『GUNTZ:L -ACT&ACTION STAGE-』
奥浩哉の大人気SFコミック『GUNTZ』をベースにした舞台化。
これまでアニメ版や映画版、スピンオフストーリーが制作人気を博した作品を、今回は鈴木勝秀の脚本・演出と、アクションプレイの30-DELUXとのタッグで蘇る。
お花スタンド
さえない大学生の玄野計と、偶然再会した同級生の加藤勝が、列車に轢かれてしまったことがきっかけで、「GUNTZ(ガンツ)」と呼ばれる謎の球体から指示され"星人"と戦うミッションに参加することになる。
GUNTZスーツに身を包んだキャスト陣のビジュアルに期待してたが、これはプロモーション。劇中では殆どそんな姿は出てこず、開始1時間もしないうちに半数が死んでいく。かなり肩透かしを喰らう舞台だ。
とにかく脚本と演出がいまひとつ。
起伏もテンポもなくダラダラとなぞるだけで、人物の内面まで踏み込まない。イライラとモヤモヤが増幅するストーリー展開。2時間がとてつもなく長く感じた。
冒頭から爆音が轟き、耳を塞ぎたくなるような不快さで、音響調節がなっていない。瞬間移動や場面展開も難しいのか、やたらフラッシュや暗転を多用し、眼にも影響が出そうだ。
30-DELUXが関わってる割にはアクションも少なく、銃声がやたら轟き、暴力と殺戮シーンしか頭に残らない。
主役キャスト陣は新境地で頑張っているがパッとしない。
玄野役の百名ヒロキは、小柄で軽い身のこなしだが、主人公としては華がない。映像向きの芝居なのか、台詞使いが鈍臭くあざとらしい。ダダ漏れの心の声からして嫌悪感。
中性的役が多かった高橋健介は、昔とった杵柄のウルトラマン的立ち位置だが、表情と声に真剣味や必死さが足りない。台詞や動きも歯がゆく、感情移入し難い。
ヒロイン役の浅川梨奈は、キュートで色気もあるが、「加藤くん!」しか印象に残らず、活きた芝居ではない。
脇キャストの力量と安定感が舞台を底上げしている。
高校生役の佐藤永典は、冷めた言葉遣いから一転、心の叫びを響かせ真に迫り、さすが経験値が高い。
ヤクザの役が珍しい藤田玲は、凄みから一転してのタラシっぷりも面白く、舞台を盛り上げる。
GUNTZへの憤怒から、黒い球体の下を蹴り上げたさとちゃん。ところが端の細工が鈍い音と共にポロッと取れてしまい、玲さんが慌てたようにフォローしていて笑えた。取れた部分はあの後くっ付けたのか。さとちゃん自身の苛立ちも感じられてならない。
花スタンドが一番多かった影山達也は、貧相な教師役でパッとしない。
村瀬文宣はさすがのアクションで立ち向かうが、そもそも俳優の役で、体育教師の役ではないよね。
見た目は凛々しいが狂気のクソテロリストだったのが久保田悠来。出番も少ないし、なんでこんな役を選んじゃったんだろ。客席後方からマシンガン片手に歩いて来た時はちょいビビったし、客席に向けて沢山発砲するのも気分が悪い。役的にも演出的にもどうかしてる。
そんなこんなで、つまらないどころか、落胆させ不快にさせる舞台であった。
続編も狙った作りではあるが、キャスト目当てでも勘弁してほしい。
終演後すぐに帰ろうとしたら、アフターイベント。
さすがに2時間で帰せないのか。内容的にトークではなくイベントで、メインキャストがステージに集合。
みんな私服混じりだが、1人だけダレ?な地味な子がいて、脇役の人かな?と思ってたら、なんと座長だった!w
百名ヒロキと高橋健介の2チームに分かれてゲーム合戦。黒風船を膨らませ割ったり、会場に質問してたった独りを目指したり。こんな時にも、さとちゃんが目立つし、健介くんがガキだし、ヒロキくんはヤル気が感じられん。
結局、コスプレおじさんのおかげでヒロキチームの勝ち。負けた健介チームのみんなは青汁のバツゲーム。
それなりには愉しめたが、本編の記憶が殆ど抜け落ちた。
特典のフォトセット



















