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タクミ君10周年記念イベント③

今更ですが、ずっと書きたかったタクミ君イベントのレポの続きです。
今はもう記憶が曖昧なのですが、この記事、12月に書いて保存してたので、今よりまだ記憶が鮮明だと思うので、このままあげます。


日和君が、皆と一緒にお風呂に入った話をして、タッキーがビールを持って来たそうで、その時初めてお風呂でビールを飲んだと話してました。フフッ( *´艸`)

横井監督が、タクミ君を撮影するにあたり、日常から切り離された世界感(それを、ファンタジーと形容されてたと思う)を出す為に、あのブリティッシュヒルズが必要だったと、話されてました。
逆に、よくもまぁ、あんなにピッタリな場所が、日本に存在してたなぁと思います。

それと、横井監督のお話で、私がすごくシンクロした事があって、もう、言葉の詳細が思い出せなくて、こういうニュアンス、という感じで受け取って頂けると有り難いのですが、今回のタッキーの訃報を聞いたけど、映像を見てると、何か、まだ生きてるんじゃないかて思えて、そしたら、もうそうやって、勘違いしたまんまでもいいんじゃないかと言うような事を言われてて、それを聞いた時に、何だかハッとしてしまって。
現実を認識しつつあるけど、でも、心のどこかで、自分を騙しててもいいんじゃないかと。
映像を見る限り、皆そこに居るのだし、目の前の自分が認識するものを、信じとけばいっかぁ、て、そう思いました。
人によれば、そういうのをパラレルワールドて、呼ぶのかもしれないけど。

私は、一部のみの参加だったので、二部、三部は、参加されたお友達のレポを聞いたり、ツイッターのイベントレポを読んで、補完しました。

ばばりょが、今回のイベントは必然だった、と話してたと知り、確かに、確かにその通りだと思った。

あの場所に居なくても、映像で存在を見、一番聞きたかった人の事を、一番言って欲しかった人の口から聞けて、それは本当に、幸せだった。

できれは、あの日は、ずっとずっと
あの場所に居たかった。
タクミ君の世界に、浸っていたかった。



タクミ君10周年記念イベント②

ここから、トークタイムです。

記憶が薄れかけてるので、思い出した順に書いていきます。
言葉も、そのままではなく、そういうニュアンスという感じなので、正確では無いと思いますし、かなり、主観も入ってますが、ご容赦を。


上映後、横井監督、大ちゃん、ばっしー、日和君が登場。

最初に皆さん、タッキーについて話されました。
やっぱり、皆、「何で?」て言葉が浮かんだと。
すぐには、信じられなかったらしいです。
私も、あのブログを読んで、訳がわからんかったし。。。
トリプルで、あんなに元気だったのに、何故?て思ったし。
怪我の治りが驚異的で、お医者さんに驚かれた、て話してたのに。
訃報のブログを読んでからというもの、大ちゃんと同じように何だか気持ちがふわふわして、出勤中、車の運転をしてる時も、何かぽ~として、かと思えばいきなり涙が出たりして。
その日は、やはり、仕事に集中できませんでした。
そして、大ちゃんが気になって、何度も大ちゃんのブログがあがってないか、確認してました。

皆さん、本当に戸惑われたろうなぁと思います。

あとね、トークの始めの辺で、大ちゃんがばっしーの事を、「タッキー、タッキー」て呼んでるのが、私凄く気になって。
私の聞き間違いかなぁと思ったんだけど、ばっしーも、ちょっと戸惑い気味で、それでも何だか話が噛み合ってるような感じだったけど、やっぱり何か変で、大ちゃんは、気づいてないみたいで、でも途中から、ちゃんとばっしーて呼び直してました。 
もしかして、タッキーが大ちゃんに、自分の事を呼ばせてたのかなぁて思った。

やっぱりタッキーはここに居るんだて思いました。

日和君は、久々にばっしーに会えるのを楽しみにしてたそうですが、当のばっしーはドライな反応で、がっかりしたそうです。
ばっしーは、当時の役作りのままで今回もそのままいっちゃったみたいで、特に悪気はなかったみたいです。
大ちゃんは、楽屋に入った時に、二人がよそよそしい感じだったので、今日はこういう雰囲気でいくんだなと、空気を読んで大人しくしてたそうです。

