錆びつきジャックは死ぬほど死にたい | アクエリアス

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ポップンマッシュルームぴあ野郎
『錆びつきジャックは死ぬほど死にたい』。
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吹原幸太さん主宰のポップンマッシュルームチキン野郎と、ぴあ株式会社とのコラボ公演。
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キャスト目当てに取ったが、全く存じ上げないカンパニーだった。

ところが、観劇前に某大学祭に寄ってきたのだが、吹原さんがその大学の在学中にこのPMCを旗揚げしたとパンフで知り、偶然にビックリ。
俄然、吹原さんが身近に感じられて、運命の出会いに感謝した。

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入場時に飴が配られるが、これは劇中でカラクリが分かる。
前説的な近未来風ジャイアン・ストーリーは、サービスの一環だろうか。
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たった二時間で語られる、機械人間ジャックの数千年の物語。

現代日本、数年前の島根、古代ローマ、ルートヴィヒの19世紀と、脈略も関係性もない時空を超越した展開で、当初は面食らう。
その中で、純粋で優しい人間だった青年が、突然機械人間にされ、ある目的のために、悠久の時を生きねばならないという、何とも切なく孤独な話ではある。

だが悲観的世界観を、コミカルにファンキーにクールに大胆に掲げていく、その粘り強いパワーにどんどん引き込まれていくからフシギ。
若手で回していく盆のセットがスピーディーで、照明や衣装やメイクがなかなか凝ってる。
多人数のキャラクターが個性溢れて鮮烈な印象。
それらを演じきる劇団員たちの楽しさ感じる芝居力と、シャープに溶け込むゲストキャストとのコラボが功を制した舞台だろうか。

ジャックの久保田秀敏は、やはり只者ではない演技力。人間である時は爽やか性をアピール。機械人間になると『ロボロボ』を彷彿とさせる、動きや所作や無表情が抜群で、間の取り方や位置関係も上手い。

二役の水石亜飛夢は、柔軟で真のある芝居。
二役の愛加あゆは、可憐で溌剌とした声を聞かせる。
吹原幸太自身が、ゲストの3人と関わる役で、とっても楽しそう。
特別出演の萩野崇は、冷酷非情な悪役がよく似合う。

錆びついたジャックが動く度に聞こえる、機械音が何とも物悲しくオカシイ。
機械人間というより改造人間か。ジャックたちが、ブラックゴースト団から逃げ出したサイボーグ達にカブる。人数的にも同じだしw。

スマホ人間という発想にはびっくりぽんだが、ずっと真っ裸のキャラにも呆然。キメラの二人組が動きもコンビネーションもよく出来てる。

そんなヘンな野郎どもが、今この時期の渋谷に降り立ったら⁉︎
みんな人間で、みんなゾンビでクリーチャーでヒューマノイドだらけ。
いっぺんに賑やかで大騒ぎのハロウィン・パーティーとなる。

後半は怒涛の力技が続き、つい見入ってしまい、あっという間に終了した。
ラストは、先日観た『歌姫』を彷彿。
流れるのはルートヴィヒの曲というのが、ハロウィンらしい。

ハロウィンも、演劇も、ジャックの生き様も、ひとりだけでは決してできない、バカ騒ぎのパーティー。

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終演後に、出演者との仮装パーティーならぬ、ステージに上がっての写真撮影会。
何も仮装をして来なかったが、マフラーを巻いてマッチ売り女として舞台へ。皆さんの衣装や肌を近くで拝見できた。
仮装大賞もあり、選ばれた人達にはノートのプレゼント。
見ているだけで、愉しい気分になれる時間であった。

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