人は大切なものを失ったとき
まわりのことなんて
どうでもよくて…。
私も仕事のことなんて
考えられなかった。
復帰なんて考えようとも思わなかった。
私の人生の中で
一番苦しく悲しく、体と心がフリーズしている
そんな状況の中、
気力も湧かなかった。
人が亡くなるとたくさんの手続きに追われ
毎日毎日、役所や書類集め。
その忙しい時間が寂しさを埋めるように
1日が過ぎる。
ふと、二週間たった頃、仕事のことが浮かんだ。
今、戻らなきゃ
私は二度と戻れない気がした。
このまま、寝込んでしまえば、
引きこもることになる。
足を止めたら、私が終わるような気がした。
毎日、精神安定剤を飲みながら生きている。
私が壊れ、崩壊し、娘や母までも巻き込んでしまう…。
それだけはダメだと、
妹が心配してしまうだろうなって。
勇気を出して仕事へ行く。
皆、腫れ物に触るように、私を過剰にいたわる
仕事中、涙が出るのを我慢して仕事をする。
昼休みは泣き、帰り道でも泣く。
日々、8時間は頑張って仕事しよう。
これだけは、絶対と決めて
少しずつ自分から話しも
出来るようになってきた。
それでも周りは、私を特別扱いする。
時にそれは、外されているような孤独感、
万全でない仕事のはき具合、
仕事を頼めない、余計な役目はつけられない、
いろんな事を、理由に私はその優しさと言う名の
疎外感を突きつけられる。
結局、弱り目祟り目にさらに
追い討ちをかける環境は、
私にとって、今は辛い場所でしかない。
人は、やはり人ごとなんだ。
本当に理解出来るのは、同じく大切な人を、
愛する人を失って、それと向かいあっている
人たちだと思う。
それぞれ微妙に境遇は違うけど、
これは想像を遥かに超える悲しみなんだ。
若い人の死は、さらに世間の目が痛い。
同情はいらない。
触れないで欲しい。
もう、若すぎるとか
かわいそうにとか、
言わないで!
若いからかわいそうなの?
妹はかわいそうな子なんかじゃない。
幸せな時も、楽しかった思い出もたくさん。
美味しいものもたくさん食べた。
最後の時は、辛かったけれど
変な同情は、今だに怒りに変わる。
明日は我が身を忘れているのではないかと思う。
いつか、元気になる時が来る、
その時、頑張って仕事してくれればいいからと言われた。上司に。
いつ、元気になれる?
一生無理だ。
私は心の中の片隅に共に生きることを
決めたのだ。
この悲しみに、苦しみに終わりなんかない。
やわらぐ瞬間があっても
なくなるわけない。
想像力に欠けてる、人ごとの会話。
私の居場所はどこにあるのか。
仕事だけが、足を止めずに生きれる場所だったのにね。
なんだか悔しくて、悲しくて、寂しくて
いろんな涙の日…。