暖かい日が続いている。散歩するには有り
難い事だ。鶴見川を歩いてたら、数人が魚
釣りをしてた。
ここら辺りじゃ鯉位しか居ないけど、釣り人
達は釣った魚を一体どうするんだろうかと
思った。
そう云えば、昔ゆりおばあちゃんの為に川
魚を獲りに行った事を思い出した。
健康だったおばあちゃんが病気になって、
暫く床に伏していた。小学生だった爺さん
は凄く心配で仕様がなかった。
である日おばあちゃんに、「何か食べたい
もんがあったら、俺が持って来たるでな。
はよ元気になってな。」と言った。
すると、「心配掛けてすまんな~そうやな、
川魚が食べられたら嬉しいけどな。」と意
外な言葉が返ってきた。「よし、おばあちゃ
ん持って来たるで待てってな。」と言ったも
ののさて困った。
その時八百屋をやってたんで、海魚はあ
ったけど川魚は置いてなかったのだ。そこ
で養父母に、「おばあちゃんが川魚食べた
い言うとるんや、みんなで獲りに行こ。」と
養父母に伝え、翌日早朝川魚を一緒に獲
りに行く事になった。。
爺さんの住んでた処は揖斐川の支流に合
流する小さな川であったが、川底まで透き
通って見える清流で川魚は随分居た。
早朝の川魚獲りは一寸きつかった。爺さん
が川面をライトで照らし、養父母が網です
くって魚を獲った。2~3時間で魚籠(びく)
一杯になった。養父母もよくやって呉れた。
獲った川魚は養母に料理して貰った。小さ
な宴会場もやってたんで養母の味付けは
上手いもんだった。
出来た料理をおばあちゃんに持って行くと、
「ぼん、ほんまに獲ってきて呉れたんか~」
と驚いて涙を流して喜んで呉れた。おばあ
ちゃんに小さな恩返しが出来たと思った。
その後数日して病状は快復して元気にな
った。おばあちゃんから、「ぼん、おおきに。」
と言って抱かれたのがとっても嬉しかった。
懐かしい思い出だ。
