

(仙台高校)

1位 広瀬中 95名
 
2位 仙台一中 53名
 
3位 南中山中 48名
 
4位 中山中 44名
 
5位 大沢中 37名
 
6位 幸町中 36名
 
7位 南吉成中 32名
 
8位 桜丘中 30名
 
9位 折立中 29名
 
10位 北仙台中 24名
 
以上のような結果になっています。
 
ここでも仙台一中・南中山・中山などの今まで名前が出ている中学が上位にいます。
 
そしてその前後が近隣の中学となっています。
 
 
つまりは
「取り敢えず公立高校の普通科で」という考えで高校受験に挑んだ場合でも、上位校に強い中学は強いという事。
 
私立高校を学費の面から避けて、ランクを落とした受験の場合でも、圧倒的に上位に強い高校がここでも力を出してきます。
 
 
これは、通塾率の高さに直結するのだと思います。
地域柄、小学生低学年、遅くとも中1生には塾に通う地域の中学が、上位校も中堅校も強いと言うのは、それ以外ありません。
 
もう一つは、評定の付け方にもあると思います。
 
公立中学は中立公正であるはずです。
 
同じ義務教育の公立中学で評定に差があってはなりません。
 
 
ですが、仙台市中心部の中学と仙台駅から東側の中学では完全に評定の格差があると実感します。
 
麻布学院には校内1位の生徒が集まります。
その中学の評定が高いか低いかは一目瞭然です。
 
上位層はそこまでの格差にはなりませんが、中間層はもっと差が付きます。
 
これらの事が関係しているのかはわかりませんが、上位校でも中堅校でも出てくる名前は同じ中学。
 
仙台市から離れた高校であれば、地元中学が上位に来るのでしょうが、それでも所在する市町村以外の仙台市内の中学が上位に来始めているのが分かります。
 
 
通塾率高い地域に、通塾率の低い地域が席捲されてしまう構図は、公立高校の普通科ではどの層も同じだという事です。
 
偏差値50程度の高校に塾はいらない。
 
その考え方でも良いとは思いますが、昔ほど甘くはないと数字が示している気がします。