中屋敷法仁リーディングドラマ
『朝彦と夜彦1987』。
菅野彰の書き下ろしを、中屋敷法仁が演出。
口コミで人気となり、当日券や補助席で会場はほぼ女子で満杯。
高校教師の朝彦が、ド田舎の男子校で17歳だった夜彦との密やかな交流を思い出す。夜彦との果たせなかった約束と、これからを描く。
中屋敷さんとは初めての若手俳優4人を起用し、ペア二組での上演。
今回観たのは、桑野晃輔&法月康平のコウコウペア。
2人の共演も初めてで、どちらも経験豊かな同い年だ。
イイ意味で優等生で正統派、安定感と相性抜群のタッグ。
晃輔は芯が通った揺るがない演技力。康平は変幻自在の頼もしい芝居性。片や努力の人であり、片や才能を感じさせる。
トークショーで康平が「愛おしくなった」と隣の晃輔を熱く見つめてたが、2人の朗読には温かい情愛が感じられる。
だから後味も悪くないし、余韻も自ずとわく。
康平には小池徹平のLのような雰囲気もある。
この2人でデスノートを演ってもイケそうだ。
椅子がひとつ置かれた空間に、シンプルな照明と声を壊さない音響や音楽。
ホントに2人だけの朗読だけで進行した、良質な朗読劇だった。
ただ劇中に出てきたアノ歌は思い入れがあるので、出だしからもう複雑な気分。
結局、夜彦はどうなったのか。
そもそも第三者が出てこないので、朝彦から見た夜彦にすぎなく、何が真実で何が嘘なのかも分からない。
晃輔がトークで言ってたように、夜彦というより、朝彦の躁鬱を描いた話かもしれない。
むしろ、10代の危うさや切なさを、30代の厚かましさと柔らかさで払拭していく話なのかもしれない。
終わった後もあれこれ考えさせて、味わい深い好みの朗読タイムだった。
中屋敷さんは、白黒のシャツで雰囲気たっぷり。
一番小柄な凌が稽古着とサンダルのラフな格好で、帽子を取ると二本の角のように髪が跳ねていて、寝起きのようで笑えた。
庄汰と凌は、ライダーでは似たようなキャラを演ったり、実家が10分も離れてない距離だったりで、巡るべくして出会った運命的ペア。楽屋ではイチャイチャ、本番では緊張感ある感じで、晃輔&康平ペアとは真逆だと中屋敷さん。
コウコウペアがもう3公演、あと1公演だというと、その度に庄汰が「いいなあ」と。
あっちのペアが優等生なら、こっちのペアは新鮮で爆発味…だとアピール。
未見ではあるが、想像するだに愉快そうだ。
さとちゃんが観に来てたが、満杯の客席にちょっと圧倒されながら席を移動させられていた。
今度は、さとちゃんの朗読も聴きたいな。






