ミュージカル『深夜食堂』
安倍夜郎の漫画を原作とした韓国版ミュージカルの逆輸入の凱旋上演。
新宿路地裏で深夜に営業している食堂「めしや」を舞台に繰り広げられる、短編を繋いだ群像劇。
キャストの豪華さに比べて、シアターサンモールは狭そうに思えたが、むしろ後方は空席も目立つ。
先日まで通っていた「はみだしっ子」とは全く違う客層で、宝塚ファンが多そう。
登場人物も趣も昭和の雰囲気。
マスターの筧利夫は、素朴で寡黙な昭和の男として味わい深い。伸びやかな歌声もまずまずだ。
田村良太のオネエはよくいるテイストで、歌唱力に耳がいくが、役的におとなしめ。
小林タカ鹿が思ったよりもダンディに歌える。碓井将大も歌えるようになったのかと期待したがまだ微妙、むしろダンス要員か。
メインは女優陣で、エリアンナのマリリンが声量もボディラインも圧倒的。谷口ゆうな&愛加あゆ&辻一帆のおにぎりトリオの歌とダンスがとにかくコミカルでパワフル。
筧さん以外のキャストがみんな兼ね役をされていて、その演じ分けや関係性も楽しめそう。
劇中に出てくる卵焼きやタコウインナーが懐かしい。空腹時にはコクな舞台かも。おまけに、観劇中に漂ってくる鼻をくすぐる濃厚なタレの匂い。これはヤラセかな。
ただ、ハートフルミュージカルとはいえ、あんなにワイワイと賑やかな雰囲気は、深夜の設定では煩すぎて、後半はちょいとウンザリ。
ストーリーにも新鮮さがなく、キャストの芝居や楽曲や歌唱は上手いけど平凡で、度々ウトウトしてしまった。
たぶん、これが「深夜」だからだろう。深夜0時から朝7時までは、眠くなってくる時間帯だ。
ささやかなハロウィン




















