2024年12月分の売電電力量の明細が1月10日売電先の業者エネオスのWEB上で閲覧できるようになり、個人的に電力に関して集計しているエクセルファイルにデータ入力して、我が家の2024年売電・買電・ソーラー発電について総括しました。
なお我が家は2000年新築しましたが東日本大震災で全壊認定となり2012年に改修し、その際5.8kWhのソーラーシステムを設置、2022年の12月をもって再生可能エネルギーの固定価格買取制度:FIT期間が終了しています。
オール電化であるためガスや灯油は使用しておらず電気エネルギーだけの生活となっています。

先ず、今年の電力会社(東北電力)からの買電力量は3175kWhで96,207円、エネオスへの売電電力量は4582kWhで50,398円でした。

発電量は7602kWhでしたが、数字だけでは分かりにくいので2014年からグラフ表示により視覚的、感覚的にわかりやすくしてみます。
グラフ1は年間発電量です。

発電電力量についてはコントローラーで表示された値で、7602kWhのうち消費した電力量は6119kWh、自給率は124%という結果でした。
2014年から2024年の発電の平均値が7624kWhであったのでその平均値より若干低い値です。
とはいえ、ソーラーパネルが13年目という事でもあり、当然経年劣化しているでしょうから、本来はFIT期間中の平均以上に発電していたものと推測します。
結構晴れの日が多かったという事ですね!
それを考えると一昨年の2023年がここ10年くらいで最も発電できた年であったことをグラフから推測します。
なお、最も発電が少なかった年は2020年となります。
そこでジェミニに「2020年の日本の天気について要約するとどのような1年だったでしょうか?」と質問してみたところ、
主な特徴として・記録的な暖冬・7月豪雨・高温傾向・日照不足が挙げられていました。
この特徴内の日照不足がソーラーの発電量低下につながったものと思います。
なお、このグラフに使用した発電量のデータは電力会社の明細では分からないので自宅内のソーラーコントローラーに表示されている年間のデータからグラフ化しています。
電力会社の明細では日中と夜間に分けた買電電力量や金額が分かりますが今回はその分析は省きます。
売電業者の明細では売電の電力量やその金額が分かります。
以前は買電は検針時プリントアウトされて届けられていましたが今は売電も含めて全てWEB上での閲覧です。
その買電明細の集計期間は前月中旬から当月中旬となっていますが、コントローラーは暦の各月1日から末日までとなっていて集計期間が若干違っています。

どのくらいの差異があるか買電電力量で比較したのがグラフ2です。

最も差があったのは2020年と2023年で5%ほどありましたが概ね近似しており、アベレージ関数で平均してみたところ100%で、ほぼ同じという感じです。
金額的なものは電力会社の明細データを使用し、明細では分からない発電量や自家消費量をコントローラーからのデータで使用しています。
なお、コントローラーのデータは10年間くらいしか装置内で保存されていないようで、2012年のデータはコントローラーからの集計を始めた数年前の時点で参照できない状況でした。そのためグラフ化しているのは2013年からとなっております。

次に購入電力と売電電力をグラフ3に表します。


2024年の緑縦棒の購入電力量は3175kWh、オレンジ色の売電電力量は4582kWhとなっていて、このことは買った電力より売った電力量のほうが多いという結果です。
そのこと自体は2020年を除けば例年通りです。
ただ、購入電力量はグラフからもわかるように2024年が最も低い値です。
2023年もそれまでよりぐっと下がっていますが実は2022年下期から電気料金の大幅な値上があり、日本中節電に取り組むようになりました。
あわせて我が家ではFITが2022年で10年経過して卒FITとなり、買取金額がそれまでの1kWhあたり42円が11円となった為、ソーラーの発電した電力をなるべく使用するように運用を変更した結果であると思います。

 

FIT前後の傾向に関しては電力量よりグラフ4の金額で見るとより明解にわかります。

FIT期間の2022年まではオレンジ色の売電金額の方が緑色の買電金額よりはるかに大きい値となっているものの、卒FITした2023年からはオレンジ色の売電金額がぐっと少なくなっています。
具体的に2013年と2024年で比較すると、2013年の売電金額は254,268円であったのが2024年は50,398円と大幅に減少しました。
それでもソーラーシステムのイニシャルコルトは2022年中頃、約9年半で回収したので、ここ2年半は恩恵を預かっているという状況で、収入があるだけでもありがたくソーラーさままさです。

そのソーラーで発電した電力の自家消費についてグラフ5で見てみたいと思います。

2022年までのFIT期間中は売電単価が高かったので発電した電力はなるべく売電していましたが、卒FITしてからは売電単価が大幅に下がったのでエコ給湯を発電時間帯で湯沸かししたり調理等を発電時間帯にシフトしたりしました。
そのような運用変更により2024年の購入電力量は3121kWh、ソーラーで発電して自家消費した電力量は2997kWhとほぼ同じ程度の使用割合でした。2014年と比較してみると買電力は56%ほどに減少しています。半面ソーラーによる自家消費は182%と増加しています。

買電力と発電電力の自家消費の割合をグラフ6で表してみました。

FIT期間中の自家消費は24%であったのに対し2024年は49%となり、ほぼヒフティーヒフティー!
節電と運用変更の二刀流での達成です。
自家消費を極力増やすには蓄電システムの導入という方法があると思いますが、蓄電システムは決してお安くなく、イニシャルコストを回収するにはソーラーシステムの倍以上の期間を要するという話です。
(見積もりは取っていません)
年金暮らし世帯としては高いハードルであり踏み出しできません。
今行っている節電、ソーラーシステムの活用をブラッシュアップすることに努めたいと思います。

買電した電力と自家消費をした電力を合計すると我が家で消費した電力の総和となりますが、その使用電力の総和をグラフ7で見てみたいと思います。

最も多かったのはグラフからわかるように2020年の7689kWhで最も少なかったのは2024年の6118kWhです。
また、2023年、2024年が低かったのはひとえに電気料金が高騰したことによる節電の賜物です。
何%くらい節電したのでしょう。
FIT期間中というか電力料金高騰前の2022年までの平均は7093kWhです。
2024年の総使用電力は6118kWhでしたので、FIT期間中の7093kWhの86%、14%ほど節電したこととなります。
ここ2年ほどの間でテレビや冷蔵庫をよりサイズの大きなものに買い替えているため使用電力が増えてもおかしくない状態でしたが、節電努力により年間を通して使用電力を抑えることができました。
電力料金の高い状態は今後も続くことでしょうから節電に努め使用する電力を少なくし、電気料金の支出を抑えるように努力しましょう!