そして、虹色の撮影裏話。
大ちゃんはこの話を貰った時、自分がBLを演るという事に、戸惑ったようです。
男性を愛するて、どういう事なんだろう?て。
だから、監督とまお君の3人で、よく話し合ってたらしいです。
そして、男性同士と考えるのではなく、人間が人間を愛するという概念で演じるという話になったそうです。

司会の方が、人類にとって普遍的なものが落としこまれているので、こんなに感動できる作品になったんだと思います。と、素晴らしい言葉を添えてくれました。

ハロウィンパーティのシーンでは、
まだ、日本でハロウィンが浸透してなくて、監督もどうやったらハロウィンパーティに見せれるか悩んだ末、大ちゃんにあの南瓜のお面を被せたそうです。

そして、このハロウィンパーティの時に、ヴァイオリンを弾きながら、楽しそうに話すギイと森田君を見るタクミまお君の目が、狂気!!と、監督が(大ちゃんもだったかも)おっしゃってました。
大ちゃんの話だと、慣れないヴァイオリンを弾かないといけない緊張感もあって、でもそれが上手く嫉妬の感情にシンクロして、あの狂気の目の演技になったみたいです。

そして、もうだいぶ時間が押して、トークタイムも終わりに近づこうかとしたその時に、大ちゃんが、サプライズで、ある方からのコメントを預かってると言った瞬間、会場からどよめきと歓声が起きました。

当初、コメントを読む予定は無かったけど、自分の独断で無理を言って主催者の方にも頼んだそうです。

まお君からのコメントには、タクミ君公開10周年に対してのお祝いの言葉、タッキーの訃報を聞いた時の自分の心情、そしてタッキーとの思い出、自分がタクミ役を演じた事、タクミ君シリーズという作品に携われた事を、一生の誇りに思うという事、タッキーの分迄、今、アメリカで挑戦し続けてる事に、120%の力で挑み精進していくという決意、そして、タッキーにも、ファンに対しても、会って目を見て、直接お礼の言葉が言いたかったという旨が綴られてました。
こちらのコメントの詳細は、素晴らしい脳内再生力で、書き起こして下さってる方々がいらっしゃるので、検索されてみては、と思います。

大ちゃん、まお君に無理を承知でコメントお願いしたそうです。
なかなか返信が来なかったから、やはり、迷惑だったかなと思ってたら、長文で来て、それを直筆で便箋に書き起こしてくれたそうです。

大ちゃんがコメント依頼してから返信迄のタイムラグで、まお君の今回の訃報に対するショックの大きさが窺い知れるなと思いました。
本当に色々な感情が沸き起こったと思うけど、凄く考えに考えて、自分の伝えたい想いを書いたんだろうなぁて。。


今回、まお君に無理を承知でコメントを頼んでくれた大ちゃんに、心から感謝です。





映画「タクミ君シリーズ」公開10周年記念イベント ①

11月24日、映画「タクミ君シリーズ」公開10周年記念イベント、参加してきました。
私は、チケットがなかなか取れず、1部のみの参加でした。


本当に、色々思う事のあるイベントで、この時に感じた自分の気持ちをいつまでも忘れたくなくて、記録として、残しておきたいので、思うまんまに、感じたままに、書きたいように、綴っていこうと思います。
特に印象に残ってるシーンと、その時に感じた気もちを挟み込んで書いてるので、かなり、読みにくいかもしれませんし、自分の主観が入ってるので、正確では無いかもしれないので、色々ご意見もあるかもしれませんが、ご容赦を。。。


まず、前日お会いした、大友さんと、四ッ谷区民ホールで待ち合わせ、大友さんのお知り合いの方にもご挨拶を。

そして、上映会場へ。
会場に着くと、あの音楽が流れており、タクミ君シリーズのパネルと、上映当時のパンフレットがズラリと勢揃い。
一気に、テンションがあがります。
勿論、全てカメラに納めてきました。
私は知らなかったんだけど、フォトブック?も、発売されてたんですね。
パンフも、フォトブックも自由に閲覧できたのだけど、写真を撮るのに、皆さん並ばれてたので、見るのはやめました。

そして、上映時間になり会場へ。
何と!私は、最前列でした。

上映前に、司会の方が、タッキーのお話をされ、一分間の黙祷へ。
その時に、このイベントを止めるかどうか、真剣な議論があったとのお話をされました。
やはり、上映迄に、目に見えない葛藤があったんだなぁと思うと、自分がこの会場で、この席に座ってるのが、本当に奇跡みたいに思えました。

