前回書かせていただいたように、

わたしの本業(笑)である『ハンデ戦作戦』とはそもそもなんぞやということで、この辺りについては、2022年の6月あたりに詳しく載せたのですが、だいぶ時間も経ちましたので、ここで再度、少しその後の私なりの改訂も踏まえ、何回かに分けて紐解いてみたいと思います。


初めにお断りしておきますが、この作戦は、

ハンデ戦をまずはある規則に従って、レースごとにパターンに分ける最初の作業があります。この作業まではどなたでも可能な作業です。しかし、そのパターンから、買い目をあぶり出すためには、これまで数十年のレース結果から導き出した着順結果のデータが必要です。


これは、パターン自体がほぼ無限に存在するため、大学ノート丸々一冊にわたる膨大な資料が必要となります。通称【閻魔帳】。これはつまり数学の公式のようなものです。


つまり、そのノートがないと、分類だけで終わってしまうわけです。そのノートをエクセル化などして公開することは可能なのですが、『似て非なるパターン』に適用するなど、取り扱いを間違えると大火傷を負うなど、危険なものでもあります。


出し惜しみする気はないのですが、精度がまだわたしの納得に届かないのと、使用上の注意などをしっかり指摘しておかないとかえってご迷惑の元となりかねないため現在全ては公開しておりません。


レース毎に予想として、『このパターンのときは、この買い目になりますよ♪』という形で公開していますが、閻魔帳全体は、膨大なデータなのもあり公開できないという事情もあります。


条件さえ整えば、いずれはなんらかの方法で公開したいと思います。



とはいえ、この作戦の的中率は、かなりのものと自負しており、正しい使い方をマスターすれば、美味しいパターンならば、単複馬券中心ですが、回収率も期待できるものです。


という、公開にあたっての問題点をお断りしておきます。その上で、作業手順についてできるだけ平易に解説していきます。


ハンデ戦作戦の作業手順①

ハンデ戦を探す

ハンデ戦は、特別競走の一つで、2勝クラス、3勝クラスの特別競走に加え、オープンクラスの特別競走、そして重賞競走の中にも設定されています。ただし、GⅠにはないも特徴の一つです。この設定の特徴については別に書きます。


毎週、各場のレースの中で合計2〜5レースのハンデ戦が組まれています。


その全ての出走馬には、ハンディキャッパーによるハンデ(斤量)が設定されています。



斤量の分布に注目する。


ハンデ戦の出馬表が入手できたら、まずは、各馬の斤量の分布に着目します。


一つは、小数値の斤量の有無です。


55.5kgなど、小数値を含む馬が出走している場合と、整数のみの馬で構成されている場合に大きく分けられます。


まずは、主流(整数のみ)で説明していきます。



最重量、最軽量斤量馬を探します。


出走馬中、最も重いハンデを背負った馬をさがします。


例えば、58kgがそのレースのトップハンデでしたら、その値の馬が何頭いるかを確認します。


1頭なら、🔺1

2頭なら、🔺2

と表示します。


また、その斤量の馬のハンデの部分を赤三角で囲みます。


次に、同様に最軽量ハンデ馬を探します。


仮に52kgが最軽量でしたら、その値の馬の斤量を青の逆三角形で囲みます。


(例1)赤三角、青三角が共に1頭ずつのレース

🔺1🔻1パターンと呼びます。



指名先を探します。

🔺馬と🔻馬の斤量の値の分だけ、正順、逆順でその数をたどります。

でも、フルゲートでも18までですから、

50番を超える数はたどれませんよね。

そこで、正順ならば大外枠の次は、最内枠1番に戻るというふうに循環を繰り返していきます。


例1の図でいうと、

🔺馬(10番馬)からの指名先は、正方向では3番、逆方向では1番

の2頭が該当します。

また、

🔻馬(2番馬)からの指名先は、正方向では6番、逆方向では14番の2頭が該当します。



指名先が特徴的な場合

次のような場合に、特に以下のような名称で呼び、他の場合と区別しています。


①【自己指名】


🔺馬または、🔻馬から、斤量分だけ数えて、指名した先が、その🔺馬(または、🔻馬)自身に戻ってきた場合


(例)16頭立のレースで、🔺(🔻)の斤量の値が48キロの時、


(例)14頭立のレースで、🔺(🔻)の斤量の値が56キロの時、


など、、


②【対称指名】


🔺馬または、🔻馬から、斤量分だけ数えて、指名した先が、正順側からも逆順側からも行き着く先が同じ馬の場合(ただし、【自己指名】を除く)


(例)16頭立のレースで、🔺(🔻)の斤量の値が56キロの時、


(例)12頭立のレースで、🔺(🔻)の斤量の値が54キロの時、


など、、、、




複数の🔺(🔻)からの指名先が同一馬を示すとき

【かぶり(被り)】と呼びます。

これがあるのか、ないのか?

いくつあるのか?

🔺と🔻の間で成立しているのか?

🔺と🔺の間で成立しているのか?

🔻と🔻の間で成立してあるのか?


この辺りが重要なファクターとなります。




基本となるキャスティングは以上です。


これらの要素で、カテゴライズしてレースをパターンに分けていくことになります。


例えば、


🔺自己指名1つ、🔻2つ

🔺と🔻のかぶりが1つあり


というようなパターンとして表現します。





このようなパターンは、ほぼ無限に存在しますが、全く同じパターンが登場することはけっして珍しいことではありません。むしろ、既出のパターンの場合が8割ほどと思っています。


そして、全く同じパターンのレース同士を比較すると、規則的な入着馬の配置となっていることが多いのです。


この規則に当たるものが、冒頭で述べている【閻魔帳】の中身なわけです。





今回は、ここまでにします。


もしご関心がありましたら、ここまでのスキームをしっかりとご理解いただけたらと思います。


今後、実際のレースでの振り返りをしていきたいと思います☆


長文失礼いたしました。


鮎匠56