八代亜紀さんが亡くなった | 大TOKYOしみじみ散歩日記

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お独り様となった50路男の、ぶらぶらノンビリンの東京物語

映画・マンガ・小説・芝居・テレビに動物
そして大切な母ちゃんとの想い出も時おり混ぜ合わせて

書き留めてゆきたいなと、思います

突然、ニュースが切り替わり速報という形で

八代亜紀さんの訃報を伝えた

膠原病を発症し、治療しているという話は聞いていたが、急変らしい

演歌に興味のない身でも、私の少年時代の頃はイヤでもヒットした演歌は街に流れていて
誰もが彼女の「雨の慕情」と「舟唄」のワンフレーズは口ずさめるのであった
アイドルの声援に来ていた人たちも、彼女の歌を記憶し楽しんでいた、良い時代だった

「舟唄」は映画の名場面を演出した

「駅 Station」
殺人事件の犯人を追う刑事(高倉健)と、犯人と昵懇だという飲み屋の女将(倍賞千恵子)が出会い惹かれあってゆくエピソードの山場
紅白を店の小さなテレビで見る二人の姿に、八代亜紀の歌声がかぶる盛り上がりようは
もはや日本映画から失われている感傷的演出の極みともいえる
大人の夢を画にした格好良さがあった

演歌、という文字を体現する力がある、本当の演歌歌手だったと思う


新宿コマ劇場での座長公演を長く務めた力もあり、映画出演も東映映画に幾つかある

中でも吉永小百合と共演した「玄海つれづれ節」(1986)は正月第二弾として公開され、その人気ぶりを証明していた

闘病の果ての逝去は辛かったろうなと思う


艶やかな演歌歌手

八代亜紀

歌声と映像で末長く愛されるに違いない

ありがとう

さようなら