アーユルヴェーダの教えでは毎日オイルでセルフマッサージをすることが健康の秘訣としています。
なぜオイルマッサージがいいのでしょうか?
<リンパの役割と肩こりの関係>
人間の体には全身網の目のように張り巡らされた”リンパ管”という管があります。
その管の中には、赤血球がない血液である”リンパ液”が流れています。
リンパ液は体内で生成された老廃物や疲労物質を運んでいます。
まさに身体のなかの下水管の役割をしているのです。
このリンパの流れが滞ってしまうと、身体の余分な水分や毒素、老廃物が滞って、
蓄積されるために栄養素の取り込みや免疫機能を阻害します。
そして悪化すると肩こりの原因となり症状が現れます。
他に体調不良、だるさ、むくみや冷え、ニキビやくすみ、小じわ、セルライトの増加、老化などの様々な症状もおきるのです。
<リンパの滞りと解消>
リンパ管には、動脈と違ってポンプの役割をするものがないため、リンパ液はとてもゆっくり流れています。おおよそ分速24センチメートルほどの速度です。
そしてとても細い管であるため、周辺の筋肉が動くことでリンパ液が押し出されて流れている程です。
なので運動不足で筋肉の動きが少なかったり、不規則な生活、食生活、
ストレスなどの少しのことでリンパの流れは滞りやすいです。
さらに老廃物が溜まってしまうとすぐにリンパ液が容量を超えてしまします。
このリンパの滞り、流れを解消しスムーズにするのがオイルマッサージです!
リンパ管は皮膚組織に広範囲にたくさん張り巡らされています。リンパ管の70%は皮膚組織にあると言われています。
なので軽く皮膚を刺激するだけでリンパの循環を促進させることができます。
手で摩擦をするだけでもいいですが、オイルでマッサージするとより自力ではそれほど動けないリンパの流れを促進できるのです。
そして容量を超えてたまった老廃物、毒素などの身体のゴミを体外に出しやすくします。
またオイルマッサージで毛穴から細胞にオイルが染み込んでいくと、毛穴から直接老廃物がでてきます。
私自身がマッサージをする身ですが、老廃物が皮膚から出てくるとオイルの質が変わります。
サラサラのオイルが分泌液を含んでベトベトしてくるのです。
リンパのつまりがない状態に身体を浄化すると、老廃物は正しく体外に排出され、身体の細胞が必要とする栄養素がしっかりと届けられます。
身体のバランスが整い、病気にかかりにくい丈夫な体をつくれます。
長年五十肩に悩まれている方も肩周辺のリンパマッサージをすることで
楽になったというお客様を何人もみました。
何をしても肩こりが治らないという人はぜひオイルマッサージをお試し下さい。
自分でやるときは1番大きいリンパのゴミ箱と言われる”鎖骨”をしっかり流し、耳の下の”耳下腺リンパ”、脇の下のリンパを軽擦してください。