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舞台『光より前に~夜明けの走者たち~』












特典の宮崎秋人フォト

1964年に東京オリンピックで銅メダルを獲得した円谷幸吉と、その4年後のメキシコオリンピックで銀メダルを獲得した君原健二。2人のマラソンランナーの人生を描く。

2019年は大河ドラマ『いだてん』放送、2020年は東京オリンピック・パラリンピック開催で、時期的にも絶妙なタイミングだとは思う。

ただ、ドラマティックで壮大な内容ながら、出演者はたった5人とこじんまり。
谷賢一の脚本と演出は平凡で起伏に乏しく、登場人物にも魅力を感じず、特に面白味もなく、心を揺り動かすことはない。円谷と君原のライバル関係やマラソンを通した友情と絆も描き切れていない。
前方席でありながら、前半は度々眠気が出てきた。

円谷役を宮崎秋人、君原役を木村了が演じ、其々の葛藤や孤独、挑戦と戦いを、しっかり表現し体現していて、キャストは満足の出来だ。
其々のコーチ役、和田正人と高橋光臣のサポートぶりも本物のような存在感がある。
円谷、君原両選手を追い、時に話し相手となり支援するスポーツライターの宝田修治役の中村まことが、説得力のある語り部まで務めて好演。

だが、この5人に、やはり何人かのエッセンスがほしい。
交際女性との結婚を勝手に破断させられ、オリンピックのメダル獲得に追い込まれた円谷。メダル獲得ならずで一旦リタイアするも、ファン女性との結婚を機に復帰し、次のオリンピックでメダルを獲得した君原。
対照的な二人の人生に、女性たちの存在は不可欠だったのだ。女性たちのどんな言動が彼らを「走り」に導き、「走り」から遠ざけてしまったのだろう。

私なら、彼らに関わった女性二人を登場させ、恋愛ドラマよろしく、無機質ではない色のある内容にしたはずた。
しかしこの舞台では、女優を配さずイメージのみ、結果彼らの甘酸っぱくも切ない心情がぼやけてしまったようだ。

作品の特別監修には、青山学院大学 陸上競技部の原晋監督の名前もある。それにしては、走るシーンが思ったより少ないかなとも思った。舞台上では二人しか走ってないからね。

アフタートークは、日大の先輩後輩である、和田正人とゲストの藤光鎌司。
元アスリートと現アスリートの二人ならではの、リアルなお話が聞けた。
藤光さんが世界陸上で獲得した本物の銅メダルも間近で見せて頂いた。お名前がちゃんと入ってるから、失くしても大丈夫そう。

紀伊國屋書店の階段踊り場に、『光より前に』コーナー。
本物の円谷幸吉さん&君原健二さんのお写真も展示され、さっき観た舞台とは違う感慨が湧いてきた。











アフトには、宮崎秋人×ゲスト北村諒の回もあり、そういや木村了と宮崎秋人は『青の祓魔師』繋がりだったんだなと。青エク舞台での共演はなかったが、木村了の燐、宮崎秋人の雪男はハマってた。