◎先週の記事「レンズギャンブル敗退の為、Micro-nikkor 200mmf4に選手交代」で、レンズケースに入っていた三協光機の「SANKYO KOHKI KOMURA 135mm f3.5」を分解清掃し作例を撮った内容になっています。
先週の記事
目覚めた人々は大空の光のように輝き 多くの者の救いとなった人々は
とこしえに星と輝く。
この世の終わりの時、かつてないほどの大患難が襲い、神を信じず自分の好き勝手な人生を歩んできた人々は滅ぼされますが、神を信じて召された者は眠りからよみがえり、星のように輝く栄光のからだをいただいて、神と共に生きる永遠のいのちを得るさいわいに与ります。神のために迫害されても、最後は必ず勝利が約束されていますから感謝いたします。
①三協光機「SANKYO KOHKI KOMURA 135mm f3.5」
1960年代後期の物と思われます。 当時の価格は¥15.000くらい?
レンズ構成: 4群5枚 絞り羽根枚数: 16枚 最短撮影距離: 1.5m
フィルター径: 48mm 最小絞り: f22 重さ: 315g(実測・マウント別)
外寸: 60x88mm(マウント別) マウント: 交換式UNIマウント
このレンズの詳細はネットで調べても詳しい事は分かりませんでしたが、コムラの135mmf3.5では最後の方のモデルみたいに感じました。
おそらく自動絞りのユニオートf3.5は発売されなかったんじゃないかと思います。
因みにこの時代のコムラレンズは微妙に絞りリングなど外装が年式によって違うので、凄く困ります(笑)
②それでは分解清掃していきます!
レンズのみの清掃でしたら、②のA~③のA、④のB・Cで作業は完了します。
A: 鏡筒をひねってレンズとヘリコイドに2分割します。
固い時はドライヤーで温めてからひねるといいです。
B: 今回はヘリコイドグリス交換は手抜きをして、ヘリコイドを伸ばし、ここだけグリス交換をしました。でも凄く良くなりました…
C: 後玉をホルダごと外します。
D: ロックリングを反時計回りに回して外し、奥のレンズの向きをマーキングしながら取り出します。
③絞りリング取り外し
A: 後玉もホルダーから向きをマーキングしながら取り出して、各レンズを清掃したら組付けます。
B: 外装リングを取り外します。(ここからはグリスアップの作業になります)
C: 絞りリングのイモネジを緩めたら、取り付け位置を確認しながら絞りリングを取り外します。
D: プリセットリングのイモネジを緩めたら、取り付け位置を確認しながら絞りリングを取り外します。
④前群レンズ清掃など
A: こんな感じで絞りリングとプリセットリングは外れます。
B: 前群ユニットを反時計回りに回して外します。
C: 銘板を外して前玉を取り出し、後ろのロックリングを回して2枚目を取り出したら各レンズを清掃して組み立てます。
D: プリセット連動リングを固定しているリングのイモネジを緩めて外します。
組む時はイモネジの打痕に合わせて組んで下さい。
⑤各リングの取り外し
A: プリセット連動リングにはクリックピンとバネが入っているので回収します。
B: 絞り連動リングを固定していリングのイモネジを緩めて外します。
C: こちらの固定リングも組む時はイモネジの打痕に合わせて下さい。
D: 絞り連動ネジを外し、絞り連動リングを外します。
⑥絞り羽根の清掃
A: こんな感じで絞り連動リングは外れます。
後は絞り羽根の清掃後に各連動リングとクリックピンにグリスを少量塗布して組み立てます。
B: 絞り羽根はご覧の通り油が回ってしまっていました💦
このまま動かすと絞り羽根が変形して破損する確率が高くなりますので、必ず清掃する事をお勧めします。
C: 絞り羽根が16枚もありますし、これは自動絞りではないので、手抜き清掃を実行しました💦
ホワイトガソリンなどにドブ漬けし、30回ほど絞りを動かしながら奇麗にします。
D: しっかりエアブローしたら、軽く動くかチェックして完成です。
後は逆の手順で組み立てれば完成となります。
⑦SANKYO KOHKI KOMURA 135mm f3.5のレンズ構成
コムラの初期の中望遠は3群3枚のトリプレット構成や3群4枚のゾナー構成でしたが、今回のこれは2枚目が貼り合わせの4群5枚の強化エルノスター構成となっています。
しかしながらこの後のコムラ(135mmf2.8など)はコストダウンなのか、2枚目の貼り合わせをやめて4群4枚の普通のエルノスター構成に戻っちゃいましたね💦
なので自分はこの強化エルノスター構成の写りが結構好きだったりします
⑧「SANKYO KOHKI KOMURA 135mm f3.5」の作例
開放f3.5
使用カメラはフルサイズのα7で、このレンズに付属していたユニマウントがペトリで困っちゃいました💦
仕方ないのでαのEFマウントアダプターにペトリマウントはスッポリ入るので、レンズの無限遠調整をし直しました。
でもそれでもちょっとオーバーインフなんですけどね…。
⑨ガソリンスタンド
f3.5開放
いつも気になるのはガソリン価格…。
⑩天竜浜名湖鉄道・佐久米駅
f11.0
この日はあいにくの天気でしたが、某列車のラストランイベント。
⑪ぼっちなカモメ
f3.5開放
⑫でもまだこれだけ居ました
f11.0
⑬傘を持ちながらの撮影は辛いです💦
f3.5開放
⑭冷え切った体には…
f8.0
暖かいものが食べたくなりますね~
⑮暗くなってきました
f8.0
⑯また来てしまった…💦
f5.6
今回買ったフィギュアは下にて公開。(笑)
⑰玉ボケ
f3.5開放
ちょっと口径食が出ます。
⑱ブツ撮り(プライズフィギュア・推しの子「有馬かな」)
f3.5開放・ピントは右のキャラクターの目に合わせています。
マウントアダプターの問題もあり、最短撮影距離(1.5m以上)だと余計な部分まで写っちゃうのでボカシてます💦
⑲「x1.5 UNIDAPTER TELEMORE」を付けて撮影
f8.0
x1.5のユニダプターを装着すると、1.5倍になるだけでなく、最短撮影距離も短くなりました。
有馬かな:「このレンズはタムロン初のズームレンズなのよ!! イチ推し!!」
⑳「x1.5 UNIDAPTER TELEMORE」+
f8.0
ちょびるめぷち・津島善子: 「そんなに私を推してくれるんですか? 嬉しいです」
有馬かな:「え…?」
☆開放から割とシャープに写ってちょっと線が太い感じの描写で、ボケも滲んだ感じの独特なものでした。
コントラストは良好ですが、逆光耐性に関し、今回は曇天模様だったのでテストする事が出来なかったです💦
コムラの135mmf2.8は割と手に入り易いですが、f3.5は少ないように感じますので、見つけたら使ってみて下さい。
◎以上、【三協光機「SANKYO KOHKI KOMURA 135mm f3.5」分解清掃・作例】でした!