第二次世界大戦が終結して間もない夏
政財界が一目を置き、FBIは目を光らせるシチリア系の大物マフィアである彼の、それが務めでした
貧富を問わず彼は悩み事に耳を傾け、解決に手を差し伸べてきたのです
ある日、麻薬の密売を持ちかけてきたソロッツォという男にビトーはきな臭さを感じてその申し出を断ります
しかし、新興のタッタリアファミリーを後ろ盾に得たソロッツォは強引な手に打ってでます
ある寒い日
傘下の店から出てきたドンが街の人達と談笑しながら買い物を楽しんでいる時
直情型で血の気の多い長男ソニーはタッタリアとの全面戦争を叫びますが
末弟のマイケルは警護を頼んでも無視を決め込んだ上に、殴打してきた警察本部のマクラスキーがソロッツォと組んでいる事を知り静かに殺意を膨らませ始めていました
ニーノ・ロータのメロディが強烈な印象で
見てないけどこの曲だけは知ってる、という人も今では多いでしょう
マイケルの精神的成長と変化に多大な影響を与える名場面でした
貧しい移民の青年が、やがて周囲の信頼と友情を得て力を蓄え
初見はテレビ。その後、高校生になって中野武蔵野館・池袋文芸坐・飯田橋佳作座といった名画座で、ボロボロのフィルムで映画館鑑賞をしました
中野武蔵野館では「第三の男」と二本立てという贅沢さでした