そして、上映が始まりました。

タッキーの姿が写ると、すすり泣く声も····。
私は、何となく、我慢していました。

画面には、まだ幼さが残り、少したどたどしい演技のまお君、一番大人びてるけど、やっぱり若い大ちゃん。
日和君に、ばっしー、細貝さん。

そして、昭和な男前のタッキー。

何度もDVDで観た画面が、今、大きなスクリーンで私の前で写ってる。
こんな日が来るなんて、想像もしてなかったです。

物語は進み、ばっしー演じる鈴木君の病気の描写が、前面に押し出されてきます。
考えたくないのに、どうしてもタッキーの事が、被ってしまって、その時に、(虹色が、一番観るのがしんどいかも····)と、ようやく、気づきました。
この辺から、すすり泣く声が段々増えてきて、その声を聞いたら、私も堪らずに、ハンカチを度々目頭に当てる事に····。

ギイが、タクミに、俺を疲れさせてくれよ、と懇願した後の二人の肌を合わせるシーン。
拙いながらも、大ちゃんに応えようとするまお君。
幼いながらも、妖艶な顔を見せるまお君を見た時に、きっとこの子は今に化けるだろうと、当初映画館でこのシーンを見た人は少なからず思ったと思います。
大ちゃんは、トークの時に、BLを自分がする事についての戸惑いを話してたけど、この時は自覚してなかったと思うけど、「青空」のメイキングで言ってたように、まお君だから、ここまで出来たんだと思います。
やってやろう、てスイッチが入ったんだと思う。

この時の肌を重ねるシーンは、その後の「美貌」や、「青空」に比べたら、まだまだたどたどしいけど、やはり、この二人の肌を合わせるシーンは、美しい。
大ちゃんも、今の包容力が滲み出る大人な感じがまだあまり無くて、その代わり、若さゆえのエネルギーが制御できない感じが、良かった。

ここから始まったんだなぁ、と、何だかしみじみしてしまった·····。

翌朝、タッキー演じる赤池君が、鈴木君の危篤を知らせにやってきます。
そして、人が死んだ時て、後から、ずしんとくる、というような台詞を発します。
これは、さすがに胸に迫るものがあって、泣いちゃいました。
だって、本人の口からその台詞が出たら···、偶然のリンクとはわかってるけど、それでも·····。


ここから、鈴木君の呼吸困難で苦しそうなシーン、森田君が学校を脱走して、病院目指して必死に走るシーンと切羽詰まったシーンの連続で、「死」がせまってくる感じに、会場のすすり泣く声が、どんどん広がっていった気がする。
とにかく、タッキーとリンクして、ひどく感情移入してしまって、もう、もう、画面が直視できなくて、涙無しでは見られませんでした。

森田君が病室に着くけど、面会謝絶の札がかかってて、病室に入れなくて、踵を翻し、外に出ます。

鈴木君の命の灯が消えかかる瞬間に、天井に虹色の光が写し出されます。
それを見て、森田君が自分のすぐ近くに来てる事を知る鈴木君。
そして、病室に森田君が入ってくる幻影を見ます。
自分の手を伸ばした先に、森田君が手を差しのべ、二人の手が結ばれたその瞬間、満足そうに笑って、鈴木君の命が終わりました。


お葬式に、森田君は現れませんでした。


鈴木君の死を、頭では理解出来るのに、自分の目で確認するのが、怖かったのかもしれない。
死という事実を、あやふやなまんまにしておきたかったのかもしれない。

お葬式の後、海辺でギイとタクミは、「フラクタル」に挟まれた、宛名の無い鈴木君の手紙を読み、自分達がこうして存在して、愛し合える事の幸せを噛み締めます。そして、お互いの唇を重ね合わせ、そのままエンドロールに流れるんだけど、BGMの曲の歌詞の、「あなたがいないこの世界」の所で、ここに居ないタッキーとまお君、二人の事が思い出されて、ぐぐっとキテしまって、また、涙が······。
音の効果と言うと語弊があるかもしれないけど、色々な感情がわぁ~って襲ってくるんです。


そして上映が終わって、無意識に止めてた息を、私はやっと吐き出して、ひと呼吸つきました。