ジャン・ジュネの傑作を、田村連氏の演出で、全くタイプの違うトリプルキャストで贈る。
初日のAキャストは、主宰の三ツ矢雄二さんと、客演の井上和彦さんと水島裕さんが出演。
撫でたり抱き合ったり重ねたり、芝居がかった濃密で熱い2時間弱だった。
声も所作も表情さえも、段々と女に見えてくるのはスゴイ。
和彦さんは薄いアンダーから乳首がくっきり。足が大きく硬そう。無骨な体より、声を巧みに使い分けた芝居で、熟練した味を見せていた。
三ツ矢さんは二度目の役らしく、黒く長いドレスを自在にこなし、メイクの顔で伸び伸び大らかに悪態をつく。経験者の余裕を覗かせていた。
水島さんは柔軟な所作がバレエのように綺麗で、繊細な芝居が愛らしいこと。誰よりも女性的で素晴らしかった。
水島さんと和彦さんの台詞の量が半端なく多く、息の合った掛け合いが見事。
女中という現実と奥様という仮想が、仮装によって交互に繰り返され、何度も逆転する。
他愛もないゲームに真剣に埋没する彼女たちの姿は、滑稽でもあり愛おしくもあった。
他のチームのも観たい気がするが、女中達を男性がやることで、奇妙なエロチシズムが生まれるのかもしれない。
お花スタンド。





