「Canon EF 35-80mm 1:4-5.6 Ⅲ」分解・清掃・撮影



 

「Canon EF 35-80mm 1:4-5.6 Ⅲ」ってキャノンカメラミュージアムを見ると海外専用モデルと書いてあるのですが、リサイクルショップなどで良く見かける不思議なレンズです(笑)
どうやら国内でもキットレンズとして流通したとか…

 

そんなレンズがジャンク箱に¥240で転がっていたので、どんなものかと買ってきてみました^^;
 
新しい分解清掃記事を追加しましたのでこちらもご覧ください。

 

①廉価版ズーム
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「Canon EF 35-80mm 1:4-5.6 Ⅲ」 

レンズ構成8群8枚 絞り羽枚数5枚  最短撮影距離0.4m  重量175g  1995年3月発売

このⅠ、Ⅱ型もジャンクで良く見かけますね^^;



②分解・清掃

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「Canon EF 35-80mm 1:4-5.6 Ⅲ」の分解・清掃

ズームリングゴムを外すと3本のネジがあります。



③ここは分解しなくてもOK!

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ズームリングのキャップを外してしまいましたが、これを外す必要はありませんでした^^;


 

④鏡筒の分解
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ズームリングにある3本のネジを外すと2つに割る事ができます。

この時にフレキシブルケーブルを切らない様に外し、各部に合いマークをしておくと
組み立てが楽になります。


 

⑤フォーカスリング
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前群はひねるだけで簡単に外れますが、この時も外す前に合いマークをしておきます。

でもぶっちゃけこのレンズは組めるようにしか組めない構造でした(笑)


 

⑥2群レンズ
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合いマークをし、スライダーの接点を外すと2群レンズユニットが外れます。
フレキシブルケーブル上半分は必ず接点のガード上を通さないと焦点距離情報が出なくなります。


 

⑦ハメゴロシレンズ
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よりによって曇っていたのは「ハメ殺しのレンズユニット」…(汗)

 

AFレンズは「ハメ殺しのレンズユニット」内部が結露しているものをたまに見かけます^^;
(水滴が乾いた跡が残ります)

今使ってるキャノンレンズは数回結露させてますが、とりあえず大丈夫そうでした。

 

仕方なくカッターでレンズを固定している部分を削り、レンズを取り出して清掃しました。


 

⑧後玉もマウント側に固定されています
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後玉は遮光フェルトがポロポロの為に上手く清掃できなかったので、分解清掃しました^^;

右端のキャップはハメてあるだけなので、後ろから支柱を突けば外れます。

このレンズは一応非球面レンズですが、プラスチック製… (汗)

 

後は逆の手順で組み立てて完成です。


 

⑨「Canon EF 35-80mm 1:4-5.6 Ⅲ」の作例

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広角端35mm f8.0 

広角側はまあまあの解像度です^^

 

 

⑩80mm
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テレ端80mm f8.0

テレ端はちょっと眠い感じで、収差もみられます^^;

絞れば改善するかもしれませんが手持ち撮影なので…


 

⑪ぬこ
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35mm f5.6


 

⑫花
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80mm f7.1



⑬ススキ

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77mm f7.1


 

⑭放水路
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38mm f22 ND4フィルター装着


 

⑮フィギュア
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広角42mm 開放f4.0

ねんどろいどぷち ラブライブ! それは僕たちの奇跡Ver.「矢澤にこ」


 

⑯フィギュア
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広角42mm f5.6

広角側は1段絞ればいい感じです。


 

⑰80mm
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80mm 開放f5.6


 

⑱絞って
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80mm f8.0

テレ側はそこそこ絞り込んだ方が良さそうな感じでした^^


 

⑲❤ (マテ
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53mm f13.0

ねんどろいど「姉ヶ崎寧々」「アリス・カータレット」




◎やっぱり一世代前のキットレンズですね^^;

でも安くて気軽に使うにはいいレンズだと思います♪


以上、【「Canon EF 35-80mm 1:4-5.6 Ⅲ」分解・清掃・撮影】でした! Σ[ ◎ ]}ω・●)