2日間、たった3人の生徒の事で、かなり頭を痛めていました。
麻布学院の生徒は、おしなべて勤勉です。
中3生も中2生も、ほとんどの中1生も、やる事を全てこなした上、日々授業と自分が用意した課題に取り組んでいます。
勤勉な中に、少しでも手を抜く生徒がいれば、目立ちます。
何度も何度も、注意され、変わらない者は、居場所がなくなります。
それが麻布学院。
1番厳しいのは、私でも、もう1人の塾長でもなく生徒達です。
3人中、2人は塾をサボる事もなく、自習にも来ています。
ですが、元々の性格が幼い。
周囲の環境が見えていない。
麻布学院は、問題行動を度々おこしている生徒についても、根気強く対処しています。
ですが、注意の回数が多過ぎます。
自分たちは、勉強しているつもりでも、周囲の人間はもっと努力をしています。
自習中、煩くするのも特定の生徒。
本人に、そのつもりは無くとも、学校ですら煩いと怒られているのです。
麻布学院では、もっと目立ってしまいます。
自分たちは、静かにしているつもりなのが困ります。
周囲はもっと静か。
中1生は、まだ子供ばかり。
長い目で見てきましたが、その中1生の中でさえ浮いてしまってます。
毎日塾に来るのが偉い訳でもなく、努力していることでもない。
麻布学院の全員がそうなのですから。
定期テストで400点を割った生徒には、何度も注意して来ました。
1度怠けて、数字を出せなかった人間が、努力する人間達について行くならば、影で努力をしなければならない。
それであるのに、5人中4人は全く変わりませんでした。
1人は、ご両親と面談をおこない、保護者協力のもと、宿題は終わらせて来ました。
ですが、模試・実力テスト・定期テストのいずれかで数字を出して貰わないと、居場所を無くすと思います。
変わる時は、周囲の人間が全て生徒の逃げ場になってはなりません。
誰かが甘かった結果、今の性格と成績になったからです。
全員が独り立ち出来る場所まで、子供を連れて行かなければ、子供は変わりません。
残り3人。
1人は、休みに入ってから来ていないですし、話をする段階でもありません。
本人が塾を辞めたくないと言っていても、何日も連続して、休むのならば、他の真面目な生徒達の歩みを止めてしまいます。
対処は残念ながら出来ません。
他の2人。
昨日、私を怒らせた生徒です。
もう1人の塾長が話をしたところ、泣いて辞めたくないと言っているそうです。
そんなに泣くぐらいならば、何度も何度も注意されている段階で、変わるべきだったと思います。
定期テストで、他の生徒達に溝をあけられ、それを恥ずかしい、悔しいと思えないから本日があるのです。
麻布学院は、塾長2人の塾ですから、私の独断では物事を、決められません。
前述の生徒は、保護者面談で塾に残しましたので、平等に最後のチャンスを与える必要があるのかもしれません。
しかし、こうした場合、保護者の協力は不可欠です。
ある一定の学力になるまでは、全ての人間が甘くなってはなりません。
塾に丸投げでは困ります。
残りの生徒達は、きちんと宿題を終わらせて、毎日頑張っています。
中1生も、全員が何とか平均点400を獲ろうと頑張っていました。
中3生も、中2生も中1生が400点を割り込む可能性があるのなら、自分たちは頑張って、麻布学院のためにと、頑張ってくれています。
残りたった3人。
他の生徒が、全員頑張っているので、私は甘く対処するつもりはありません。
もう1人の塾長案件にして、私は他の生徒達のために集中します。
大切な実力テスト・模試・定期テスト前です。
この3人に、時間を取られてばかりでは、他にまで悪影響です。
残りの大多数の頑張ってきた、そして今も頑張っている生徒のために、私は力を尽くします。
麻布学院は、ただ塾費をもらえば良いという塾ではありません。
成績が良かろうと悪かろうと、努力しない生徒には厳しく接します。
能力は高くとも、その能力に頼りすぎれば、努力出来ない生徒になってしまいます。
中途半端な成績に育てるつもりはありません。
ですから誰に対しても、公平に厳しく接しています。
生徒1人1人に将来へのステップがありますので、麻布学院は、1人1人を最高の状態まで引き上げる塾です。
今までもこれからも、数字や結果に妥協はいたしません。
努力にも妥協はいたしません。
それで生徒が辞めてしまっても、仕方がない。
そんなに残りたいのであれば、定期テストに照準を合わせ、努力すれば数字は出やすいはず。
必死でやらないから、全学年で5人だけが捕り逃されたのです。
定期テスト400点を割った状態で、新しく入塾した3人も同じ。
定期テストは努力が反映しやすい。
ここに照準を合わせ、今から頑張ろう。
模試の平均点は、君たちが、気にする必要はありません。
自分たちの、精一杯を出せれば大丈夫。
他の生徒達が頑張れば、400点を超える可能性もありますから。
自分たちが出来る精一杯を。
そして、定期テストでは数字を。結果を。
1ヶ月近くあります。
必死でやれば、必ず結果は出ます。
麻布学院は、毎年そうやって全員を引き上げて来ました。
自宅学習に力を。
遅れを取ったら、他人が寝ている時間に頑張るしかない。
力は貸します。だから、精一杯の努力を。
私は麻布学院が、全員努力している塾のまま、卒業生達に誇りたい。
彼らが必死で守ったものを、私は守り続けるだけです。
生徒全員、ここからが勝負の連続です。
全員で数字と結果を残せる努力を。
件の2人は、もう1人の塾長が認めたならば、私は口をはさみません。
定期テストまでは猶予を与えます。
全ては、そこの数字と結果次第。
今のままでは、いずれ辞めざるを得ない日が来ると思います。
ここで、数字を出すこと。
必死でやれば、定期テストは必ず努力が反映しますから。
明日からは、頑張っている生徒達に、集中して全力でサポートします。
夏期講習は、明日で終了。
月末の3日間も授業ですが、そこは休みが減らされた分の補習です。
全体的には良い夏期講習でした。
模試で全員の数字と結果は出るはずです。
実力テストも同じこと。
自信を持って挑みましょう。
我々は麻布学院。
努力ならば全員がして来ました。
後は数字。
自分たちの力を私に見せてくださいね。