金持ち未亡人女優への恋と出演作品交渉の鞘当て。
ヴェネチアならではの三谷幸喜版「夏の夜の夢」のよう。
三谷さんお気に入りの芸達者なキャストが集まった。
コメディ気質な大竹しのぶさんの魅力満載。潮風で肌はガビガビな高慢な中年女でもチャーミング。七色の声に変幻自在の表情、ダンスにコスプレと楽しませる。中でも、世界の蜷川の顔マネに笑った。
妖精パックな副支配人代理の八嶋智人さん、精力旺盛なヨボヨボ老人の浅野和之さんが愉快。
フランス人の岡本健一さん、イギリス人の中川晃教くん、スペイン人の高橋克実さん、イタリア人の段田安則さんの成り切り具合も見どころ。
『天才執事ジーヴス』と比べて、どのキャラクターの名前も覚え易くて魅力的。
中川くんが『ジーヴス』に出ていたら、もっと楽しめただろう。
みんなよく歌う。しのぶさんに岡本さん、中川くんはもちろん、八嶋さんだって唄っちゃう。いや、むしろ足りない。
思いきってミュージカル仕立てにしても楽しさ倍増かもね。
「抜目のない」といいながら、思いっきり抜け穴があった、中年女の愛すべき一夜に観客も大満足だった。
前方舞台を潰して10列目が最前。
2時間弱の上演も集中できて楽チン。



