アクエリアス -29ページ目

アクエリアス

舞台、イベント、映画、展示会など、色々語っています(^^)

舞台『鉄コン筋クリート』

2006年にアニメ映画化もされた、松本大洋による同名マンガの舞台化。







アニメを観たので、どんな舞台に仕上がっているのかとチョイス。
男性客や関係者が多く、女性トイレがあんなに空いているのも珍しい。

懐かしさと危険な空気が混在する宝町の路上で暮らす少年クロとシロは、暴力によって生活費を稼ぐ。ある日、町には海外ギャングが計画した“子供の城”というレジャー施設が誕生、開発で様変わりしていく町の景色に違和感を覚えるシロとクロ。2人を取り巻く刑事やホームレス、ギャングやヤクザたちの思惑がぶつかり合い、2人の運命は大きく揺れ動く。
脚本を畑雅文、演出を松崎史也が担当。

舞台セットがごちゃごちゃとオモチャ箱、喧騒と猥雑が混ざり合っていて面白い。
ただ、上手側のみ下手側のみの芝居が多く、下段に寝られたりすると思ったよりも見難い。
セットをもっと活用し、躍動感ある舞台を演出できそうだが、後半は銃と銃声のみクローズアップされて味気ない。

少年役を若い女性が演じるが、中性的でよく動き回って、思ったよりもハマる。
クロ役の若月佑美(乃木坂46)は、ノーマルと狂気の演技の幅もあり、しっかりして頼もしい。
シロ役の三戸なつめは、前半はキンキン声が耳障りでたまに台詞が聞き取り難いが、愛らしさでカバーかな。

ゴング桑田と玉置玲央の刑事コンビが、クロとシロに最初から最後まで関わり、心の変化が表現されて存在感あり。
花王おさむと窪塚俊介が、ヤクザの光と闇を強烈に見せて痛々しい。
2.5次元でも活躍する三人、谷口賢志は胸筋を作ってきて変態声、加藤靖久はヤブ医者で出番少ない、新田健太はブルースリーばりの派手なキラー。

クロを信じるシロと、シロを護ろうと闘うクロ。其々の葛藤や闇、二人の堅固な絆などが見どころのひとつ。
様々なメッセージが投影されてるが、ギャングとヤクザの熾烈な抗争が強烈すぎて、不安とソワソワ感多し。
クロとシロのその後は良しとして、スッキリ感に乏しかった。