今日は父親の誕生日にして3回目の命日だった。
命の日と書いて、命日。
故人のことを想い、さらに命について考えるべき日…なのだろう。
7時台に、長門裕之と南田洋子のドキュメンタリーをやっていた。
認知症になった妻をかいがいしく世話する長門裕之の姿が紹介されていた。
でも、見ていて「?????」と思わずにはいられなかった。
南田洋子は、知的で美人でオシャレな人だった。
それが見る影もなく変わって、ヨボヨボのおばあさんになってしまっていた。
認知症だから言動も普通じゃないし、着ているものだってちゃんとしてない。
仮にも女優だった人が、そういう自分の姿を他人に見られて良しとするだろうか?
(もちろん今の本人には何もわからないだろうけど)
見ているこちら側も、元気だった頃の姿を記憶しているだけに、あまりにも
変わってしまった姿が痛々しくて辛い。
長門裕之が介護の様子を公開するのには、切実な大人の事情があるのだろう。
彼が妻のために一生懸命なのもわかる。
でも、それでも、もっとやりようはなかったのかな?と思う。
老病死苦。
人間誰しも避けて通れないもの。
やがて自分も行く道だと思うと、めんどくさくてウンザリしてくる。
すでに通り過ぎた父は、さぞかしホッとしていることだろう。