伊丹十三監督『マルタイの女』三谷幸喜『みんなのいえ』を観るが両方ともあまり感心しない。
(・∀・)
私は伊丹十三作品はほとんど見ているが、遺作となったこれだけは見ていなかった。何となく面白くなさそうだと感じたから見なかったのだろうと思うが、やはり観てみて左程面白く感じなかった。
伊丹監督は「面白いことをやり尽くしてしまった」なんて悩んで、それが自殺の一因かもしれないなどとも云われているくらいなのだが、一ファンから正直な感想を云わせてもらうならば、敗因は宮本信子じゃないかなと思う。妻だからって、彼女を使い過ぎでしょう、
宮本信子を無理やり大女優みたいな設定にしても、クレオパトラなんか似合わないし、大袈裟な演技が鼻につく、彼女は才能のある女優だと思うが脇役で光る人であって主役には向かない、『マルサの女』にもムリを感じた。
『みんなのいえ』なんかはもっと酷くて、緊張感のかけらもなく詰まらない映画であった。新築の家を建てることになった若い夫婦が、自分の家なのに周囲の口煩い人達に翻弄されて、自分の好みとはどんどんかけ離れた家を作らされる物語なのだが、2人暮らしなのにトイレを3つも作ることにしたりして、決断力のない夫に呆れてしまう。こんなの周囲が悪いのではなくて自分達の優柔不断のせいなのであり、見ていて気分が悪くなった。
(`Δ´)
で、昨夜最後に観たのが北野たけし監督『その男凶暴につき』なのだが、これも初めて見た作品だったが、素晴らしく、やっと救われたのである。
ヘ(゚∀゚*)ノ
いや、北野作品にも当然駄作や失敗作はあると思うが、これは監督初作品ながら完成度が高い、神経が張りつめていて飽きさせない。主役のビートたけしもとても良い、彼が後に大監督になれたのはなるべくしてなったのである、
ビートたけしは昔、『太陽にほえろ!』などの刑事ドラマを散々茶化して漫才のネタにしていたのだが、彼はただ茶化すだけではなく、ちゃんと自分ならこうするというビジョンにまで発展させているのである。
『マルタイの女』も『みんなのいえ』も娯楽作品ながら、リアリティと緊張感が足りないと思う。ずいぶん古い作品ではあるけれども。
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