映画 世界で一番ゴッホを描いた男 | アクエリアス

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映画『世界で一番ゴッホを描いた男』

新宿シネマカリテで絶賛上映中
水曜日は千円














20年間ゴッホの複製画を描いてきた男が、本物のゴッホを見てみたいという思いを募らせアムステルダムを訪れる。ついに本物のゴッホに触れた彼が自分を見つめなおし、思い悩んだ彼の決断とは。

中国南部大兌(ダーフェン)に、世界最大の「油画村」と呼ばれる有名画家の複製画産業が確立している街があったことも衝撃的。しかも画工は描いても描いても賃金は安く貧しい。
物語の主人公・超小勇(チャオ・シャオヨン)は独学でゴッホの複製画10万点以上を家族と共に描いて、毎月600〜700枚の複製画が全世界へ輸出されている。
4〜5年の歳月をかけて、彼の足跡を地道にじっくりと追い続けた、異色のドキュメンタリー映画だ。

生々しく吐き出される言葉、真摯に向き合う姿、燃えたぎる想いが、ジリジリと胸に迫る。
職人から芸術家へ、中国のファン・ゴッホからチャオ・シャオヨンへ。
アムステルダムまでやってきて、真っ先に目にしたのが「I am sterdam」という言葉だったのが強烈。

丁寧なカメラワークが素晴らしく、意味深な対比が興味深い。
同じ絵描きの妻、娘と息子、多くの弟子、仲間、友人、故郷の家族。チャオを取り巻く濃厚な人間模様にもグッとくる。

写真では見ていたが、フランス郊外にあるファンとテオが並んでいるお墓をここで観れたことは嬉しかった。線香の代わりに煙草3本に火を付けてお祈りするチャオの姿にも涙した。その側にずっと彼を支えてくれる仲間もいた。

チャオはゴッホに近づきたいと願い描き続けてきたが、それは遠いのかもしれない。
ゴッホには支える弟テオはいたが、晩年は精神病院にもいて孤独で不遇な人生であった。
だがチャオは違う。家族や仲間や友人にも恵まれている彼を、羨ましいとさえファン・ゴッホは思うかもしれない。



映画では、シャオヨン達が映画『炎の人ゴッホ』を観ていた。私も昔観たことがあるが、あまり面白くはなかった。

彩の国シネマスタジオでは『ゴッホ 最期の手紙』を限定上映。
ゴッホの絵がまたいっぱい見れる。


シネマカリテでは『太陽の塔』も上映
こちらは相方が鑑賞