朗読劇『私の頭の中の消しゴム』
2001年のテレビドラマ『Pure Soul~君が僕を忘れても~』が原作、同作をリメイクした2004年の韓国映画『私の頭の中の消しゴム』と同じタイトル名で、定期的に舞台上演されている朗読劇。
日替わりのキャスト陣でロングラン公演を続け、今年は記念すべき10回目公演となり、東京・大阪で上演する。
スケジュール的に、この回しか観れないのでチョイス。
出演は、加藤和樹×村川絵梨。
おかげさまで前から2列目センター席を頂戴した。感謝感激。
男女二人が交互に自分の日記を読み上げていく構成で紡いでいく、「浩介」と「薫」の物語。
若年性アルツハイマー病に冒されていく薫と、見守り支える浩介。壮絶で幸せだった二人の歳月というべきか。
和樹が出演する消しゴム朗読を観劇するのは、これで3回目だと思う。
たぶんもっと出ているかもしれないし、私も他キャスト回を見るので、毎年1回は消しゴム朗読を聴いている計算。
『1789』公演中でもあり、前半の和樹さんはロナンの野性味が加わってる感で、前よりも反逆的で激しい感じ。
村川絵梨さんの舞台はちょこちょこ観ていたが、この人は朗読劇になるとホントに光り輝く。明瞭で柔らかく綺麗な声で聴き取りやすく、演技も表情もメリハリがあって、これまで観てきた「薫」の中でもとても好みだ。前半は薫に少しずつ感情移入しながら、村川さんの芝居を楽しんだ。
何度も観てきた消しゴムだが、二人の恋愛は薫が先導したものだったとあらためて。屋台のおでん屋がいつも恋のキューピッド。デートをするようになって1ヶ月もしないうちにお泊まりしているのかな。
後半は薫の病状が少しずつ悪化、浩介のターンとなり、和樹の演技が優しさ深みと憂いを帯びる。
前回も泣きながら朗読していたが、今回も中盤から涙を眼にためている和樹。白いハンカチもちゃんと用意していて、自分で拭っていた。
でもラストにかけては、泣くというより、号泣しながらの朗読となっていく。そんな和樹の姿を目の当たりにして、こちらまで貰い泣きしてしまう。そう、ストーリーの切なさに涙するというより、涙する和樹の姿にキュンときてしまうんだな。おそらく会場のダレよりも泣いていたかもしれない和樹。"男泣き"とは和樹のためにある言葉だろう。
本気で泣いていた和樹だから、ラストのひと言にも真実味が増す。村川さんの無垢な芝居もまた美しい。今回の和樹のお相手が村川さんで良かったと思う。
かなり濃密でリアリティー感ある朗読劇で、今回は私も胸が熱くなった。
それにしてもやはりこの夫婦は若い20代。30代や40代の夫婦だったら、恋愛部分はないけれど、ここまで病状と葛藤でこじれることはないだろうと思う。早めに夫に病気を打ち明けて、支えて貰っていただろうな。
本来なら薫の愛やDNAを受け継いだ子供の登場を願いたいが、この朗読劇では薫の妊娠はなし。だから次世代への情愛の繋がりが喪われるのが残念である。
リピーターチケットも販売中だったが、お目当てコンビのは完売。
刀ミュの三日月さんより、刀ステの三日月さんのほうが人気だと証明されたのか。
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パンフも台本も買わなかったので、こちらだけ申込んだ。
座席番号や名前が入るらしいが、それは要らないな。






