写真家のフランチェスカと出会ったのはインスタグラムだった。

南インドのスピリュアルコミュニティ、オーロヴィル(Auroville) でヨガのワークショップをしていた頃の写真をフランチェスカがインスタグラムで見つけて、その場所について知りたいとメッセージをくれた。

日本も訪れた事がある彼女は京都が大好きで、インド好きでヨガを教えているイタリア人。

共通点が沢山ある私たちはすぐに意気投合した。

 

 

写真撮影の為に訪れた場所は、リグリア州のチェルボ (Cervo)。 南フランスのニースから車で1時間ほどの距離のリグリア海沿いにある人口約1200人の小さな町。ここにはフランチェスカの親のセカンドハウスがある。フランチェスカは、写真家のマイランドと結婚したばかり。二人はインドで出会ったそう。私とトミーが出会ったのも12年前のインドだった。

二人が結婚式を挙げたという、オリーブの木が茂り海が見渡せる大自然の中で、マイランドにアシスタントしてもらいながら、撮影は順調に進んでいった。

朗らかでやわらかな雰囲気のフランチェスカも、カメラを握ると真剣な眼差しに変わる。

森で、お家で、海で、2日間に渡って撮影をした。

 

 

イタリア人の好きなところは、オンとオフがはっきりしている所。仕事はするけれど、それと同じぐらい休む時間もしっかりと取る。この優雅なリズムがとても好き。

ご飯を食べて、お昼寝をして、海で泳いで、レストランにも行ったし、一緒に歌って、瞑想もした。初対面とは思えないほど一緒にいることが自然だった。

私は頭脳派ではないし、左脳を使ってあれこれ考える事は苦手だけど、右脳を使うことは得意だなと思う。インスピレーションに今まで色々と導いてもらって生きてきた。

そしてフランチェスカとの出会いも完璧だった。実は会う前からもうわかっていたんだけどね!

 

 

お家の横が音楽学校で、1日中クラッシックピアノを練習する生徒の姿が見え、家中ピアノの音が響き渡る。

最後の夜はお家の屋上で、みんなで料理したものを食べた。丁度広場ではその日クラシックピアノのコンサートがあって、ピアノの音を聞きながらの夕食は贅沢だったな。

そのまま夜遅くまでコンサートは続き、アンコールのピアノの音を聞きながら私達は眠りについた。