きょうは | 大TOKYOしみじみ散歩日記

大TOKYOしみじみ散歩日記

お独り様となった50路男の、ぶらぶらノンビリンの東京物語

映画・マンガ・小説・芝居・テレビに動物
そして大切な母ちゃんとの想い出も時おり混ぜ合わせて

書き留めてゆきたいなと、思います

日本人の心情をくすぐり続け、泣かせ笑わせまくった喜劇の重鎮
森繁久彌の誕生日

この人、説明いります?
まあね、あたしの世代じゃあ知らない人は知らないけど知ってる人は知っていた
すごい人なんですよ

まず、話芸がすごい
もとはNHKのアナウンサーだったので滑舌がいいのと、人当たりのよい言葉選びに長けているらしく戦中のインタビューなどを聴くと外地で働く女性などから話を巧みに聞き出しているし
まあ、今の芸人なら明石家さんまさんとか鶴瓶さんに近いのかな?
でも、芸の幅は2人じゃ足しても及ばない
https://youtu.be/v5YsX56wXoc朗読も数多く残された方です

そして珍芸もすごい
特に追いかけて見ている訳ではないですが
「社長太平記」の冒頭でみせた水兵時代の飯の食いっぷりが本当に素晴らしいのです
全然汚くないし、見ていて不快さがまるで感じられない
女好きで、それがしばしばトラブルのもとになる尻軽な男を、でも生々しくならない程度のイヤらしさでピタリと納める芸風は
この人ならではです

そして作詞家
なんといっても(知床旅情)の作詞家です
もとは「地の果てに生きるもの」という映画のロケーション先で書いた詩だったそうですが
今では森繁久彌の存在を知らなくても、歌は知っているという時代になりました

渥美清に多大な影響を与え(憧れていたそうです)
朗読や芸風は、誰もが盗もうとしてしくじりました

後年は髭をたくわえ大物めいた役を請われるままに楽しんでいた森繁さん
「屋根の上のバイオリン弾き」をやらなきゃ、もっと彼の珍芸も見られたろうし、舞台も幅が広がったろうと、私は思うのです

名優にして喜劇俳優。声優の先駆者にして歌手でもあった天才肌の芸人
森繁久彌さん
HAPPY BIRTHDAY🎉